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名曲名演多数収録!ゲオルク・フィリップ・テレマン・マスターワークス(30枚組)

テレマン

ドイツのマクデブルグに生まれ、バッハ、ヘンデルとともに活躍した後期バロック音楽を代表する作曲家ゲオルク・フィリップ・テレマン。2017年はテレマン没250年ということで、それを記念した30枚組CDボックスの登場です。
ソニー・クラシカルの擁する古楽三大レーベルであるドイツ・ハルモニア・ムンディ(DHM)、ヴィヴァルテ、そしてセオン・レーベルの豊富なカタログから選りすぐったテレマンの代表作の新旧の名盤をCD30枚のボックスにコンパイルしています。
テレマンはほぼ全ての楽器に精通しており、その作品の質の高さによって生前はバッハやヘンデルを凌ぐ人気がありました。彼が残した膨大な作品はいまだ研究下にあり、まだまだ発掘が続いています。
このボックスで特筆すべきは、多くの名手を擁する「カメラータ・ケルン」による室内楽や協奏曲、ブリュッヘンやレオンハルトら巨匠たちによる器楽の名解釈と演奏、コレギウム・アウレウムによる古楽黎明期の温か味のある演奏、珍しい2つの歌劇作品全曲などが挙げられます。いずれも発売当時高い評価を得た高水準な演奏であり、テレマン作品への入門編としては最適なボックスといえましょう。
[管弦楽曲・協奏曲]
カメラータ・ケルン、フライブルグ・バロック・オーケストラによる管弦楽組曲、さまざまな管楽器の組み合わせによる協奏曲は1990年代のDHMの名盤です。より最近の名盤からは、リコーダーの名手オーバーリンガーやバーゼル室内管の録音がコンパイルされ、さらに1970年代のコレギウム・アウレウムによる懐かしい録音も加えられています。
[室内楽]
このボックスの核ともいえる歴史的な名盤が目白押しです。クイケン兄弟とレオンハルトという古楽の巨頭たちが久々に一堂に会した《パリ四重奏曲》(彼らが一緒に録音した最後の録音)、唯一の全曲盤ということで貴重な《音楽の忠実な師》と《音楽の練習帳》(しかも名手ぞろいのカメラータ・ケルンによる録音)のほか、ブリュッヘンがセオン・レーベルに残した決定的名盤であり、かつテレマン作品の録音としても金字塔といえる《12のメトーディッシェ・ソナーテン》と《トリオ・ソナタ集》が含まれています。
[声楽曲・歌劇]
声楽曲では、古いところではニムスゲルンやアメリングがコレギウム・アウレウムと共演したカンタータがあり、新しい録音では、カメラータ・ケルンのリコーダー奏者で、同アンサンブルを核にしたオーケストラ「ラ・スタジオーネ」の指揮者でもあるミヒャエル・シュナイダーによるテレマン最晩年の名作「イーノ」が光っています。歌劇では、比較的知られている《オルフェウス》がオーストリアの女流名古楽ヴァイオリニストにして指揮者のミヒ・ガイッグによる2011年録音で、珍しい《ランゴバルドの王フラヴィウス・ベルタリドゥス》がデ・マルキ指揮による世界初録音で、それぞれ収録されています。
なお、このセットにはブックレットは付いておりません。トラックリストは、各ディスクの紙ジャケットに記載されています。
(ソニー・ミュージック)
ゲオルク・フィリップ・テレマン:
【CD1-3】
《パリ四重奏曲》(全曲)
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
[録音]1996年
【CD4-7】
《音楽の練習帳(エッセルチーツィ・ムジチ)》(全曲)
カメラータ・ケルン
[録音]1994-1995年
【CD8-12】
《忠実な音楽の師》(全曲)
カメラータ・ケルン
[録音]1992年
【CD13】
《木管楽器のための協奏曲集I》
1) ブロックフレーテ協奏曲へ長調
2) オーボエ協奏曲ホ短調
3) フルート協奏曲ニ長調
4) ブロックフレーテとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲イ短調
5) ファゴットと2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調
カメラータ・ケルン
[録音]1991年
【CD14】
《木管楽器のための協奏曲集II》
1) ブロックフレーテ、フラウト・トラヴェルソのための協奏曲 ホ短調
2) ヴァイオリン、オーボエのための協奏曲 ハ短調
3) 2つのブロックフレーテのための協奏曲 イ短調
4)フラウト・トラヴェルソ協奏曲 ロ短調
5) オーボエ・ダモーレ、チェロのための協奏曲 ニ長調
6) オーボエ、ヴァイオリン、2つのフラウト・トラヴェルソ、2つのヴィオラ、通奏低音のための協奏曲 変ロ長調
カメラータ・ケルン
[録音]1996年
【CD15】
《ターフェルムジークからの協奏曲集》
1) 3つのヴァイオリンのための協奏曲へ長調
2) フルートとヴァイオリンのための協奏曲イ長調
3) 2つのホルンのための協奏曲変ホ長調
4) ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽のための組曲ニ長調
コレギウム・アウレウム
[録音]1977年
【CD16】
《協奏曲と管弦楽組曲集》
1) 『ドン・キホーテ』組曲
2) 2つのブロックフレーテと弦楽のための組曲 ヘ短調
3) 7声の協奏曲 ホ短調
4) 3つのオーボエと弦楽のための組曲 ニ長調
フライブルク・バロックオーケストラ
[録音]1993年
【CD17】
《管弦楽のための組曲集》
1) 組曲ニ長調 TWV.55:D23
2) 組曲イ短調 TWV.55:a2
3) 組曲ニ長調 TWV.55:D6
カメラータ・ケルン
[録音]1994年
【CD18】
《協奏曲集》
1) 歌劇『Nebucadnezar』TWV 22:6よりヴァイオリン協奏曲ニ長調
2) オーボエ・ダモーレ協奏曲ホ短調TWV 51:e2
ミヒ・ガイック(指揮)
オルフェオ・バロックオーケストラ
[録音]2011年
