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メルニコフがプロコフィエフのソナタを初レコーディング。メカニックな完璧さを超えた繊細さを実現!

メルニコフ

ショスタコーヴィチの「24の前奏曲とフーガ」や協奏曲で神業を聴かせたメルニコフがプロコフィエフのソナタに挑戦しました。ロシア・ピアノ音楽史上の名作だけに、メルニコフがどう解釈するのか興味が募ります。
もともとメルニコフの敬愛するリヒテルの十八番として、いくつか残る録音は今日も決定盤とされている作品ばかり。メルニコフの解釈は、リヒテルゆずりの辛口な解釈ながら、リヒテルのような骨太さよりは繊細で、プロコフィエフのうつろいやすい気分を絶妙に表現しています。まさに21世紀風プロコフィエフ演奏と申せましょう。
プロコフィエフが通称「戦争ソナタ」(ピアノ・ソナタ第6番~第8番)を作曲したのは第2次世界大戦中の1939-44年での厳しい状況下で、主に疎開先で書かれましたが、中央でない干渉のなさゆえか、プロコフィエフ本来の才気と天才性が輝きをみせています。プロコフィエフの作曲当時、メルニコフの祖父母の作曲家ニコライ・チェンベルジとザーラ・レーヴィナはすぐ近くにおり、まさに誕生に立ち会っていました。そうした遺伝子上のつながりも、演奏に思い入れを増しているように思える凄さです。
(キングインターナショナル)

【収録作品】
プロコフィエフ:
ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op.14
ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82
ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84
【演奏】
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
【録音】
2014年7月8-10日、2015年8月3-5日、ベルリン、テルデックス・スタジオ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年11月20日 00:00