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『ベル・カント・ヴァイオリン』イタリア出身の名手カンポーリの英デッカ録音が一挙復活!



BGMはカンポーリ演奏による(1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、
(2)ブルッフ:スコットランド幻想曲、(3)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン

LP時代にその豊かな美音と甘美な旋律の歌わせ方、そして安定しきったテクニックにより一世を風靡した名手カンポーリ。その英デッカへの30年にわたる録音がオーストラリア・エロクァンスにより一挙にCD12枚分(各2枚組×6)復活します。モノラルLP時代に名盤の誉れ高かったヘンデルのヴァイオリン・ソナタ集、クライスラー・アルバムは勿論、音楽評論家の谷戸基岩氏が激賞しているラロのスペイン交響曲とサン=サンーンスのヴァイオリン協奏曲第3番も久々の復活、ステレオ初期の超優秀録音であるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、ブルッフのスコットランド幻想曲、サラサーテのツィゴイネルワイゼン、1966年2度目の来日時に録音したヴァイオリン小品集、1970年代のオワゾリールへの2枚の録音まで、幅広く収められています。すべての録音がデッカ・オリジナル音源からの新規リマスタリングで、ブックレットにはそれぞれのLP初出時のオリジナル・ジャケット写真が収録されています。その演奏の見事さは、上に掲載したプロモーション動画でのBGMでお聴きの通りです。すべてのヴァイオリン・ファンにおすすめいたします。
(タワーレコード商品本部 板倉重雄)

イタリア出身のアルフレード・カンポーリ(1906-1991)は蓄音機時代の最も重要なヴァイオリニストの一人で、軽音楽の伝え手として、自身のサロン・オーケストラのコンサートでもデッカでも1930年代に大きな成功を収めました。今回エロクァンスから発売される6タイトルの2枚組CDシリーズは戦後クラシック・ソリスト「カンポーリ」として生まれ変わったこのヴァイオリニストの変化に焦点を当てています。

「アルフレード・カンポーリ:ベル・カント・ヴァイオリン」シリーズすべての録音がデッカ・オリジナル音源からの新規リマスタリングとなります。アーティストと演奏曲目については、カンポーリの伝記作家デイヴィッド・タンリーによる新たなブックレットの中のエッセーで詳しく解説されています。
(ユニバーサルIMS)

 


バロック・ソナタ集
《アルフレード・カンポーリ~『ベル・カント・ヴァイオリン』Vol.1》

カンポーリは1948年から1955年、どの時代の音楽でも豊かで濃密な音、滑らかで表現力のあるフレージングが尊重されていたこの時期に、このCDのバロック・ソナタの録音を行いました。実際にデッカで1951年、最初に発売された時は片面にバッハのソロ・パルティータ ニ短調、もう片面にブルッフのト短調協奏曲のLPでした。

カンポーリはローマに生まれ、ヴァイオリン教師だった父親に学び、その時代の偉大な歌手のレコードを聴いてロンドンで育ちました。その影響もあってか彼特有の演奏は、メロディックなフレージングと名手であることを示す見せ場を作るというイタリア・バロックの基本にルーツを持つベル・カント唱法にたとえられます。

タルティーニの2つのソナタはダブルトリップ、トリプルトリップが多く、派手なパッセージワークと精巧な装飾音が特徴の難易度の高い曲で、オペラ風の物語をほのめかす副題がついています。19世紀になってやっと一般に知られるようになった『捨てられたディド』と、悪魔が彼の手からヴァイオリンを奪ってソナタを弾いた夢を見て、そのあまりの美しさに目が覚めてすぐに書き取ったという体験から思いついたと言われる『悪魔のトリル』です。


収録予定
《CD 1》1) J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004、タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ2) ト短調『悪魔のトリル』、3) ト短調Op.1 No.10『捨てられたディド』
《CD 2》ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ1) イ長調HWV361、2) ト短調HWV368、3) ヘ長調HWV370、4) ニ長調HWV371、5) イ長調HWV372、6) ホ長調HWV373

DECCA初CD化

【演奏】
アルフレード・カンポーリ(ヴァイオリン)
ジョージ・マルコム(ピアノ/CD1: 2, 3、チェンバロ/CD 2)
【録音】
1948年(CD 1: 1)、1954年5月18、19日、1955年3月24日(CD 1: 2, 3)、1952年7月28、30日(CD 2)、ロンドン、ウェスト・ハムステッド、デッカ・スタジオ

