注目アイテム詳細

シャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス~バッハ録音集成(7枚組)

シャイーのバッハBOX

ライプツィヒとバッハ、ライプツィヒとシャイーの深い結びつきを音で辿ることのできる素晴らしい廉価BOX(7枚組)です。
マタイ受難曲で歌っているライプツィヒ聖トーマス教会合唱団は1212年の創立。実に800年を超える歴史をもつ合唱団で、バッハも1723年から 1750年の27年にわたって指導にあたっています。
また、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団は、バッハ存命中の1743年、世界初の市民階級による自主経営オーケストラとして発足しています。そして200年以上もの間、彼らはライプツィヒ・オペラの歌劇場付きのオーケストラとして演奏し、また、毎週行われる聖トーマス教会でのJ.S.バッハのカンタータ演奏会も行い、さらに1シーズンに35以上の客演を世界各地で行ってきました。
そして、リッカルド・シャイーは2005年からライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の第19代カペルマイスターに就任。ミラノ出身で、イタリア・オペラはもちろん、幅広いレパートリーを誇る彼が、2016年に退任するまでバッハ、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、マーラーといったドイツ音楽を集中的に取り上げ、録音・録画を多数残したことは、この伝統ある楽団のドイツ音楽との深く、濃密な関わりへのリスペクトの表れであったのかも知れません。そのうちのバッハ演奏がこのBOXで揃ってしまう訳です。
このBOXは、ライプツィヒ、バッハ、シャイー、それぞれの21世紀初頭の「音楽」を知る上で、欠かすことのできない一組と言えるでしょう。
(タワーレコード)

<DISC1&2>
ブランデンブルク協奏曲全曲

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
リッカルド・シャイー(指揮)

2007年11月22-23日 ライプツィヒ,ゲヴァントハウス

ソリストにはオーケストラの首席奏者たちを起用しています。日本での記者会見で「これまでにないバッハ演奏をお届けします」と言っていたシャイー。ソリスト達の妙技が冴え渡り、伴奏では随所にピリオド的アプローチを採用されています。シャイーならではの流れるような音楽作りも際立っており、新たな名盤として長く親しまれることは間違いないでしょう。
(ユニバーサル ミュージック)

<DISC3>
ピアノ協奏曲第1-5番

ラミン・バーラミ(P)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
リッカルド・シャイー(指揮)

2009年5月 ゲヴァントハウス(ライヴ)

ラミン・バーラミは1976年イランのテヘランで生まれたピアニスト。ロザリン・トュレックやアンドラーシュ・シフといった、バッハを得意とする名ピアニストたちに学び、現在はイタリアを中心に「バッハ専門」ピアニストとして活躍しています。イタリア・デッカからは既に6枚のバッハ・アルバムをリリース。2007年に発売された「フーガの技法」は、イタリアのポップ・チャートで7週連続トップ10入りするなど、人気実力共にたいへん高い評価を得ています。今回のアルバムは、2009年にライプツィヒにデビューした際のライヴ録音。巨匠リッカルド・シャイーと、バッハのオーケストラともいえるゲヴァントハウス管のサポートにより、待望の協奏曲録音が実現しました。
(ユニバーサル ミュージック/IMS)

<DISC4&5>
クリスマス・オラトリオ全曲

マルティン・ラットケ(T:エヴァンゲリスト)
キャロリン・サンプソン(S)
ヴィープケ・レームクール(A)
ヴォルフラム・ラットケ(T)
コンスタンティン・ヴォルフ(Bs)
ドレスデン室内合唱団
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
リッカルド・シャイー(指揮)

2010年1月7-8日 ゲヴァントハウス,ライプツィヒ

《ブランデンブルク協奏曲》、《マタイ受難曲》に続くシャイー&ゲヴァントハウス管のJ.S.バッハ第3弾は、全6部から成る連作カンタータ集《クリスマス・オラトリオ》。エヴァンゲリスト役のラットケや、ソプラノのサンプソンをはじめ充実した歌手陣を擁し、シャイーならではの近代的で瑞々しいバッハを高らかに歌い上げています。前2作同様、この演奏からもおわかりいただけるように、シャイーとゲヴァントハウス管の関係も極めて良好な様子。彼が同管を初めて指揮した1986年から数えると、両者の関係は今年(2010年)で24年目。バッハのライプツィヒ時代(1723~50年の27年間)とそれほど変わらない時間が経過しつつあるわけで、感慨深いものがあります。
(ユニバーサル ミュージック/IMS)

<DISC6&7>
マタイ受難曲全曲

ヨハネス・クム(T:エヴァンゲリスト)
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Bs:イエス)
クリスティーナ・ラントシャマー(S)
マリー=クロード・シャピュイ(A)
マクシミリアン・シュミット(T)
トーマス・クヴァストホフ(Bs)
クラウス・ヘーガー(Bs)
テルツ少年合唱団
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
リッカルド・シャイー(指揮)

2009年4月2-3日 ライプツィヒ,ゲヴァントハウス

2009年4月ライヴ録音(拍手なし、会場ノイズほぼ皆無)。ゲヴァントハウスの伝統を尊重しつつ古楽器奏法を周到に研究したシャイーの基本姿勢が如実に顕れた演奏で、両者が極めて高次元で結実したものに仕上がっている。ハーモニーを重視するシャイーはテルツ少年Choを加えて、例えば冒頭合唱のコラールを補強している。子音の発音も強調され、イエスの歩みの象徴である通奏低音の動きも生々しい。オケの伝統とともに教会の伝統もしっかり踏まえた演奏といえる。
(intoxicate 松下健司)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2017年03月07日 17:30