グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングの息子、ジョーイが在籍するバンド、SWMRS(スイマーズ)が送るカオスな1枚
グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングの息子である、ジョーイ・アームストロングが在籍することでも話題を集めた彼らだが、その親の名前に甘えることなく、サマソニをはじめ、リーズ&レディングなどのメジャーなフェスティヴァルからBlink 182やGreen Dayとのツアーなどを含む、ライヴに次ぐライヴで、バンドとしての実力をどんどん磨いていった。そして2019年――SWMRSが帰ってきた!昨年11月末にニュー・シングル“April In Houston”をリリースし、新作アルバムを2019年2月に発売することを発表した彼ら。その待望の新作『BERKLEY'S ON FIRE』は、SWMRSの成長と進化をリアルに捉えた1作だ。
ロックというジャンルで何か新しいものを作り出したいと思い立ったSWMRSの面々は、これまでMUSEやDeath Cab For Cutieなどを手掛けてきたRich Costyをプロデューサーに迎え、2018年の春から壮大な音楽的実験に取り掛かり始めた。The BreedersからRage Against The Machine、De La Soulなどなど、ロックからHIPHOPまで幅広いジャンルからインスピレーションを受けたサウンドは、まさに現代のストリーミング・ジェネレーションの音楽傾向を反映したものと言えるだろう。そう、SWMRSは、トラックからトラック、プレイリストからプレイリストといった風に、ポップ・パンクから、ブレイクビート風のダンス・ロック、エモ・パンクにパワー・ポップの間を軽々と、縦横無尽に飛び回っているのだ。それは現在リリースされている2曲の先行トラック、ローファイなポップ・ロック・ナンバーである「April In Houston」とアグレッシヴで扇動的な“Berkley's On Fire”を聴き比べてもらえれば分かるだろう。
「(アルバムの)曲を作っていた時、俺たちは、終わることのないメディアの負のサイクルからの逃げ場所を作るっていう自分たちの役割をかなり意識していた」本作の歌詞について、フロントマンの1人であるリード・シンガーのCole Becker(コール・ベッカー)は語る。「若者にとって今は奇妙な時代だ。俺たちの世代は、ある瞬間、留まることのない変革のパワーの一部になったと感じることもあれば、次の瞬間無力な存在だと感じることもある。その両方の感覚を知っているんだ。俺たちは、自分たちの中だけでなく、この3年間音楽を分かち合ってきた人たちの間にも見受けられた、そんな感情を捉えたかった」
パワー・ポップにエモ、ポップ・パンクにダンスやHIPHOPまで、その時その時のフィーリングに合わせて自分たちの音楽性に取り入れるSWMRS。そのサウンドはまさに、混沌とした現代とシンクロしている。現代を生きるキッズのリアルな視点を持つ彼らが放つ、最新作『BERKLEY'S ON FIRE』。どこかズレているように見せながら、ピンポイトでファンの心に突き刺さっていく、カオスの世紀にこそ相応しいロック・アンセムがここには詰まっているのだ!
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タグ : PUNK/EMO
掲載: 2019年02月06日 11:56