エミール・ギレリス生誕100年記念リリース~コンプリートRCA&コロンビア・アルバム・コレクション(7枚組)
エミール・ギレリス生誕100年記念リリース
ダイナミックな打鍵とヴィルトゥオーゾぶりで「鋼鉄のタッチ」と形容されたロシアの巨匠エミール・ギレリス(1916-1985)。非常に自由に、力強くも精緻で優雅な演奏で知られ、繊細なタッチでコントロールされた美しい弱音の描写、感情漂うロマンチシズムが持ち味です。当ボックスセットは、ギレリスが1955年~65年と1979年にRCAおよびコロンビア(CBS)に残した録音を集大成したもので、音楽の情景の流れを察知し、デリケートな柔軟性が特徴的な、ギレリスならではの個性的な演奏ばかりです。協奏曲では、チャイコフスキーの第1番、ブラームスの第2番、ショパンの第1番というギレリスの十八番が収録されています。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、最初期のステレオ録音となったライナー&シカゴ響との共演盤と、デジタル初期の1979年にライヴ収録されたメータ&NYPとの録音の2種類を収録しています。当時シカゴ響の首席奏者だったシュタルケルが第3楽章のチェロ独奏を担ったブラームスのピアノ協奏曲第2番、そしてショパンではオーマンディ&フィラデルフィア管の豊麗なバクアップが光ります。ソロでは、バッハのフランス組曲第5番、シューベルトのソナタ第14番(世界初CD化)と第17番、十八番だったリストのソナタ、そしてショスタコーヴィチのソナタ第2番など、ギレリスの緻密かつにごりのないピアノ・サウンドが当時のRCAリブン・ステレオの最高の技術によって捉えられています。各ディスクは、当時のレーベル・デザインを採用し、初出LPのオリジナル・デザインによる紙ジャケットに封入され、クラムシェル・ボックスに収納されています。オールカラーのブックレットには詳細なレコーディング・データ入りのトラックリストとエッセイが掲載される予定です。
(ソニーミュジック)
【収録予定曲】
<CD1>
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
エミール・ギレリス(ピアノ)
フリッツ・ライナー(指揮)
シカゴ交響楽団
[録音:1955年10月29日 シカゴ、オーケストラ・ホール]
(ステレオ:セッション:音源:RCA)
<CD2>
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
エミール・ギレリス(ピアノ)
フリッツ・ライナー(指揮)
シカゴ交響楽団
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)
[録音:1958年2月8日 シカゴ、オーケストラ・ホール]
(ステレオ:セッション:音源:RCA)
<CD3>
シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 D.850 ※
エミール・ギレリス(ピアノ)
[録音:1960年1月16~20日 ニューヨーク、タウン・ホール]
(ステレオ:セッション:音源:RCA)
<CD4>
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
エミール・ギレリス(ピアノ)
[録音:1964年12月24日、ニューヨーク、タウン・ホール]
(ステレオ:セッション:音源:RCA)
シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D.784
エミール・ギレリス(ピアノ)
[録音:1964年12月22~23日、1965年1月8日]
(ステレオ:セッション:音源:RCA)
<CD5>
ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番 ロ短調 Op.61
エミール・ギレリス(ピアノ)
[録音:1965年1月8日 カーネギー・ホール]
(ステレオ:セッション:音源:RCA)
J・S・バッハ:フランス組曲第5番 ト長調 BWV816 ※
エミール・ギレリス(ピアノ)
[録音:1960年2月25日]
(ステレオ:セッション:音源:RCA)
<CD6>
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
エミール・ギレリス(ピアノ)
ユージン・オーマンディ(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団
[録音:1964年12月31日 フィラデルフィア、タウンホール]
(ステレオ:セッション:音源:Columbia)
<CD7>
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
エミール・ギレリス(ピアノ)
ズービン・メータ(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音:1979年11月14日 ニューヨーク、リンカーン・センター]
(デジタル:ライヴ:音源:CBS)
J・S・バッハ:前奏曲 ロ短調 BWV.855
エミール・ギレリス(ピアノ)
[録音:1979年11月14日 ニューヨーク、リンカーン・センター]
(デジタル:ライヴ:音源:CBS)
※…ギレリスによる唯一の録音。
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2016年07月01日 19:00