ブラック・ストーン・チェリー(Black Stone Cherry)、通算6枚目のフル・アルバム『Family Tree』
家族それは常に優先させるべき存在。初めから傍にいてくれた人達を、決して忘れてはいけない。誇り高きサザン・スピリットを現代に継承する、ケンタッキーが生んだハード・ロッカー、ブラック・ストーン・チェリー。偉大なるクラシック・トラックをカヴァーしたEPを経て生み落すこの最新作で彼らは、自らを成長させてくれた様々なロック・ヘリテイジに敬意を表し、その熱き魂を現代版ヘヴィ・サザン・ロックへと昇華させた最高級のアメリカン・ハード・ロックを世界に鳴り響かせる。
誇り高きサザン・スピリットを胸に、ハード・ドライヴィングで骨太なアメリカン・ロックの極みを体現する、ケンタッキーが生んだハード・ロッカー、ブラック・ストーン・チェリー。その骨太かつソウルフルなグルーヴ感と、聴く者の心を熱くするメロディ・ライン…、アメリカ南部特有の音楽性を独自の解釈で昇華させながら新たなアメリカン・ハード・ロック・サウンド像を構築する彼らは、2006年のデビュー以降ひたすらにハード・ロック街道を走り続け、そのサウンドを世界中に轟かせてきた。
Roadrunner Recordsからデビューを果たし、その後新たにMascot Recordsと契約を交わした彼らは、2016年4月に原点回帰とも言える通算5作目となるアルバム『KENTUCKY』を発表、バンドの原点に立ち戻りながらも今までに培ってきた経験/手法/成長を最大限に注ぎ込んだ、ブラック・ストーン・チェリーというハートとソウルがピュアな形で鳴らされた作品で、アメリカはもちろんの事ヨーロッパでも自身の最高位を記録してきた。昨年9月には、自らのDNAに刻み込まれたブルース・クラシックをBSC流にアレンジしたカヴァーEP『BLACK TO BLUES』を発表、サザン・ロック同様自らのルーツでもあるブルースを世界に提示してきた。
そして今、ルーツを深く再認識したクリス・ロバートソン、ベン・ウェルズ、ジョン・ローホン、そしてジョン・フレッド・ヤングからなるブラック・ストーン・チェリーが、早くも最新作『FAMILY TREE』を完成させた。前作同様、記念すべきデビュー・アルバムをレコーディングしたスタジオ:Barrick Recordingにて、セルフ・プロデュースという形でレコーディングされた今作は、クリームやレッド・ツェッペリン、マディ・ウォーターズ、フェイセズといった70年代のクラシック・ロックに敬意を表しながら、そこに自らのルーツでもある火を噴くかの如く熱く滾るサザン・ロック・スピリッツをほとばしらせる、ブラック・ストーン・チェリーのトレードマークとも言うべきヘヴィ・サザン・ロック/アメリカン・ハード・ロックが全編にわたって展開されている。
彼らにとってラッキー・ナンバーでもある全13曲を収録した今作は、今までの作品同様、メンバー全員がソングライターとして楽曲やアイデアを提供し、リハーサルをやり過ぎることなく、実際のスタジオでのメンバー間の化学反応に導かれながら、自然な形で全体像を構築していったという。全体的にブルースに根付いたモダンでファットなロック・サウンドが展開しているのだが、そこにホーン・セクションや安酒場でつまびかれるようなピアノの音色、南部ゴスペル風のオルガン・サウンド、そしてシンセサイザーによる雰囲気に満ちた調べなどが織り込まれ、時にファンク的な、そして時にカントリー的な要素も聴かせてくれており、彼らの奥深い音楽への愛情/熱い想いを強く感じさせてくれるアルバムとなっているのだ。
また今作には2人のスペシャル・ゲストが参加。クリス・ロバートソンの5歳になる息子が“You Got The Blues”でバッキング・ヴォーカルを披露している他、ガヴァメント・ミュールのウォーレン・ヘインズが“Dancing In The Rain”でギターとヴォーカルを披露してくれている。
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タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2018年03月19日 15:06