ル・サージュ、メイエ、ボルケス!ベートーヴェン:ピアノ、クラリネット、チェロのための三重奏曲集
フランス、南東部アヴィニョンの美しい街「サロン=ド=プロヴァンス」で毎年開催される室内楽の音楽祭。
1993年にル・サージュ、メイエ、パユによって設立され、2018年には第26回目の開催が予定されており、最高峰の演奏家たちが素晴らしい音楽の祭典を繰り広げます。
この音楽祭から一連の録音を集め「サロンの音楽」と名付けた新しいシリーズが登場します。
第1作はクラリネットの名手、ポール・メイエと、長年共演を続けているエリック・ル・サージュ、1995年ジュネーブ国際コンクールで優勝したチェリストのクラウディオ・ボルケスの3人が紡ぎ出すベートーヴェンの三重奏曲集です。
ベートーヴェンが活躍していた時代の室内楽の多くは、音楽的素養を持った貴族たちのために書かれており、一度評判を取ると、同じ曲を様々な編成に編曲することが求められていました。
「街の歌」は当時流行していたヴァイグルの歌劇のメロディが主題として用いられ、またクラリネットのパートは若干平易に書かれており、演奏者の利便が考慮されていますが、作品の完成度はとても高く、若く野心的なベートーヴェンの姿が見えてくるような闊達さを持っています。
七重奏曲も同じ理由で様々な形に編曲されましたが、この三重奏版は簡素な美しさを放っています。
(ナクソス・ジャパン)
『ベートーヴェン:ピアノ、クラリネット、チェロのための三重奏曲集』
【曲目】
ベートーヴェン(1770-1827):
三重奏曲 変ロ長調「街の歌」Op.11
1.第1楽章:Allegro con brio
2.第2楽章:Adagio
3.第3楽章:Tema con variazioni
三重奏曲 変ホ長調 Op.38(七重奏曲 Op.20からの編曲)
4.第1楽章:Adagio-Allegro con brio
5.第2楽章:Adagio cantabile
6.第3楽章:Tempo di Menuetto-Trio
7.第4楽章:Tema con variazioni: Andante
8.第5楽章:Scherzo (Allegro molto e vivace)
9.第6楽章:Andante con moto alla marcia-Presto
【演奏】
エリック・ル・サージュ(ピアノ)
ポール・メイエ(クラリネット)
クラウディオ・ボルケス(チェロ)
【録音】
2017年7月28-29日
エクサン=プロヴァンス・ミヨー音楽院カンプラ音楽堂
エクサン=プロヴァンス地方音楽院
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年07月12日 00:00