ダンス・ギャヴィン・ダンス(Dance Gavin Dance)、通算8作目となるアルバム『Artificial Selection』
前作より約2年振りに発表するこの通算8作目となる最新作『ARTIFICIAL SELECTION』は、前作でもタッグを組んだイシューズやスリーピング・ウィズ・サイレンズなどを手掛けるKris Crummettに加え、ゴッドスマックやアイ・シー・スターズらを手掛けるErik Ronの二人をプロデューサに迎え制作されている。ここで鳴らされるサウンドには、彼らの世界観をより推し進め、より「最高」なDGDサウンドを構築する凄まじい音像が溢れんばかりに詰まっているのだ。
今年4月に公開された最新曲「Midnight Crusade」では、疾走感溢れる直球ハードコアにマス・ロック的アプローチのギター・ワークを組み合わせ、コーラス・パートでは憂いを帯びたポップなメロディ・ラインを展開する、今までの彼らの要素をたっぷり味わせてくれながらも新しいサウンドが切りこんでくる、見事な楽曲だ。その後公開された「Son of Robot」も、クール・ブリーズ的なギター・イントロから怒涛のカオティック・ヘヴィネスが炸裂し、感動の展開を聴かせてくれており、この2曲だけでも彼らの魅力とさらにその先にあるより大きな魅力を感じさせてくれている。
通算8作目にして今もなお成長し続けるダンス・ギャヴィン・ダンス。既に彼らの虜となったダイハードなファンを狂喜乱舞させ、新たなリスナーの好奇心を大いにくすぐるサウンドが渦巻くこの最新作で、より大きなファンベースを確立していくことは間違いないだろう。
タグ : PUNK/EMO
掲載: 2018年05月18日 08:59