古楽器の名手が結集した「アンサンブル・ディアーロギ」によるモーツァルト&ベートーヴェン:ピアノと管楽のための五重奏曲集!
世界の名だたるピリオドオーケストラで活躍するメンバーと、フォルテピアノのクリスティーナ・エスクラペスによるアンサンブル、アンサンブル・ディアーロギのハルモニア・ムンディ・デビュー盤。とにかく全員がうまいので、ピリオド楽器であることを忘れさせるくらいにアグレッシヴな演奏が展開されています。なお、既に来日も決まっており(2019年1月)、注目度ナンバー・ワンのアンサンブルの登場です!
クラリネットのコッポラは、フライブルク・バロック・オーケストラで長年活躍する名手。モーツァルト:「最後の協奏曲」(HMC901980[廃盤])では、天上の響きのクラリネット協奏曲で世界を魅了しました。
ホルンのトレンブレイも、ソロ、アンサンブルのほか、フライブルク・バロック・オーケストラ、18世紀オーケストラ、アニマ・エテルナなど世界的なピリオド楽器オーケストラで活躍しています。シューベルトの八重奏曲でファウストと共演しています(HMM902263)
オーボエのジョセプ・ドメネクは、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、イル・ジャルディーノ・アルモニコなどで活躍するほか、アムステルダム国立音楽院でバロック・オーボエの指導もしています。
バスーンのハヴィエル・ザフラも、フライブルク・バロック・オーケストラのメンバー。シューベルトの八重奏曲でファウストと共演しています(HMM902263)。
フォルテピアノのエスクラペスは、ハイドンとバッハを中心としたソロ活動のほかアンサンブル・ピアニストとしても高い評価を受けています。バルセロナで後進の指導にも情熱を注いでいます。
そんなメンバーがハルモニアムンディ・デビュー盤として取り上げたのが、モーツァルト28歳の作、そしてベートーヴェン26歳の作である、ピアノと管楽器のための五重奏曲。
モーツァルトが28歳の時に書いた五重奏曲 K.452は、モーツァルト自身が‘ベスト’と評した作品。オペラ作曲家としてのモーツァルトの面目躍如といえる、美しいメロディーの楽器間での受け渡し、そしてピアニスト・モーツァルトの才を窺わせる充実のピアノ・パート、そしてシンフォニー作曲家としての充実の内容を誇る名曲です。ベートーヴェン作品は、彼が26歳の時に書いたもので野心溢れる力作。変奏曲の名手でもあったベートーヴェンの才が炸裂している終楽章ロンドの怒涛の迫力は圧巻です。
(キングインターナショナル)
【曲目】
モーツァルト:ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 K.452
ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16
【演奏】
アンサンブル・ディアーロギ
メンバー:
クリスティーナ・エスクラペス(フォルテピアノ)
〔ポール・ポレッティ(2009年バルセロナ)/アントン・ヴァルター・ウント・ゾーン(ウィーン、1800年頃)モデル)〕
ロレンツォ・コッポラ(クラリネット)
〔アニェス・ゲルー(2010年パリ)/テオドール・ロッツ(ウィーン、1780年頃)モデル〕
ピエール= アントワーヌ・トレンブレイ(ナチュラル・ホルン)
〔リヒャルト・セラフィノフ(2012年ブルーミントン)/アントン・ケルナー(ウィーン、1780年頃)モデル〕
ジョセプ・ドメネク(オーボエ)
〔ポー・オリオルス(2015年)/グルンドマン(ドレスデン、1795年頃)モデル〕
ハヴィエル・ザフラ(バスーン)
〔ウィレム・トリーベール製(パリ、1805年頃)〕
【録音】
2015年11月
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年06月29日 00:00