オーパス蔵よりシゲティ全盛期のSP録音を復刻したLPレコードが発売!
シゲティの新たな魅力発見。
実在感のある復刻音で定評のあるSP復刻レーベルOPUS蔵からついにシゲティ集成が登場!
バッハのアリオーソ、ストラヴィンスキーのパストラーレはOPUS蔵初登場!
おそらく、戦前のシゲティのヴァイオリンの音を最も良く伝えてくれるLPレコードが登場します。A面冒頭のヘンデルのソナタに針を落とすと、まず響いてくるのは、「スティール・アンド・ベルベット・トーン」(鋼鉄とビロードの音)と呼ばれた、シゲティの力強さと柔らかさを併せ持った、気品高く若々しい「音」です。20世紀前半、演奏における新即物主義の旗手として、その芸術境を象徴するような、独特の魅力ある「音」を創造していたことが、英コロムビアによる見事な録音と、オーパス蔵の復刻技術により手に取るように伝わってきます。そしてヘンデルのソナタを真正面から捉えた、シゲティならではの明快な形式と晴朗な造形、力強い表現が響いてきます。B面冒頭に収められたモーツァルトのソナタも、ヘンデルと同じ日の録音だけあって、演奏内容、録音とも同様に素晴らしいものとなっています。バッハからストラヴィンスキーまで幅広く収めた選曲も良く、オーパス蔵の生々しい復刻音によりシゲティ全盛期の芸術を堪能することができます。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
OPUS蔵のLP第3弾はヴァイオリニストにヨゼフ・シゲティ(1892-1973)のコロムビア正規録音集です。シゲティといえばVanguard Classicリリースの1955&56年に録音したバッハの無伴奏全曲(GCAC 1002)が録音史上に燦然と輝く超名盤として知られ、"緩むことのない緊張度、妥協なき世界"を作り上げるヴァイオリニストという印象が強いですが、ここに収録されたコロムビア正規録音集(1926年~1937年)では、まるで別人とも思えるほど自由に歌いあげます。シゲティの魅力である芯のある骨太の音色で奏でられるバロック作品では輝かしいほどの美音で歌い、ことにバッハのアリオーソでは涙なしでは聴けぬほどの感動を与えます。正確無比でありながらこれほどまでに雄弁な演奏を聴くとシゲティの新たな一面に出会えます。実在感のある復刻音で定評のあるSP復刻レーベルOPUS蔵が丁寧にリマスタリングを施し、リアルに響く音がよみがえりました。なお、バッハのアリオーソとストラヴィンスキーのパストラーレはOPUS蔵初登場です!ジャケットはマーメイド古染を使用しており、あたたかみのある風合いとなっております。完全限定プレス。
(キングインターナショナル)
【曲目】
[A面]
1.-4. ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番 ニ長調 作品1-13 HWV371(mat.Col CA1625-8)
ニキタ・マカロフ(ピアノ)
録音:1937年3月2日、ロンドン、アビーロード第3スタジオ
5.-8. タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ第12番 ト長調(mat.Col A5789-91)
クルト・ルールザイツ(ピアノ)
録音:1927年6月29日、ロンドン、ペティ・フランス・スタジオ
9. J.S. バッハ:ガヴォット BWV1006-3(mat.J-Col NE35244)
録音:1931年、日本
10. J.S.バッハ(シゲティ編曲):アリオーソ BWV1056*(mat.Col. CAX8133-2)
ワルター・ゲール(指揮)、オーケストラ
録音:1937年12月6日、ロンドン、アビーロード第3スタジオ
[B面]
1.-2.モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304(mat.Col CAX7953-54)
ニキタ・マガロフ(ピアノ)
録音:1937年3月2日、ロンドン、アビーロード第3スタジオ
3. ベートーヴェン(ブルメスター編曲):メヌエット ト長調(mat.Col A3540)
クルト・ルールザイツ(ピアノ)
録音:1926年7月5日、ロンドン、ペティ・フランス・スタジオ
4.ドヴォルザーク(クライスラー編曲):スラヴ舞曲第2番 ホ短調 作品72-2(mat.Col AX2913)
クルト・ルールザイツ(ピアノ)
録音:1927年6月29日、ロンドン、ペティ・フランス・スタジオ
5.ブロッホ:「ニーグン」~組曲《バール・シェム》(mat.Col WA3537-38)
クルト・ルールザイツ(ピアノ)
録音:1926年7月5日、ロンドン、ペティ・フランス・スタジオ
6.リムスキー=コルサコフ(ハルトマン編曲):熊蜂の飛行(mat.Col. CAX6852-1)
ニキタ・マカロフ(ピアノ) Nikita Magaloff
録音:1937年3月2日、ロンドン、アビーロード第3スタジオ
7.ストラヴィンスキー:パストラーレ(1910)*(mat.Col. CAX6852-1)
ニキタ・マカロフ(ピアノ)
録音:1933年6月1日、ロンドン、アビーロード第3スタジオ
* =OPUS蔵初登場
【演奏】
ヨゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) クラシックLP
掲載: 2018年07月19日 00:00