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ラモーンズ(Ramones)、1977年のサード・アルバム『ROCKET TO RUSSIA』40周年エディション

Ramones

1977年、この年をパンク史における重要な年と位置付けることとなる作品が発表された。全世界のパンクスが憧れるRAMONESがリリースした、通算2作目と3作目となる作品、『LEAVE HOME』と『ROCKET TO RUSSIA』だ。2017年7月にセカンド『LEAVE HOME』の40周年記念デラックス・エディションが発売されたのだが、同じく2017年40周年を迎えるこのサード・アルバム『ROCKET TO RUSSIA』も、3CD+1LPという豪華パッケージの40周年記念デラックス・エディションとしてリリース!

RAMONESという全世界中のパンクスにとってのスーパー・スターが発表したこの『ROCKET TO RUSSIA』は、バンドが持つポップな側面を全面に押し出した作品だ。「Sheena Is A Punk Rocker」や「Rockaway Beach」、さらにはビーチ・ボーイズの「Do You Wanna Dance?」やトラッシュメンの「Surfin' Bird」といったカヴァーなどを収録する今作は、初期RAMONESの持つ「パンクス」の定義をさらに押し広げることとなった作品だ。同時に、今作は4人のバンド創立メンバーによってレコーディングされた最後の作品としても知られている(今作発表後、ドラマーのTommy Ramoneがバンドを脱退)。

今回リリースとなる『ROCKET TO RUSSIA (40TH ANNIVERSARY DELUXE EDITION)』は、最新リマスターを施したオリジナル・アルバム音源と、オリジナル盤制作時のエンジニアであるEd Stasiumによる40周年トラッキング・ミックス音源の他、数々の未発表音源や1977年のグラスゴー公演のライヴ音源(こちらも未発表)など、今までの40周年記念シリーズ同様豪華な収録内容を誇るプロダクトだ。

パッケージもLPサイズのブック型パッケージ仕様となっており、中にはSire Recordsの創立者、Seymour Steinや、エンジニアのEd Stasium、そして著名な音楽ライター、Jaan Uhelszkiによるエピソード満載のライナーノーツを掲載した豪華ブックレットも封入されている。

DISC 1には、『ROCKET TO RUSSIA』の最新リマスター・ヴァージョンに加え、アルバムの原型ヴァージョンとも言えるEd Stasiumによる40周年記念トラッキング・ミックスを収録。1977年当時にリリースされたオリジナル盤とは異なるトラック・リスティングとなっており、非常に興味深い音源となっている。この新たなトラッキング・ミックスに関して、エンジニアのEdはこうコメントしている。

「この新たなトラッキング・ミックスを作る時、「I Don't Care」と「It's A Long Way Back to Germany」を加えようと考えたんだ。なぜならこの2曲は実際に『ROCKET TO RUSSIA』をレコーディングしているセッション時に制作されていた曲で、今知られている曲とは全く異なるテイクとなっているからね。代わりに「Sheena~」を外すことにした、なぜならこの曲はアルバムのレコーディング時よりももっと前に制作されていた曲だったんだ」

DISC 2には、24曲ものレアな未発表音源をたっぷりと収録。MeddiasoundとThe Power Stationでレコーディングされていたラフ・ミックスを中心に、Tommy Ramoneがドラムを叩いている「Needles And Pins」のアーリー・ヴァージョンや、「Babysitter」のBサイド・シングル・ミックス、そしてDee Deeがヴォーカルを担当する「It's A Long Way Back To Germany」のオルタネイト・ヴァージョンなど、全曲未発表の貴重な音源を堪能できるファンにはたまらないディスクとなっている。

 

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この40周年記念デラックス・エディションのハイライトとも言えるのが、DISC 3に収録されている未発表ライヴ音源だ。1977年12月19日にグラスゴーにあるApollo Centreで行われたライヴの模様を収録したこのライヴ音源は、今やクラシックなライヴ・アルバムとして認知されている『IT'S ALIVE』レコーディングの数日前に行われた、バンドが乗りに乗っている瞬間をとらえた作品となっているのだ。「Blitzkrieg Bop」「Judy Is A Punk」「Gimme Gimme Shock Treatment」「California Sun」など、デビュー作から今作までの楽曲をパフォーマンスしたこのライヴのミックスを担当するのは、同じくEd Stasium。

アナログ盤には、今回の40周年記念エディション用に新たにトラッキングされた、40周年記念トラッキング・ミックスを収録。

タグ : PUNK/EMO リイシュー

掲載: 2017年11月08日 14:56