フルトヴェングラー時代の名ヴァイオリニスト!ゲルハルト・タシュナー『アンコール』初LP化
ゲルハルト・タシュナー(1922-1976)は1941年、弱冠19歳でヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルのコンサートマスターに就任し(1945年まで)、戦後はソリストとして活動しながらヴァルター・ギーゼキング、ルートヴィッヒ・ヘルシャーとトリオを組み、フォルトナーからはヴァイオリン協奏曲(1947)を献呈されるなど、当代の最も有名なヴィルトゥオーゾとして活躍しました。しかし、1960年代の初頭に故障のため演奏活動の停止を余儀なくされ、教育活動に注力するようになりましたが、晩年には精神的な問題を抱え、アルコール依存症からの合併症のため54歳の若さで亡くなりました。
「私の演奏を聴きたければ、演奏会に来ることだ」と豪語したほどの録音嫌いのため、その実力や名声に比して商業録音は極めて少なく、引退も早かったため、2000年頃まで彼の名は忘れられていました。しかし、CD時代になってドイツのMDGやARCHIPHON、フランスのTAHRAなどが放送録音の復刻を行ったことで、タシュナーの名は、第2次大戦後のドイツ・ヴァイオリン界の長い空白を埋める実力者としてクローズアップされることとなりました。
今回のLPレコードは、MDGが2001年に4枚組でCD化(MDG6420985)した放送音源の中から、アナログ・ファンの要望に応えて6曲を初LP化したものです。全世界で1000部限定盤となっておりますので、お早目にお求めいただければ幸いです。
(タワーレコード)
ゲルハルト・タシュナー~アンコール
Side A
ファリャ:スペイン舞曲(3'19")
1954年6月26日録音
サラサーテ:カルメン幻想曲(9'57")
1954年11月30日録音
タルティーニ:コレルリ変奏曲(3'42")
1953年4月4日録音
パガニーニ:奇想曲第24番(7'21")
1954年6月26日録音
Side B
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン*(7'25")
1952年6月10日録音
シェック:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.16**(15'53")
1955年6月23日録音
ゲルハルト・タシュナー(ヴァイオリン)
マルティン・クラウセ(ピアノ)
フーベルト・ギーゼン(ピアノ)*
エディット・ファルナディ(ピアノ)**
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) クラシックLP
掲載: 2017年09月21日 00:00