カザルスのバッハ:無伴奏チェロ組曲全曲が180グラム・アナログLPに!
スペインのカタルーニャ地方に生まれた偉大なチェロ奏者、パブロ・カザルス(1876~1973)は、それまでチェロの練習曲程度に扱われていたバッハの無伴奏チェロ組曲の価値を再発見し、演奏や録音を通じて世界に広く紹介したことでも知られています。彼は13歳のとき、バルセロナの楽譜店でバッハの無伴奏チェロ組曲と出会い、10数年の研究を経て1904年に初めて公開演奏を行いました。1936年に世界初の「バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲」のレコード化がカザルスの演奏により企画され(当時はSPレコードで、片面の収録時間は約4分半)、SPレコードの組物として2曲ずつ3巻に分けて、それぞれ分厚いアルバムに収めて発売されました。戦後、1957年に初めてLP化が行われ、その後、LPやCDで幾度も再発売され、聴き継がれてきたのはご承知の通りです。今回、2011年にアビイロード・スタジオで作成されたリマスター音源により、久々にLPレコードとして復活することとなりました。ジャンルを超えた、世界文化遺産的な名盤として、クラシック・ファンのみならず、広く音楽ファンの方々に聴いていただきたいと思います。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
もはや説明の必要のない名盤。バッハの《無伴奏》の永遠の名演であり、チェロという楽器の価値そのものを高め、その後のチェロ奏者全てに多大な影響を与えた、計り知れない意義を持つ録音。2011年、日本でのSACDでの発売用として、アビイロード・スタジオによる、オリジナル・マスターテープより入念な24bit/96kHzリマスター音源を使用し、180gアナログLP盤として完全初回限定生産にて復刻いたします。
(ワーナーミュージック・ジャパン)
完全初回生産限定盤
パブロ・カザルス/J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲:180g アナログLP)
【収録曲】
J.S.バッハ:
SideA) 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV.1007
SideB) 無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV.1008
SideC) 無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV.1009
SideD) 無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV.1010
SideE) 無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV.1011
SideF) 無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV.1012
【演奏】
パブロ・カザルス(チェロ)、
【録音】
1936年11月(2&3番)
1938年6月(1&6番)
1939年6月(4&5番)