偉大な指揮者たちとの協奏曲集
《アルフレード・カンポーリ~『ベル・カント・ヴァイオリン』Vol.2》

イタリア出身のアルフレード・カンポーリ(1906-1991)は蓄音機時代の最も重要なヴァイオリニストの一人で、軽音楽の伝え手として、自身のサロン・オーケストラのコンサートでもデッカでも1930年代に大きな成功を収めました。今回エロクァンスから発売される6タイトルの2枚組CDシリーズは戦後クラシック・ソリスト「カンポーリ」として生まれ変わったこのヴァイオリニストの変化に焦点を当てています。このCDはその第2弾です。

この変化にはデッカのアルヘンタ、ボールト、クリップスといった偉大な指揮者たちと行った録音の成功が大いに後押ししました。そしてカンポーリをサロン・ミュージックの演奏者として非常に上品にしている完璧なテクニック、音の温かさと長くなめらかなフレージングを厳粛なレパートリーに取り入れたことが批評家から賞賛されました。

収録予定
《CD 1》1) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64、2) ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
《CD 2》1) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61、2) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64

DECCA初CD化

【演奏】
アルフレード・カンポーリ(ヴァイオリン)
エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(CD 1: 1)
ロイヤルトン・キッシュ(指揮) ロンドン新交響楽団(CD 1: 2)
ヨーゼフ・クリップス(指揮) ロンドン交響楽団(CD 2: 1)
サー・エイドリアン・ボールト(指揮) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(CD 2: 2)
【録音】
1949年5月(CD 1: 1)、1951年4月17日(CD 1: 2)、1951年12月17日、1952年1月2‐4日(CD 2: 1)、1958年5月6‐8日(CD 2: 2)、ロンドン、キングズウェイ・ホール

クライスラーに捧げた作品集
《アルフレード・カンポーリ~『ベル・カント・ヴァイオリン』Vol.3》

イタリア出身のアルフレード・カンポーリ(1906-1991)は蓄音機時代の最も重要なヴァイオリニストの一人で、軽音楽の伝え手として、自身のサロン・オーケストラのコンサートでもデッカでも1930年代に大きな成功を収めました。今回エロクァンスから発売される6タイトルの2枚組CDシリーズは戦後クラシック・ソリスト「カンポーリ」として生まれ変わったこのヴァイオリニストの変化に焦点を当てています。このCDはその第3弾です。

変化してもなお、カンポーリはポピュラー・タッチ、陽気な音楽への生まれつきの感覚を残し、それがこのアンコールと小品集に優美さと風格を添えています。

CD 2は1955年2月にカンポーリの芸術の先駆者クライスラーの80歳の誕生日を記念してデッカよりリリースされたものです。

収録予定
《CD 1》 1-3) ドホナーニ:『ハンガリー牧歌』より3つの小品、パガニーニ:4) 奇想曲第13番、5) 奇想曲第20番、6) ラ・カンパネッラOp.7、7) フィビヒ:詩曲Op.41 No.14、8) ポンセ:小さな星、9) ドルドラ:思い出、10) フィオッコ:アレグロ11) フランソワ・シューベルト:蜜蜂、12) アルベニス:タンゴ、13) ホイベルガー:真夜中の鐘、14) メンデルスゾーン:歌の翼に、15) ドリゴ:火花のワルツ、16) エルガー:気まぐれな女、17) ガードナー:ケインブレイクから、18) 作者不詳:深い河(黒人霊歌)、19) ドビュッシー:ミンストレル、20) フォスター:故郷の人々
《CD 2》クライスラー:1前奏曲とアレグロ、2) 愛の悲しみ、3) 愛の喜び、4) 道化役者(セレナード)、5) 美しきロスマリン、6) ウィーン奇想曲Op.2、7) 中国の太鼓、8) パデレフスキ:有名なメヌエット、ヴィエニャフスキ:奇想曲9) 変ホ長調、10) イ短調、クライスラー:11) ベートーヴェンの主題によるロンディーノ、12) 狩り、13) ジプシーの女、14) グラナドス:スペイン舞曲Op.37 No.5『アンダルーサ』、15)タルティーニ:コレッリの主題による変奏曲

DECCA世界初CD化(CD 1)

