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【MEMBRAN】往年の名盤をセレクト!『セルゲイ・プロコフィエフ作品集』(10枚組)


交響曲第5番~第2楽章アレグロ・マルカート
ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団

ロシアの大作曲家セルゲイ・プロコフィエフ(1891~1953)の交響曲の主要作品、協奏曲とピアノ・ソナタの全集を10枚組にまとめた廉価BOXが発売されました。

交響曲では第1番がフリッチャイ、第4番がオーマンディ、第5番がセル、第6番がムラヴィンスキー、第7番がマルティノンという名指揮者がずらりと並んでいます。

ピアノ協奏曲は第1と第5がリヒテル、第2がザーク(アファナシエフの師)、第3が作曲者自身、第4がヴェデルニコフと、ロシアの大ピアニストたちによる歴史的名盤が選ばれています。なお、第3番はカッチェンによる切れ味鋭い演奏も収録されています。また、2曲のヴァイオリン協奏曲ではリッチが、2曲のチェロ協奏曲ではシュタルケルとロストロポーヴィチと、やはり弦の名手たちによる名演が並びます。チェロ協奏曲第1番は技巧的難曲で録音が少ないだけに、シュタルケルの秀演の収録は嬉しいところです。

最後の3枚には、ブルガリア出身でフランスに帰化したピアニスト、ユーリ・ブーコフ(1923~2006)がモノラルLP時代の米ウエストミンスターに録音したプロコフィエフのピアノ・ソナタ全集が復刻されています。ブーコフは「ブルガリアのルービンシュタイン」の異名をとった名手で、パリ音楽院でイヴ・ナットに学んだだけに、師匠譲りの冴えたリズムと美しいタッチを持っています。モノラル時代はウエストミンスターに、ステレオ時代はフィリップスにまとまった数の録音を行い、日本でも多くのLPが発売されていました。CD時代になって復刻が少なかっただけに、今回のCD化はプロコフィエフの優れた演奏を味わう上でも、ブーコフを再評価する上でも、非常に貴重な復刻と言えるでしょう。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)


【曲目】
[Disc. 1]
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番
ヤコフ・ザーク(pf)
クルト・ザンデルリンク指揮、モスクワ放送交響楽団
1960年録音(露メロディア原盤)
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第4番
アナトリー・ヴェデルニコフ(pf)
レオ・ギンズブルグ指揮、モスクワ放送交響楽団
1960年録音(露メロディア原盤)


ピアノ協奏曲第4番“左手のための”~第1楽章ヴィヴァーチェ
ヴェデルニコフ(ピアノ)

[Disc. 2]
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番
スヴャトスラフ・リヒテル(pf)
カレル・アンチェル指揮、プラハ交響楽団
1954年録音(チェコ・スプラフォン原盤)
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番BWV.1052
スヴャトスラフ・リヒテル(pf)
ヴァーツラフ・ターリヒ指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
1954年録音(チェコ・スプラフォン原盤)
プロコフィエフ:交響曲第4番
ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団
1954年録音(米コロムビア原盤)


[Disc. 3]
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番
バルトーク:ピアノ協奏曲第3番
ジュリアス・カッチェン(pf)
エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団
1953年録音(英デッカ原盤)
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番
セルゲイ・プロコフィエフ(pf)
ピエロ・コッポラ指揮、ロンドン交響楽団
1932年録音(英EMI原盤)


ピアノ協奏曲第3番~第1楽章アンダンテ
プロコフィエフ(ピアノ)自作自演

[Disc. 4]
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第5番
スヴャトスラフ・リヒテル(pf)
ヴィトルド・ロヴィツキ指揮、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
1958年録音(独DG原盤)
プロコフィエフ:交響曲第5番
ジョージセル指揮、クリーヴランド管弦楽団
1959年録音(米エピック原盤)


[Disc. 5]
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番
ルッジェーロ・リッチ(Vln)
エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団
1958年録音(英デッカ原盤)
ラヴェル:ボレロ
プロコフィエフ:交響曲第1番「古典」
フェレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリン放送交響楽団
1954年録音(独DG原盤)


ヴァイオリン協奏曲第2番~第2楽章アンダンテ・アッサイ
リッチ(ヴァイオリン)

[Disc. 6]
プロコフィエフ:チェロ協奏曲第1番
ミヨー:チェロ協奏曲第1番
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)
ヴァルター・ジュスキント指揮、フィルハーモニア管弦楽団
1956年録音(英EMI原盤)
プロコフィエフ:交響曲第7番
ジャン・マルティノン指揮、パリ音楽院管弦楽団
1957年録音(英デッカ原盤)


[Disc. 7]
プロコフィエフ:交響的協奏曲Op.125
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
クルト・ザンデルリンク指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
1954年録音(露メロディア原盤)
プロコフィエフ:交響曲第6番
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
1959年録音(露メロディア原盤)


[Disc. 8~Disc. 10]
ピアノソナタ第1番~第9番
ユーリ・ブーコフ(pf)
1956年、1957年録音(米ウエストミンスター原盤)


ピアノ・ソナタ第7番~第3楽章プレシピタート(猛烈に)
ブーコフ(ピアノ)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2019年07月04日 00:00