ギャレス・デイヴィス&マシーンファブリックによるコラボ傑作
2009年よりHome Normal、Sonic Pieces、Dekorderといった名門レーベルからコラボレーション・アルバムを発表してきたGareth DavisとMachinefabriek。
彼等の最新作『Shroud Lines』は二日間のスタジオでのインプロヴィゼーションの録音から編集されて制作。ギャレス・デイヴィスの完璧なバス・クラリネットの演奏にマシーンファブリックのエレクトロニクスが完全に溶け込み、現在進行形の室内楽を思わせる内容で、ポスト・インプロヴィゼーション、ポスト・クラシカル、アンビエントといったジャンルのまさに中心に位置するような、ヨーロッパの知性主義的な伝統を強く感じさせる内容となっている。
時に荘厳な雰囲気とともに息も詰まるようなクラリネットと電子音の濃密なコンビネーションが彼等のコラボレーションの成熟を示していると言えそう。
掲載: 2016年06月16日 10:39