【演奏】
アルフレード・カンポーリ(ヴァイオリン)
ジョージ・マルコム(ピアノ)(CD 1: 1-6)
エリック・グリットン(ピアノ)(CD 1:7-20, CD 2)
【録音】
1953年4月9日(CD 1: 1-6)、1954年10月4‐5日(CD 2)、10月4‐5日、12月10日(CD 1:7-13)、1956年1月18日(CD 1: 14-20)、ロンドン、ウェスト・ハムステッド、デッカ・スタジオ

名演ぞろいの協奏曲集
《アルフレード・カンポーリ~『ベル・カント・ヴァイオリン』Vol.4》

イタリア出身のアルフレード・カンポーリ(1906-1991)は蓄音機時代の最も重要なヴァイオリニストの一人で、軽音楽の伝え手として、自身のサロン・オーケストラのコンサートでもデッカでも1930年代に大きな成功を収めました。今回エロクァンスから発売される6タイトルの2枚組CDシリーズは戦後クラシック・ソリスト「カンポーリ」として生まれ変わったこのヴァイオリニストの変化に焦点を当てています。このCDはその第4弾です。

カンポーリが1956年12月の終わりにこのチャイコフスキーの協奏曲を録音した時、彼は冷戦状態が一時的に緩和していて可能になったソ連ツアーから戻ったばかりでしたが、ジェラルド・ムーアは後にそのツアーについて、ロシアでカンポーリがまるでオイストラフのように語られていたと思い出しています。

カンポーリはデッカ所属の指揮者たちと行った協奏曲形式の楽曲録音でも素晴らしい名演を残しています。ここではサン=サーンスの『序奏とロンド・カプリチオーソ』では洗練された陽気さを、サラサーテの『ツィゴイネルワイゼン』でジプシーの情熱を、ラロの『スペイン交響曲』では機敏さを、ヴィエニャフスキの『伝説』ではメロディの落ち着きといった特徴を見ることができます。

収録予定
《CD 1》1) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35、2) ラロ:スペイン交響曲ニ短調Op.21、3) サラサーテ:ツィゴイネルワイゼンOp.20*
《CD 2》サン=サーンス:1) 序奏とロンド・カプリチオーソOp.28*、2) ハバネラOp.83*、3) ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調Op.61*、4) ヴィエニャフスキ:伝説Op.17*、パガニーニ:5) ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6(フリッツ・クライスラーによる1楽章版)*

*DECCA世界初CD化

【演奏】
アルフレード・カンポーリ(ヴァイオリン)
アタウルフォ・アルヘンタ(指揮) ロンドン交響楽団(CD 1: 1)
エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(CD 1: 2)
ピエロ・ガンバ(指揮) ロンドン交響楽団(CD 1: 3, CD 2: 3-5)
アナトール・フィストゥラーリ(指揮) ロンドン交響楽団(CD 2: 1, 2)
【録音】
1956年12月27-28日(CD 1: 1)、1953年3月3‐4日、(CD 1: 2)、1956年10月22-23日(CD 2: 3, 5)、25-26日(CD 1: 3, CD 2: 4)、1953年11月10日(CD 2: 1, 2)、ロンドン、キングズウェイ・ホール

クライスラーの後継者としてのカンポーリ
《アルフレード・カンポーリ~『ベル・カント・ヴァイオリン』Vol.5》

イタリア出身のアルフレード・カンポーリ(1906-1991)は蓄音機時代の最も重要なヴァイオリニストの一人で、軽音楽の伝え手として、自身のサロン・オーケストラのコンサートでもデッカでも1930年代に大きな成功を収めました。今回エロクァンスから発売される6タイトルの2枚組CDシリーズは戦後クラシック・ソリスト「カンポーリ」として生まれ変わったこのヴァイオリニストの変化に焦点を当てています。このCDはその第5弾です。

エドワード・エルガーはフリッツ・クライスラーにヴァイオリン協奏曲を献呈し、カンポーリは比類のないテクニックとすべての聴衆が彼を慕う理由でもあるポピュラー・タッチを持つヴァイオリニストとして、クライスラーの極めて優れた後継者でした。1954年10月の協奏曲の録音は、究極の「エルガリアン」であるサー・エイドリアン・ボールトのサポートにより格別のものとなっています。1958年5月のブルッフの『スコットランド幻想曲』でも共演しています。

