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円熟の巨匠ウーギが放つ5年ぶりの新作はヴァイオリン小品集、共演は鬼才バケッティ!

ウート・ウーギ

円熟の巨匠ウーギが放つヴァイオリン小品集

70歳を超えた2018年現在もイタリアを代表する名ヴァイオリニストとして精力的な活動を続けているウート・ウーギの5年ぶりの新録音は、何とヴァイオリンの超有名小品集。「ヨーロッパの音」と名付けられたこのアルバムは、素晴らしい音楽を生み出してきた「旧大陸」ヨーロッパに捧げられたもので、17世紀から20世紀にかけて国籍豊かで、ヴァイオリンという楽器の魅力を存分に堪能できる珠玉のキャラクター・ピースが集められています。いずれも名匠ウーギ自家薬籠中の作品で、彼にとって思い出深い作品ばかりが取り上げられています。「思い出は心から出て来るもので、私にとってはインスピレーションと同義語です。メニューインの演奏を思い出すとしましょう。彼の個性的な演奏、そしてその包容力のある人間性を、です。私はその思い出にインスピレーションを受けて、私のベストを尽くそうとします。いわば心の、精神の思い出、と言い換えてもいいでしょう」とアルバムのコンセプトを語っています。このアルバムで紡ぎ出されている感情豊かな演奏は、文字通りウーギの完全な芸術と自然な感覚が融合されたもので、充実感のある深くそして少し甘美な音色のウーギのニュアンスの豊かさは、まさに彼でしか成し得ないもの。このアルバムでは彼の愛器、1701年製ストラディヴァリウス「クロイツェル」と、1744年製グァルネリ・デル・ジェス「カリプロ」の名器を使用。伴奏には作品を様々な角度から捉え直し、その特徴を新たに浮き彫りにしてみせるその個性的なスタイル、そして「甘美で羽毛のように軽い音色、明朗なカンタービレ」と評されたイタリアの鬼才ピアニスト、アンドレア・バケッティが、大先輩を見事にサポートしています。

<ウート・ウーギ>
1944年、北イタリアのブスト・アルシツィオの音楽一家に誕生。4歳からミラノ・スカラ座管弦楽団のアリオダンテ・コッジにヴァイオリンを習い始め、7歳のときに、バッハのシャコンヌとパガニーニのカプリースからの数曲によってミラノ・スカラ座で初リサイタルを開き、10歳から12歳にかけてパリでジョルジュ・エネスコに師事。その後ジュネーヴとウィーン、シエナで研鑚を重ね、23歳のときにはチェリビダッケの指揮でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏して評判となり、以後、ヨーロッパを中心に世界各地で演奏活動を展開する一方で、イタリアを代表する最高のヴァイオリニストのひとりとして活躍。また、聖チェチーリア音楽院教授として若手の指導にもあたっている。
(ソニー・ミュージック)

『ウート・ウーギ/ヨーロッパのノート』

【曲目】
1. アルベニス:タンゴ(クライスラー編)
2. グラナドス:スペイン舞曲(クライスラー編)
3. バッジーニ:妖精の踊り
4. サン=サーンス:ハバネラ
5. ショパン:ノットゥルノ(ミルシテイン編)
6. モーツァルト:ロンド K.485(クライスラー編)
7. グルック:メロディ(精霊の踊り:クライスラー編)
8. ブラームス:ワルツ Op.39(ステファヌ・シャプリエ編)
9. ブラームス:ハンガリー舞曲第5番(ヨアヒム編)
10. グノー:アヴェ・マリア、
11)ヴィターリ:シャコンヌ
12. ヴェラチーニ:ラルゴ
13. チャイコフスキー:メロディ(コルティ編)
14. チャイコフスキー:感傷的なワルツ
15. ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ
16. クライスラー:美しきロスマリン

【演奏】
ウート・ウーギ(ヴァイオリン)、
アンドレア・バケッティ(ピアノ)

【録音】
2017年、クレモナ、Auditorium Arverdi "Museo del violino"

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年03月27日 00:00