ファン・クーレン&ヴラダーの共演!~ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲&ピアノ協奏曲全集
最近は指揮者としても活動が目覚しい、オーストリア出身のピアニスト、シュテファン・ヴラダーによる「ベートーヴェン:協奏曲集」。こちらは彼がピアノと指揮を担当するだけでなく、ピアノ以外の協奏曲は純粋な指揮者として、現在、首席を務める《ウィーン室内管弦楽団》を統率。自身が心底納得できるベートーヴェン(1770-1827)を作り上げています。ヴァイオリンを演奏しているのはイザベル・ファン・クーレンで、彼女もヴラダーの指揮を大絶賛。「ベートーヴェンを演奏するためには、スタミナだけでなく、素晴らしいヴィジョンを持つ必要がありますが、ヴラダーはそれを完璧に持ち合わせています」と語っています。チェロのシュテッケルを迎えた「三重協奏曲」での3台の楽器が醸し出す魅力的なサウンドも聴き所です。
(ナクソス・ジャパン)
ウィーンの天才少年と呼ばれたピアニスト、シュテファン・ヴラダーは1965年の生まれ。6歳というスタートとしてはかなり遅い年齢からピアノを習い始めたのにもかかわらず、なんと8歳でウィーン国立音大に入学。18歳のときにムジークフェラインザールでデビューを飾りました。1985年にベートーヴェン国際ピアノコンクールで最年少優勝。オーストリア人としての優勝もヴラダーが初めてのことでした。以来、ウィーンの新星として世界を舞台に活発な演奏・録音活動を行ないます。
1991年にウィーン・フィルと来日して、モーツァルトのピアノ協奏曲を誠実かつパワフルに聴かせてくれ、ウィーン風に留まらない新しいタイプのピアニストとして、日本のファンに強い印象を残してくれました。
最近は指揮者としての活動も活発となり、2002年のシーズンからはグラーツ管弦楽団、2008年からはウィーン室内管弦楽団の首席指揮者を務め、ウィーン響、リンツ・ブルックナー管などへも客演を繰り返しています。ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集は、23歳のときにワーズワースの指揮でレコーディングして以来の再録音となります。
(タワーレコード)
【収録曲目】
ベートーヴェン
【CD1】
ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
【CD2】
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
【CD3】
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73「皇帝」
ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための三重協奏曲ハ長調 Op.56
【CD4】
ヴァオリン協奏曲ニ長調 Op.61
ヴァイオリンのためのロマンス第2番ヘ長調 Op.50
ヴァイオリンのためのロマンス第1番ト長調 Op.40
【演奏】
シュテファン・ヴラダー(ピアノ&指揮)
イザベル・ファン・クーレン(ヴァイオリン)
ユリアン・シュテッケル(チェロ)
ウィーン室内管弦楽団
【録音】
録音 2015年12月21-23日、2016年2月8-13日、ウィーン、シンクロン・ステージ
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2016年10月16日 00:00