米オリンピック原盤のフルトヴェングラー/ベートーヴェン:交響曲全集が初CD化!
フルトヴェングラーの、これは名盤?迷盤?
あの「ベートーヴェン交響曲全集」(米オリンピック原盤)
ついにCD化発売!
最初期LPのマスターテープ音質はまさに本物、極上!
フルトヴェングラー没後20年の1974年、新発見の第2番(当時巨匠の第2番の録音は未発見)を含む巨匠初の「ベートーヴェン/交響曲全集」として発売された米オリンピック盤。その後、第2番はE.クライバーによる1929年録音と発覚し、その直後、EMIよりウィーン・フィルを振った1948年録音の真正のフルトヴェングラー指揮による音源も登場しました。しかし、この全集、他の8曲に珍しい音源が多く、とくにローマ・イタリア放送響との《英雄》《運命》《田園》は、その後のフォニット・チェトラのフルトヴェングラー・エディション・シリーズよりも5年以上も早く登場した意義がありました。当時の米オリンピック盤のLPの盤質はオイルショックとベトナム戦争後のアメリカの不況もあってかなり悪く、マスターの音質までも悪く感じられていました。今回その歴史的意義をマスターの音質を含めて再評価を問うべく初CD化されます!
(タワーレコード)
1974年9月に米オリンピック・レコードから発売されたフルトヴェングラー史上初の「べートーヴェン交響曲全集」。同年12月に日本のフォノグラムからも国内発売され(SETC7501~7)、世界中のファンを驚愕させました。当時発見されていなかった「第2番」が収録されていたためでもありますが、「サンフランシスコの研究家が秘蔵していた戦前のベルリン・フィルの放送用録音」と解説に書かれていたこの音源、じつはエーリッヒ・クライバーの演奏であることが後年米「ハイ・フィデリティ」誌の調査で判明、この「全集」は再製造されることなく、“幻"の「全集」となりました。・・・往年のファンならだれでも知っているフルトヴェングラーレコード史上最大の事件となったこの「全集」、「2番」以外の曲は音源・音質ともに"まとも"で、『捨て置けぬLP』と、平林直哉氏は著『フルトヴェングラーを追って』(青弓社2014年刊)のなかで、3ページを割いて大きく紹介しています。
【参考】フォノグラム盤のフルトヴェングラー
LP-BOX(SETC7501~7)のアートワーク
1974年に制作されたこの「全集」のマスターテープの所在をつきとめ、96kHz24bitでデジタル変換された音を入手しました。世界初出LPとなった「1番」「3番」「5番」「6番」、2番目のLP登場となった「8番」「9番」、戦前の壮絶名演ライヴとして有名な「4番」「7番」の全8曲。最初期LPのマスターテープ音質はステレオ・リバーブ感をもたせた、非常に雰囲気豊かなしっかりした音!ほとんど「整音」していないだけに、音の真実味が増しています。この音源をキング関口台スタジオでリマスタリング、一部の曲には修復を行い(「3番」「9番」のピッチ見直し、「7番」第4楽章冒頭欠落和音の補てん)、エーリッヒ・クライバー指揮の「2番」はボーナストラックとして組み込み、オリジナルのカプリングによる「全集」で発売! 国内製造で、フルトヴェングラーファン垂涎の貴重な「名盤」を蘇らせます。EMIの「全集」とは、8番しか音源がかぶらないので、稀少価値ある「全集」と申せましょう。5枚収納のマルチケース+12pブックレット(解説:平林直哉)+オビ付。
(キングインターナショナル)
【参考】米オリンピック盤のフルトヴェングラー
初出LP-BOX(8120/7)のアートワーク
ベートーヴェン:交響曲全集/フルトヴェングラー(& E・クライバー)
【CD 1】TT: 76'28
交響曲 第1番 ハ長調 作品21
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音:1950年7月13日 アムステルダム(ライヴ)
交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
ローマ・イタリア放送交響楽団
録音:1952年1月19日 ローマ(ライヴ)
【CD 2】TT: 68:09
交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1943年6月27-30日 フィルハーモニー、ベルリン
(第1・2楽章はライヴ、第3・4楽章は聴衆不在の放送用録音)
<ボーナストラック>
交響曲 第2番 ニ長調 作品36
エーリヒ・クライバー (指揮) ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音: 1929年 ベルリン、スタジオ(SP収録)
【CD 3】TT: 73:48
交響曲 第5番 ハ短調 作品67 「運命」
ローマ・イタリア放送交響楽団
録音:1952年1月10日 ローマ(ライヴ)
交響曲 第7番 イ長調 作品92
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1943年10月31日~11月3日 フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)
【CD 4】TT: 71:19
交響曲 第6番 ヘ長調 作品68 「田園」
ローマ・イタリア放送交響楽団
録音:1952年1月10日 ローマ(ライヴ)
交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1948年11月13日 ストックホルム・コンサートホール(ライヴ)
【CD 5】 TT: 約74分
交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱付き」
ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団・合唱団
ヒョルディス・シンベリ(ソプラノ)、
リサ・テュネル (アルト)
ヨースタ・ベケリン (テノール)
シーグルド・ビョルリンク (バス)
録音:1943年12月8日 ストックホルム・コンサート―ホール(ライヴ)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)[2番を除く]
(c)1974 Olympic Records : Countdown Media GmbH
KKC 4107/11
(5CD)
モノラル
96kHz 24bit
デジタル変換音源
国内製造品
日本語帯・解説付
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2017年10月23日 00:00