3) 歌劇「エマとエーギンハルト」序曲によるヴァイオリン協奏曲イ短調
4) 歌劇「寛容なソクラテス」序曲によるヴァイオリン協奏曲ハ長調
ユリア・シュレーダー(ヴァイオリン、リーダー)
バーゼル室内管弦楽団
[録音]2010年
5) ブロックフレーテとファゴットのための協奏曲 ヘ長調 TWV.52:FI
6) ブロックフレーテとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲 イ短調 TWV.52:aI
ドロテー・オベルリンガー(ブロックフレーテ)
アンサンブル1700
[録音]2012年
【CD19-20】
《トリオ・ソナタ集》
1) ブロックフレーテ、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ヘ長調2) フルート、オーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ニ短調
3) ブロックフレーテ、チェンバロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ変ロ長調
4) 2つのブロックフレーテと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ハ長調
5) フルートとチェンバロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ イ長調
6) ブロックフレーテ、トレブル・ヴィオールと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ニ短調7) 2つのフルートと通奏低音のためのスケルツォ ホ長調
8) ブロックフレーテ、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ イ短調
9) ブロックフレーテ、オーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ハ短調
10) フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ホ長調
フランス・ブリュッヘン(ブロックフレーテ、フラウト・トラヴェルソ)
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)
アンナー・ビルスマ(チェロ)
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)、他
[録音]1978年
【CD21-22】
《メトーディッシェ・ゾナーテン集 Op.13》(全12曲)
フランス・ブリュッヘン(ブロックフレーテ、フラウト・トラヴェルソ)
アンナー・ビルスマ(チェロ)
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
ハン・デ・フリース(オーボエ)
ウォウター・メラー(チェロ)
ボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ)
ダニエル・ステプナー(ヴァイオリン)
ラウラ・イェッペセン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジョン・ギボンズ(チェンバロ)
[録音]1981-1983年
【CD23】
《カンタータ『一日の時』》(全曲)
フライブルク・ヴォーカルアンサンブル
コレギウム・ムジクム・フライブルク
ヴォルフガング・シェーファー(指揮)
[録音]1978年
【CD24】
《カンタータ集》
1) カンタータ「さあ汝ダニエルよ行け」
エリー・アメリング(ソプラノ)
コレギウム・アウレウム
[録音]1968年
2) カンタータ「装いせよ、おお愛する魂よ」
ステファン・マクラウド(指揮)
リ・アンジェリ・ジュネーヴ
[録音]2009年
3) カンタータ「イーノ」 TWV.20:41
アナ・マリア・ラビン(ソプラノ)
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
ラ・スタジオーネ・フランクフルト
[録音]2014年
【CD25】
《世俗カンタータ集》
1) カンタータ「田園生活の楽しみ」
2) カンタータ「学校の先生」
3) カンタータ「最愛の目から」
4) 組曲ニ長調 TWV 55:D6
エリーザベス・シュパイザー(ソプラノ)
ジークムント・ニムスゲルン(バリトン)
コレギウム・アウレウム
[録音]1968年
【CD26-28】
《歌劇「ランゴバルドの王フラヴィウス・ベルタリドゥス」》TWV 21:27(全曲)
アン=ベート・ソルヴァング(メゾ・ソプラノ)
マイテ・ボーモン(ソプラノ)
ニーナ・ベルンシュタイナー(ソプラノ)
アントニオ・アベーテ(バス)
カテリーナ・トレチャコヴァ(ソプラノ)
ユルゲン・ザッハー(テノール)
デイヴィッド・DQ・リー(カウンターテノール)、他
アカデミア・モンティス・レガリス&合唱団
アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)
[録音]2011年
【CD29-30】
《テレマン:歌劇「オルフェウス」TWV 21:18》(全曲)
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
マルクス・フォルペルト(バリトン)
ウルリケ・ホフバウアー(ソプラノ)
クリスティアン・ツェンカー(テノール)
バルバラ・クラウス(ソプラノ)
ラインハルト・マイール(バス)
マレリーツェ・ゲルバー(ソプラノ)
ジュリー・カンパリーニ(アルト)
オルフェオ・バロックオーケストラ
ミヒ・ガイック(指揮)
[録音]2011年

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2017年05月09日 00:00