小澤征爾&シカゴ交響楽団『RCA録音全集』(6枚組)
小澤征爾若き日の軌跡!小澤征爾は1964年から69年にかけて(29歳から34歳にかけて)、シカゴ交響楽団の夏の本拠地であるラヴィニア音楽祭の音楽監督をつとめました。その時期に、RCA Red SealにLPにして15枚分の録音を残しています。その中からシカゴ交響楽団との録音アルバムを、オリジナル・カップリング収録したボックスです。これまでフリッツ・ライナー、ジャン・マルティノンと、シカゴ響の歴代音楽監督の全録音を集大成したボックス、さらに同団とかかわりの深かったモートン・グールドの同響とのボックスを実現してきたソニー・クラシカルによる、シカゴ響ボックスの第4弾です。
小澤=シカゴ響という、当代きっての指揮技術を持った名指揮者と世界最高のヴィルトゥオーゾ・オーケストラというコンビによる録音はこれ以降行なわれておらず、その意味でも貴重な記録といえましょう。演奏面・録音面でのクオリティの高さも特筆もので、数多い小澤征爾のディスコグラフィの中でも極めて傑出した存在のこれらの録音が一つにまとめられるのは今回が初めてのことです。またピーター・ゼルキンとの共演となった3曲、「展覧会の絵」、「はげ山の一夜」は、現在のところ小澤唯一の録音となっています。
リマスター音源は基本的にこれまでで最新のデジタル・マスターが使われていますが、Disc1,4,5,6については、オリジナル・アナログ・マスターテープより、24bit/192kHzでリミックスおよびリマスターが行なわれました。
各ディスクはアメリカ初出LP発売時のオリジナル・カップリングを採用、オリジナル・ジャケット・デザインの紙ジャケットに封入され、クラムシェルボックスに収納されています。そのため小澤&シカゴ響ではない演奏も含まれており、シェーンベルクのピアノ協奏曲にカップリングされたピーター・ゼルキン、アーノルド・スタインハートによる「ピアノのための5つの小品」と「幻想曲」は、今回が世界初CD化となります。
(ソニー・ミュージック)
【曲目】
Disc1
バルトーク:
1) ピアノ協奏曲第1番Sz.83
2) ピアノ協奏曲第3番Sz.119
ピーター・ゼルキン(ピアノ)
[録音]1965-1966年
Disc2
1) ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲『展覧会の絵』
2) ブリテン:青少年のための管弦楽入門
[録音]1967年
Disc3
ストラヴィンスキー:
1) 幻想曲『花火』Op.4
2) バレエ音楽『春の祭典』
[録音]1968年
Disc4
シェーンベルク:
1) ピアノ協奏曲Op.42
2) ピアノのための5つの小品作品23
3) 幻想曲
ピーター・ゼルキン(ピアノ)、アーノルド・スタインハート(ヴァイオリン)
[録音]1967年
Disc5
1) チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
2) ムソルグスキー:はげ山の一夜
[録音]1968年
Disc6
1) ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調Op.67
2) シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」
[録音]1968年
【演奏】
小澤征爾(指揮)
シカゴ交響楽団
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2017年03月21日 00:00