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リパッティ、ホロヴィッツ、コルトーらの未発表録音集!『録音されたピアニズムのランドマーク第1集』

録音されたピアニズムのランドマーク第1集

「録音されたピアニズムのランドマーク」と題された歴史的ピアノ録音集。多くが未発表もしくは初めてCDになる(LPにもなっていないものが多い)ものである。ウラディミール・ホロヴィッツがフリッツ・ライナーが指揮するフィラデルフィア管弦楽団の伴奏で1932年に弾いたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番が、半分強とはいえライヴ録音が聞けるのは奇跡に近いだろう。また盲目のピアニスト、オルガニストで作曲家、音楽教師としても高名だったヨーゼル・ラボル(1842―1924)の録音が残されていたのも驚きだ。しかもその演奏が実に素晴らしい。アイヴァン・デイヴィスの弾くリストのラ・カンパネッラは、豪華な装飾が施されたいわゆるシエナ・ピアノフォルテを使用したことでも貴重。リストは実際にこの楽器でラ・カンパネッラを弾いて賛辞を贈っている。その他ディヌ・リパッティのスカルラッティとブラームス、コルトーのストラヴィンスキー、等々、ピアノ・マニアにとってどれもお宝ばかりの2CDである。

「録音されたピアニズムのランドマーク第1集」
録音:1921-1980年
ADD 157'22

【曲目】
D.スカルラッティ:
ソナタ ニ短調 K.9、ソナタ ト長調 K.14、
ソナタ K.450 ト短調
ブラームス:
間奏曲 ハ長調 Op.119-3
カプリッチョ ニ短調 Op.116-7
ディヌ・リパッティ(ピアノ)
1945‐1946年 私的録音

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10-3~第2楽章後半
ヨーゼフ・ラボル(ピアノ)
1921年頃

ショパン:
マズルカ 嬰ト短調 Op.33-1
練習曲 嬰ト短調 Op. 25-6
イソ・エリンソン(ピアノ)
1932年1月8日 独Columbia録音

ショパン:ワルツ ホ短調
モーリツ・ローゼンタール(ピアノ)
1939年6月30日 シカゴ RCA録音

リスト:パガニーニによる大練習曲第3番 嬰ト短調 「ラ・カンパネッラ」
アイヴァン・デイヴィス(ピアノ)
1960年 テレビ放送 シエナ・ピアノを使用

グリンカ(バラキレフ編):ひばり
スタンリー・ハンメル(ピアノ)
1960年頃 ニューヨーク州オールバニ 私的録音

ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ハ短調
レフ・プイシュノフ(ピアノ)
エイドリアン・ボールト(指揮)
ロンドン交響楽団
1946年7月27日 ラジオ放送のアナウンスの導入付き

ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章―ロシアの踊り
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
1927年12月6日 Gramophone Company録音

シェーンベルク:3つのピアノ小品 第2曲 Op.11-2
アーウィン・ニレジハージ(ピアノ)
1978年3月20日 サンフランシスコ ステレオ

メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 Op.54
エイブラム・チェイシンズ(ピアノ)
1931年11月12日 ロンドン Gramophone Company録音

チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 (5箇所の録音で合計約18分)
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
フリッツ・ライナー(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団
1932年2月5-6日 ベル電話研究所による実験ライヴ録音

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10-3―第3楽章の一部
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
1959年5月29日 カーネギー・ホール RCA録音

メンデルスゾーン:スケルツォ・ア・カプリッチョ 嬰ヘ短調
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
1980年5月2日 エイヴリー・フィッシャー・ホール

RCAのカタログLP「ショーケース・イン・サウンド」のための宣伝文句のパロディ
ウラディミール・ホロヴィッツ(語り)
1956年頃 ニューヨーク・シティ

モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271 「ジュノーム」
ギオマール・ノヴァエス(ピアノ)
トーマス・シャーマン(指揮)
リトル・オーケストラ・ソサエティ
1950年1月9日

ギオマール・ノヴァエスのVox Records社への最後の録音の風景
ギオマール・ノヴァエス(ピアノ)
1961‐1962年頃

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年05月29日 00:00