収録予定
《CD 1》1) エルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調Op.61、2) ブルッフ:スコットランド幻想曲Op.46*
《CD 2》ブリス:1) ヴァイオリン協奏曲F.111、2) ヴァイオリンとオーケストラのための主題とカデンツァF.120

*DECCA初CD化

【演奏】
アルフレード・カンポーリ(ヴァイオリン)
サー・エイドリアン・ボールト(CD 1)
サー・アーサー・ブリス(CD 2)(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1954年10月28、29日(CD 1: 1)、1955年11月(CD 2)、1958年5月6‐8日(CD 1: 2)、ロンドン、キングズウェイ・ホール

カンポーリ最後の録音&貴重な日本録音
《アルフレード・カンポーリ~『ベル・カント・ヴァイオリン』Vol.6》

イタリア出身のアルフレード・カンポーリ(1906-1991)は蓄音機時代の最も重要なヴァイオリニストの一人で、軽音楽の伝え手として、自身のサロン・オーケストラのコンサートでもデッカでも1930年代に大きな成功を収めました。今回エロクァンスから発売される6タイトルの2枚組CDシリーズは戦後クラシック・ソリスト「カンポーリ」として生まれ変わったこのヴァイオリニストの変化に焦点を当てています。このCDはその第6弾です。

この『ベル・カント・ヴァイオリン』第6弾は、ベストセラー・アルバムから半世紀を経て、このヴァイオリニストがデッカに行った最後の録音の世界初CD化となります。これはポーランドのヴァイオリニスト兼作曲家ヴィエニャフスキの音楽を特集していますが、ヴィエニャフスキの曲にはカンポーリのようなロマン派様式のヴァイオリニストが欠かせません。1978年8月にオワゾリールにこの録音を行った時、彼は72歳近くでしたが、一日7時間の練習をこなし、『伝説』のような悲しげな音詩に突如おどけてみせたり、『モスクワの思い出』のような傑作には堅苦しい態度で臨んだり、『華麗なるポロネーズ』ではずば抜けた妙技を披露したり、年齢を感じさせない快演です。

収録予定
《CD 1》サラサーテ:1-8) スペイン舞曲集より8曲、9) 2つのヴァイオリンのためのナヴァラ、10) アルベニス:タンゴ(ドゥシュキン編)、11) ブラームス:ワルツ変イ長調Op.39 No.15、12) J.S.バッハ:アリオーソ(チェンバロ協奏曲BWV1056より)(フランコ編)、13) シューベルト:アヴェ・マリア、山田耕筰:14) 赤とんぼ(カンポーリ編)、15) 城ヶ島の雨(カンポーリ編)
《CD 2》1) モーツァルト:ロンド(アレグロ)(『ハフナー・セレナード』より)(クライスラー編)、パガニーニ:2) ラ・カンパネッラOp.7(クライスラー編)*、3) 奇想曲変ロ長調Op.1 No.13(クライスラー編)*、4) 奇想曲ニ長調Op.1 No.20(クライスラー編)*、5) バッジーニ:幻想的スケルツォOp.25『妖精の踊り』*、ヴィエニャフスキ:6) ポロネーズ第1番ニ長調Op.4*、7) 伝説Op.17*、8) マズルカOp.19 No.1『オベルタス』*、9) マズルカOp.19 No.2『バグパイプ吹き』*、10) モスクワの思い出Op.6*、11) スケルツォ・タランテラOp.16、12) ロマンス(ヴァイオリン協奏曲第2番より)*13) カプリッチョ・ワルツOp.7*、14) 華麗なるポロネーズOp.21*

*DECCA世界初CD化

【演奏】
アルフレード・カンポーリ(ヴァイオリン)
ベリンダ・ブント(第2ヴァイオリン)(CD 1: 9)
ダフネ・イボット(ピアノ)(CD 1:1-9, CD 2:6-14)
和田則彦(ピアノ)(CD 1:10-15, CD 2:1-5)
【録音】
1976年11月8‐9日(CD 1: 1-9)、1978年8月9-11日(CD 2: 6-14)、ロンドン、ロスリン・ヒル教会、1966年7月20-21日、キングレコード第1スタジオ、東京(アンコール:CD 1: 10-15, CD 2: 1-5)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2017年12月26日 00:00