マリナー&アカデミー~カプリッチョ・レーベルへのロンドンでの録音集(14枚組)
『ネヴィル・マリナー:ザ・ロンドン・レコーディングス 1990-1995年』
2016年に惜しまれつつ亡くなったサー・ネヴィル・マリナーが、Capriccioレーベルに残した一連の録音を集めたBOXセット第2弾が登場します。今回集められたのは、1958年に自ら創設した「アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ」との録音。活動の初期にはバロックから古典を主なレパートリーとしていた彼らですが、徐々に守備範囲を広げていき、ここに集められた1990年代にはロマン派までを手中に収めていました。パーセルやボイスはお得意の様式であるうえに、自国が誇る作曲家に敬意を持って大切に歌い上げられ、メンデルスゾーンもまた、なめらかなオーケストラ表現を得意とするマリナーにはうってつけのレパートリーです。バレエで聴かせる軽やか表現も素晴らしいもの。注目は、比較的少人数の弦をすっきりと鳴らした見通しの良いチャイコフスキーで、独自のテクスチャの面白さに夢中になる人が続出しました。今回「マンフレッド」を含む交響曲全集として復刻されるのはたいへん嬉しいところ。ドヴォルザークもまた聴きごたえのある演奏です。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
サー・ネヴィル・マリナー&アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
ザ・ロンドン・レコーディングス
[CD1]
ヘンリー・パーセル(1659頃-1695):歌劇からの組曲集
・妖精の女王
・予言者 またはダイオクリージャンの物語
・アーサー王 またはイギリスの偉人
・インドの女王~第2幕のシンフォニー
[CD2]ウイリアム・ボイス(1710-79):8つの交響曲(シンフォニー) Op.2
・交響曲第5番 ニ長調 『聖セシリアの祝日のためのオード』
・交響曲第1番 変ロ長調 『新年のオード』
・交響曲第6番 ヘ長調 『ソロモン』
・交響曲第3番 ハ長調 『花冠』
・交響曲第7番 変ロ長調 『ピューティアのためのオード』
・交響曲第2番 イ長調 『ジョージ二世の誕生日のためのオード』
・交響曲第4番 ヘ長調 『羊飼いの運命』
・交響曲第8番 ニ短調 『ウースター序曲』
[CD3]フェリックス・メンデルスゾーン(1809-47):序曲集
・序曲 ハ長調「トランペット」 Op.101
・オラトリオ「聖パウロ」 Op.36 序曲
・序曲 「ルイ・ブラス」 Op.95
・歌劇「異国からの帰郷」 Op.89 序曲
・歌劇「カマチョの結婚」 Op.10 序曲
・管楽のための序曲 ハ長調 Op.22
・序曲「美しいメルジーネの物語」 Op.32
・序曲「静かな海と楽しい航海」 Op.27
[CD4]
アドルフ・シャルル・アダン(1803-56):「ジゼル」(抜粋)
[CD5]
ジュール・マスネ(1842-1912):バレエ組曲集
・歌劇『ル・シッド』からバレエ組曲
・歌劇『サンドリヨン(シンデレラ)』からバレエ組曲
・歌劇『タイス』からバレエ組曲
[CD6]
エドワード・エルガー(1857-1934):
・エニグマ変奏曲 Op.36
・子供の魔法の杖 組曲第1番 Op.1a
・子供の魔法の杖 組曲第2番 Op.1b
[CD7,8]アントニン ドヴォルザーク(1841-1904):
・交響曲第7番 ニ短調 Op.70
・交響曲第8番 ト長調 Op.88
・交響曲第9番 ホ短調「新世界より」 Op.95
・序曲「謝肉祭」 Op.92
・序曲「オセロ」 Op.93
[CD9-14]ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-93):
・交響曲第1番 ト短調「冬の日の幻想」 Op.13
・交響曲第2番 ハ短調「小ロシア」 Op.17
・交響曲第3番 ニ長調「ポーランド」 Op.29
・交響曲第4番 ヘ短調 Op.36
・交響曲第5番 ホ短調 Op.64
・交響曲第6番 ロ短調「悲愴」 Op.74
・マンフレッド交響曲 Op.58
・イタリア奇想曲 Op.45
・序曲「1812年」 Op.49
・フランチェスカ・ダ・リミニ Op.32
【演奏】
サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(アカデミー室内管弦楽団)
【録音】
1990-95年
Remastered by Roland Ruble, Classic Sound Studio, Stuttgart
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2018年07月09日 00:00