西村朗の最新作品集第18巻!インデアミューレ&いずみシンフォニエッタ大阪への書下ろし新作“オーボエ協奏曲「四神」”収録!
四霊獣=四種のオーボエ属楽器が躍動する、新たな協奏曲の傑作
高い評価を受けた2000年のオーボエ協奏曲「迦楼羅」より18年、世界的名手インデアミューレといずみシンフォニエッタ大阪のために、西村朗が構想十年の後に書下ろしたオーボエ協奏曲の最新作「四神」。
中国古代発祥の四種の霊獣と関連付けられた、四種のオーボエ属の楽器、朱雀=コーラングレ、白虎=オーボエ・ダ・モーレ、玄武=バス・オーボエ、青龍=オーボエが躍動する、オーボエ協奏曲の新たな名作が誕生。
ほかに、オーボエとピアノのための「沈黙の秋」、「室内交響曲」シリーズ最新作の第5番〈リンカネイション[転生]〉を収録。第2楽章では、新古今和歌集から西村自身が新たに構成したテキストを太田真紀が歌う。
(カメラータ)
『西村朗作品集18』
【曲目】
西村朗:
オーボエ協奏曲〈四神〉(2018)
1.Ⅰ. 朱雀/夏
2.Ⅱ. 白虎/秋
3.Ⅲ. 玄武(黒亀)/冬
4.Ⅳ 青龍/春
5.〈沈黙の秋〉~オーボエとピアノのための(2014)
室内交響曲第5番〈リンカネイション[転生]〉(2015)
6.Ⅰ. Postlude and Interlude 〈後奏曲と間奏曲〉
7.Ⅱ. Awakening 〈めざめ〉
【演奏】
トーマス・インデアミューレ(オーボエ)[1-5]
岡田博美(ピアノ)[5]
太田真紀(ソプラノ)[7]
いずみシンフォニエッタ大阪[1-4,6-7]
飯森範親(指揮)[1-4]
三ツ橋敬子(指揮)[6-7]
【録音】
2018年2月、大阪ほか(ライヴ録音)
<西村朗(作曲)>
1953年9月8日、大阪市に生まれる。1973年~80年、東京藝術大学及び同大学院に学ぶ。西洋の現代作曲法を学ぶ一方で、在学中よりアジアの伝統音楽、宗教、美学、宇宙観などに強い関心を抱き、そこから導いたヘテロフォニーなどのコンセプトにより、今日まで多数の作品を発表している。
日本音楽コンクール(1974)、エリザベート国際音楽コンクール作曲部門大賞(1977、ブリュッセル)、ルイジ・ダルラピッコラ作曲賞(1977、ミラノ)、尾高賞(1988、1992、1993、2008、2011)、中島健蔵音楽賞(1990)、京都音楽賞「実践部門」(1991)、日本現代芸術振興賞(1994)、エクソンモービル音楽賞(2001)、別宮賞(2002)、サントリー音楽賞(2005)、毎日芸術賞(2005)、ミュージック・ペンクラブ音楽賞(2008)、紫綬褒章(2013)、第51回レコード・アカデミー賞「現代曲部門」等を受賞。
1993年~94年、オーケストラ・アンサンブル金沢のコンポーザー・イン・レジデンス。1994年~97年、東京交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンス。2010年~、山形交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンス。
近年、海外においては、ウルティマ現代音楽祭(オスロ)、「ノルマンディーの10月」現代音楽祭(ルーアン)、アルディッティ弦楽四重奏団、クロノス・カルテット、ELISION、ハノーヴァー現代音楽協会、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団、ラジオ・フランス等から新作の委嘱を受け、ヴィーン・モデルン音楽祭、「ワルシャワの秋」現代音楽祭、MUSICA・ストラスブール音楽祭、ブリスベン音楽祭等において作品が演奏されている。2002年度にはCD作品集「エイヴィアン」(カメラータ・トウキョウ)が、文化庁芸術祭大賞を受賞。
現在、東京音楽大学教授。いずみシンフォニエッタ大阪の音楽監督。2010年より草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルの音楽監督。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年08月07日 00:00