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(旧EMI/Erato/Teldec原盤)ダニエル・バレンボイム~ベートーヴェン録音集(CD35枚組)

バレンボイム

2017年のバレンボイム75歳を記念して、旧EMI, Erato, Teldecへのベートーヴェン作品録音を収録したボックスです。2006~2011年にDeccaに交響曲、ピアノ協奏曲、ピアノ・ソナタを再(&再)録音していますが、ここではどれも記念すべき名演と呼ばれるものです。最初の録音であったピアノ・ソナタ、力強さを前面に押し出した重厚なサウンドによる交響曲、ベルリン・フィルを弾き振りした協奏曲、デュ・プレとズッカーマンとの室内楽、パールマンとの協奏曲、ミサ・ソレムニスとフィデリオも収録し、バレンボイムの情感豊かな、最高峰のベートーヴェン演奏を堪能できるボックスです。
(ワーナーミュージック)

【収録予定曲目/演奏/録音】
ベートーヴェン
【CD1-10】
ピアノ・ソナタ全集
 [録音]1966-69年
 [原盤]旧EMI

【CD11】
ディアベリ変奏曲
 [録音]1991年
 [原盤]Erato

【CD12-15】
ヴァイオリン・ソナタ全集
 ピンカス・ズッカーマン(ヴァイオリン)
 [録音]1971-73年
 [原盤]旧EMI
クラリネット三重奏曲変ロ長調 Op.11『街の歌』
 ジェルヴァーズ・ド・ペイエ(クラリネット)
 ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)
 [録音]1970年
[原盤]旧EMI
ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調 Op.16
 デール・クレヴェンジャー(ホルン)
 ラリー・コンブス(クラリネット)
 ダニエル・ダミアーノ(ファゴット)
 ハンスイェルク・シェレンベルガー(オーボエ)
 [録音]1993年
 [原盤]Erato

【CD16-17】
チェロ・ソナタ全集
チェロとピアノのための変奏曲 WoO45、WoO46、Op.66
 ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)
 [録音]1970年
 [原盤]旧EMI

【CD18-20】
ピアノ三重奏曲全集
創作主題による変奏曲 Op.44
アレグレット WoO39 & Hess48
カカドゥ変奏曲 Op.12a
 ピンカス・ズッカーマン(ヴァイオリン)
 ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)
 [録音]1969-70年
 [原盤]旧EMI

【CD21-23】
ピアノ協奏曲全集
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 [録音]1985年
 [原盤]旧EMI

【CD24】
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
ロマンス Op.40 & 50
 イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 [録音]1986年録音
 [原盤]旧EMI

【CD25】
三重協奏曲ハ長調 Op.56
合唱幻想曲ハ短調 Op.80
 イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
 ヨーヨー・マ(チェロ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 [録音]1995年
 [原盤]旧EMI

【CD26-31】
交響曲全集
 シュターツカペレ・ベルリン
 ベルリン国立歌劇場合唱団
 ソイレ・イソコスキ(ソプラノ)
 ローズマリー・ラング(メゾ・ソプラノ)
 ロバート・ギャンビル(テノール)
 ルネ・パーペ(バス)
 [録音]1999年
 [原盤]Teldec

【CD32-33】
ミサ・ソレムニス Op.123
 シカゴ交響楽団&合唱団
 ティナ・キベリ(ソプラノ)
 ヴァルトラウト・マイヤー(メッゾ・ソプラノ)
 ジョン・エイラー(テノール)
 ローベルト・ホル(バス)
 [録音]1993年
 [原盤]Erato

【CD34-35】
歌劇『フィデリオ』(全曲)
 ヴァルトラウト・マイアー(メゾ・ソプラノ)
 ソイレ・イソコスキ(ソプラノ)
 プラシド・ドミンゴ
 ヴェルナー・ギューラ(テノール)
 ファルク・シュトルックマン(バス)
 ルネ・パーペ(バス)他
 シュターツカペレ・ベルリン&合唱団
 [録音]1999年
 [原盤]Teldec

【演奏】
ダニエル・バレンボイム(ピアノ:CD1-23、25/指揮:CD21-35)

バレンボイムの録音歴を眺めると、指揮者としても、ピアニストとしても飛び抜けて演奏回数が多いのがベートーヴェンの作品です。ピアノ・ソナタは1960年代後半に旧EMIに録音したのがスタートで、80年代初頭のDG、2006年のDeccaの3種類。ピアノ協奏曲のソリストとしては、名盤の誉れ高いクレンペラーと共演したEMI盤に始まり、ベルリン・フィルとの弾き振り、シュターツカペレ・ベルリンとの弾き振りと続きます。一方、最晩年のルービンシュタインの伴奏指揮を務めたことも特筆されるべきでしょう。指揮者としては、ヴァイオリン協奏曲ではスターン、ズーカーマン、パールマンというスターたちと共演し、交響曲全集はこのBOXに収録されているシュターツカペレ・ベルリンのものと、ウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラを振ったものが2種類。
これだけでも唸ってしまう本数なのに、この他にも映像のためのセッション収録や、ライヴ収録された映像を加えてゆくと、バレンボイムのベートーヴェン・カタログは他の追従をけっして許さない厚みを誇るものとなるでしょう。そして、その目録には、アバド&ベルリン・フィルや、ウィーン・フィルといった正規のレコーディングが実現しなかった魅力的な顔ぶれが揃っているのです。
そんなバレンボイムのベートーヴェン解釈に影響を与えてきたのは、若き日に共演した巨匠たちと、同世代のトッププレイヤーたちでしょう。このBOXの魅力の一つは、ズーカーマン、デュプレといった、時代を画した仲間たちとレコーディングした室内楽曲目の充実ぶりです。これはソリスト、室内楽奏者、コンサート指揮者、オペラ指揮者と、バレンボイムの音楽を全方位的に味わえる格好の廉価BOXなのです。
(タワーレコード)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2016年09月20日 15:50