アンティエ・ヴァイトハースのバッハ&イザイの無伴奏、完結の第3弾!
現代最高の弦楽四重奏団といわれるアルカント・カルテットの第1ヴァイオリンを務めるアンティエ・ヴァイトハース。抜群の安定感と表現力、そして豊かな音量と音色でカルテットの起点となっています。CAviレーベルからはソロやアンサンブルなどを含めてこれまで20枚ほどのCDを発売しています。
どのアルバムも冷静な曲作りと、ここ一番では大胆にも聴かせ、聴くものを魅了させてきました。本作は一挺のヴァイオリンによる和声や対位法の可能性を追求した名作J.S. バッハとイザイの無伴奏を組み合わせたアルバム三部作の第3弾となります。
バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番は、全6曲中3曲を占めるソナタの中で最もスケールの大きい音楽です。特に聖霊降臨祭の古いコラール《来たれ、聖霊よ、主なる神よ》の旋律が使われている第2楽章フーガは、バッハが残したフーガの中で最大級の長さだと言われています。ヴァイトハースの研ぎ澄まされた集中力で見事に壮大な音楽を作り上げています。
そしてアルバムの最後に収録されているバッハのパルティータ1番。ヴァイトハースの格調高い演奏で、4つの舞曲がうまくまとめあげられています。
バッハに挟まれている2つのイザイのソナタ。6曲はすべて、それぞれ異なるヴァイオリニストに献呈され、この第6番はスペイン出身のマヌエル・キロガに捧げられています。そのためハバネラ風のリズムが用いられ、輝かしく華やかな楽曲となっています。そして古典的な形式の端正な作品第4番はイザイの親友クライスラーに献呈されています。
ヴァイトハースの愛用する現代の名器シュテファン=ペーター・グライナー製のヴァイオリンで、しなやかに、一音一音厳選した密度の高い演奏を聴かせてくれます。
(キングインターナショナル)
【曲目】
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第6番 作品27 (マヌエル・キロガに献呈)
イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第4番 作品27 (クライスラーに献呈)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
【演奏】
アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)
[シュテファン=ペーター・グライナー製]
【録音】
2016年3月、ケルン
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年09月11日 00:00