パディ・マクアルーン幻のソロ・アルバムがPrefab Sprout(プリファブ・スプラウト)作品として登場
本作『I Trawl the Megahertz』(アイ・トロール・ザ・メガヘルツ)は、元々は2003年にパディ・マクアルーンのソロ名義でEMI傘下のLibertyレーベルからリリースされたアルバムであり、1999年に目の手術により療養生活を送っていたパディが、病床でラジオを徒然に聞いていたことがこの作品のアイデアのもとになったという。アルバムは9つのコンポジションで構成されており、冒頭からストリングスと女性のモノローグが印象的な長編22分のタイトルトラックで始まり、ストリングスが印象的な、まるで短編映画のサウンドトラックのようなインストゥルメンタル曲が続く。パディのヴォーカルが聴けるのは7曲目“Sleeping Rough”だけではあるが、メランコリックでどこか懐かしさを覚えるメロディーとサウンドは、紛れもなくプリファブ・スプラウト=パディ・マクアルーンの音楽である。今回の発売にあたり、パディのソロ名義が「プリファブ・スプラウト」名義に変更され、音源もリマスターされフレッシュなサウンドに生まれ変わると共に、ジャケットも新しいデザインに一新された。ファンの間では幻の1枚となっていたこの作品が、プリファブ・スプラウトの作品として新たに蘇る!
<Prefab Sprout>
1982年にデビュー。イギリスはニューキャッスル出身のパディ・マクアルーン(ヴォーカル、ギター、ソングライティング)を中心に結成。インディからシングルを2枚発表後、CBSからアルバム『スウーン』を1984年に発表する。翌年のセカンド『スティーヴ・マックイーン』でウェンディ・スミス(ヴォーカル)、マーティン・マクアルーン(実弟/ベース)、ニール・コンティ(ドラムス)というラインナップが確定する。その後88年にサード『ラングレー・パークの挨拶状』、89年の4作目『プロテスト・ソングス』、90年の『ヨルダン・ザ・カムバック』と順調に新作を発表するが、その後一時沈黙。97年に6作目『アンドロメダ・ハイツ』で復活。しかしバンドとしてはその4年後の2001年に発表された7作目『ガンマン・アンド・アザー・ストーリーズ』でパディ・マクアルーンのソロ・プロジェクトとなるが、またも沈黙。誰もがその復活を諦めかけた2009年、『レッツ・チェンジ・ザ・ワールド・ウィズ・ミュージック』でまさかの復活を遂げ、2013年には9作目となる新譜『クリムゾン/レッド』を発売した。
【収録内容】
●CD
01.I Trawl the Megahertz (Remastered)
02.Esprit de Corps (Remastered)
03.Fall from Grace (Remastered)
04.We Were Poor... (Remastered)
05.Orchid 7 (Remastered)
06.I'm 49 (Remastered)
07.Sleeping Rough (Remastered)
08.Ineffable (Remastered)
09....But We Were Happy (Remastered)
●LP1
1.I Trawl the Megahertz (Remastered)
●LP2
A1.Esprit de Corps (Remastered)
A2.Fall from Grace (Remastered)
A3.We Were Poor... (Remastered)
A4.Orchid 7 (Remastered)
B1.I'm 49 (Remastered)
B2.Sleeping Rough (Remastered)
B3.Ineffable (Remastered)
B4....But We Were Happy (Remastered)