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モンテヴェルディのマドリガーレ・チクルスに挑む邦人声楽アンサンブル、ラ・フォンテヴェルデによる第3巻登場!

ラ・フォンテヴェルデ

鈴木美登里を中心に結成された本格派声楽アンサンブル、ラ・フォンテヴェルデによるモンテヴェルディのマドリガーレ全曲録音の「マドリガーレ集第3巻」がリリースされます。日本人としてははじめてで、ヨーロッパでもほとんど例のない貴重な試みであるこの一大企画では、作曲家の成長と作風の変化に焦点を当て、モンテヴェルディの生涯に沿ってプロジェクトを進めていく形を取っています。もっぱらオペラなどの大作で知られる作曲家の半世紀をかけたライフワークが今ここに巻を追って響きとなります!
モンテヴェルディは『オルフェオ』や『ポッペアの戴冠』などのオペラで一世を風靡し、バロックの扉を開いた作曲家です。しかし彼がライフワークとしていたのは、16世紀から17世紀にかけてヨーロッパ全土で流行したマドリガーレでした。1587年に出版されたマドリガーレ第1巻から1638年の第8巻に至るまで、彼は実に半世紀もの年月をその創作に費やし、新しい作曲技法や様式を追求し続けました。第3巻が出版されたのは1592年。第2巻
(ADJ 048)においても既に当時としては新しい試みがなされていますが、第3巻ではそれが更に顕著になっています。ますますの充実をみせるラ・フォンテヴェルデによる美しい歌声をご堪能ください。
(キングインターナショナル)

【収録曲目】
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第3巻(1592)
若い草木は
ああ、なんと苦しいことか!
フィッリが月桂樹の木陰で
ああ僕の愛しい魂の人よ
どうか私の心臓を引き裂いて
流れゆく小川の上の緑の木の上に
もしも激しい熱情によって
残酷な人よ、私と別れられる安堵とともに去っていって
ああ残忍な戦士よ、あなたはそこで負傷して
彼女が意識を取り戻すと、辺り一面は見渡すかぎり
おお春よ、一年のうちの青春期よ
このうえなく不実な顔よ
愛する人よ、僕が君を愛してないだって?
かつて僕の命だった目よ
僕は苦しみと悩みと怒りのなかを
ああ、純潔で美しいクロリンダの体の亡骸は
愛する遺骸よ、もしまだ獣たちの餌食になっていないなら
愛しい瞳よ
「安らかに」ティルシはため息をつきながら
ティルシの顔には彼女の死が刻印され、こう言った
【演奏】
ラ・フォンテヴェルデ
 鈴木美登里、染谷熱子、星川美保子(ソプラノ)
 布施奈緒子(メゾ・ソプラノ)
 上杉清仁(カウンター・テナー)
 谷口洋介、中嶋克彦(テノール)
 浦野智行、小笠原美敬(バス)
上尾直毅(チェンバロ)
【録音】
2013年5月20-22日
2013年10月7-9日
2014年9月21-23日
2015年3月2日、
2016年3月15-17日
2016年5月15-18日、秩父ミューズパーク音楽堂、埼玉県

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年11月05日 00:00