注目アイテム詳細

巨匠ズーカーマンが弾き振り!ナショナル・アーツ・センター管とのバロック名曲集

ズーカーマン1

イスラエル生まれの世界的ヴァイオリニスト、ピンカス・ズーカーマン。16シーズンに及んだカナダ、オタワ・ナショナル・アーツ・センター管弦楽団(NACO)の音楽監督としての集大成となる「バロック・トレジャリー」では、指揮者、ソリスト(ヴァイオリン、ヴィオラ)のダブル・ロールで大活躍!
NACOの首席オーボエ奏者であるチャールズ・ハーマン、NACOの首席チェリストとして活躍したアマンダ・フォーサイスと共に、そしてNACOを率いてバロック時代の巨匠たちの芸術を奏でてゆくズーカーマン。NACO音楽監督としての有終の美を飾る名演にご期待下さい!(東京エムプラス)

【演奏】
ピンカス・ズーカーマン(指揮&ヴァイオリン&ヴィオラ)
チャールズ・ハーマン(オーボエ)
アマンダ・フォーサイス(チェロ)
ナショナル・アーツ・センター管弦楽団
【録音】
2015年11月5-6日、サウザム・ホール、カナダ・ナショナル・アーツ・センター、オタワ

1948年、ポーランド系ユダヤ人を両親にテル・アヴィヴで生まれたズーカーマンは、8歳でテル・アヴィヴ音楽院への入学を許された天才少年でした。出演した音楽祭での演奏が、カザルスとスターンを驚嘆させたのが12歳のとき。それを切っ掛けにジュリアード音楽院に留学し、イヴァン・ガラミアンの門下となります。アメリカでの将来が約束されるコンクールと称された今はなきレーヴェントリット国際コンクールで、同門だったチョン・キョンファと優勝を分けあったのは1967年のこと。ズーカーマンは19歳という若さで、世界を舞台に活躍するスターの仲間入りを果たしたのです。「現代のパガニーニ」というのが、当初のキャッチフレーズでした。
ソリストとして、またバレンボイムやデュプレ、パールマンといった音楽仲間たちとの室内楽分野でも精力的な活動をこなしていたズーカーマンでしたが1974年、ニュー・フィルハーモニア管(当時)を振って指揮者としてデビュー。以後、セント・ポール室内管(1980-87)、オタワのナショナル・アーツ・センター管(1998-)の音楽監督を務めてきました。
世界中に星の数ほどヴァイオリニストが存在しても、ズーカーマンくらい同僚たちからの信頼を勝ち得ている音楽家も珍しいのではないでしょうか。特にプロのヴァイオリニストたちが熱く語る、彼への尊敬と羨望には驚くべきものがあります。また、もうすぐ70歳を迎えようとしているのに、ズーカーマンの図抜けたカリスマぶりも健在です。特に英語圏では、彼がヴァイオリンを弾くとホールはどこも満席。その美しい音色と、センス満点のエンターテイナーぶりに酔わされた聴衆から、今も変わらぬ大喝采を浴びています。5年前の福島原発事故の際、わざわざ代役を買って出て宮崎国際音楽祭に駆け付けたのは、そんなズーカーマンの聴衆を大切にする心根の顕われかも知れません。
今回のアルバムは、長年シェフを務めてきたナショナル・アーツ・センター管との総決算になるとのこと。チェリストである愛妻、アマンダ・フォーサイスとの共演も聴き逃せない一枚となっています。
(タワーレコード)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年10月23日 00:00