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グレゴリオ聖歌から初期バロックまで収録!『中世、ルネサンスからバロックの時代の音楽』(30枚組)


[naxosvideos 公式チャンネルより]

ほぼ9世紀から10世紀にかけて成立したとされる「グレゴリオ聖歌」から17世紀末、バッハやヘンデルが登場する直前までの「西洋音楽の歴史」を辿る魅力的な30枚組BOXの登場。

NAXOS初期の時代から録音されていた各々のアルバムは、全て定評ある奏者たちによる優れた演奏によっており、とりわけ、1990年代にはまだ珍しかった「ルネッサンス期の音楽」リリースは、一般リスナーだけでなく、研究者たちにとっても貴重な資料になりました。演奏については、当時使われていた楽器そのままを用いるか、もしくは複製楽器を使用。入念な時代考証が行われています。
リュートやビウエラ、ヴィオールなど、現代ではあまり耳にすることのない楽器の音色にもご注目ください。
(ナクソス・ジャパン)

『中世、ルネサンスからバロックの時代の音楽 30枚組BOX』
【CD1】8.550711
「ミサ固有文によるグレゴリオ聖歌集」
1-4. 入祭唱/5-8. 昇階唱
9-12. アレルヤ唱
13-16. 奉納唱
17-21. 聖体拝領唱

アルベルト・トゥルコ指揮、ノヴァ・スコラ・グレゴリアーナ
録音:1992年8月3日、Church of the Nativity of the Blessed Virgin Mary, Mantua, Italy

グレゴリオ聖歌は、西方教会の単旋律聖歌(プレインチャント)の聖歌集で、単旋律、無伴奏の宗教音楽。典礼で使用する際は、ミサの目的によって異なるテキストを用いることが決められており、このアルバムでは「決められたテキスト=固有文」による歌唱が収録されています。

【CD2】8.550998
「ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:天の啓示」
1. おお、聖なる体
2. アレルヤ、おお、仲立ちの若枝よ
3. めでたし、気高き方
4. 三位一体のために
5. キリエ/6. おお.まことの保護者
7. おお、慰めたる聖霊の火よ
8. オルド・ヴィルトゥトゥム(諸徳目の秩序)
9. 魂の牧者
10. おお、青々とした小枝よ(聖母マリアの賛歌)
11. 御母への称揚(輝かしい枝と冠)

ジェレミー・サマリー指揮、 オックスフォード・カメラータ
録音:1993年12月14-15日Chapel of Hertford College, Oxford

中世ドイツのベネディクト会系女子修道院長として活躍したヒルデガルト・フォン・ビンゲン(ビンゲンのヒルデガルト)。女性として初めて教会博士となり、自らの幻視体験に基づく音楽を残しています。和音を一切伴わない旋律線、すなわち「人間の声」の美しさを再認識すると同時に、敬虔な信仰心を優しく、力強く説いた神秘的な曲集です。

【CD3】8.554257
「トゥルバドゥールの音楽」
1. ベランギュイエール・ド・パル(12世紀初めに活躍):こんなにも愛している
2. 不詳(12世紀):貴婦人よ、あなたのために
3. カルドゥナル[1180-1278]/ボルネイユ[1140-1200]:歯の痛みを抑えられない - 今や愛で満たされて
4.不詳:ブホ…器楽のみ
5.ミラヴェル[c.1180-c.1215]:最高の歌い日和
6.リュル[c.1222-1315]:鳥たちは歌っていた
7.ド・パル:そんな女性
8ボルネイユ:栄光の王
9.不詳:讃えよ、そしてまた讃えよ
10.リキエ[c.1230-c.1300]:卑しく、罪深い、罪人と悔悟者
11.ベンタドルン[c.1130-c.1190]:雲雀の渡りを見た時
12.リュデル(12世紀中頃活躍):五月の季節は日も長く

マリア・ラフィット(ヴォーカル)
ペーター・ラバンザー(バグパイプ)
ミヒャエル・ポッシュ指揮、アンサンブル・ユニコーン/オニ・ウィタルス・アンサンブル
録音:1996年6月4-6日 W.A.Rスタジオ、ウィーン

音楽史でトゥルバドゥールとは、12世紀頃に南仏で活躍、様々な身分の、恋愛をテーマにした詩人たちのことで、2000を超える詩と200を超える旋律が残っています。エスニックな雰囲気が漂う女声ヴォーカル、不思議な笛や弦を駆使した響きが聴き手の心を捉えます。

【CD4】8.572449
「ナイトハルト・フォン・ロイエンタール:『涙のヴェール』からの物語」
1. バティスト・ロマン:おんどり(原曲:ナイトハルト)
2. ナイトハルト:私は全ての尺度を越えて悲しむ(M.レヴォン編)
3. ナイトハルト:夏と冬(M.レヴォン編)
4. ロマン:クラウスラ(原曲:13世紀の歌&ナイトハルト)
5. ナイトハルト:歌え、黄金のめんどりよ-ダンス「僧侶」(M.レヴォン編)
6. ナイトハルト:来たれ、甘い夏の天候よ(M.レヴォン編)
7. 不詳:優雅な女性はこの名誉に値する(M.レヴォン編)
8. ロマン:私は夫など望んでいない(原曲:13世紀のモテット)
9. ナイトハルト:私は花を悼む(M.レヴォン編)
10. ロマン:ヘダメルスコール(原曲:13世紀、吟遊詩人の歌)
11. ナイトハルト:すべての夏の長いこと(M.レヴォン編)
12. フォーゲルヴァイデ(1170-1230):神よ、高く賛美します(M.レヴォン編)
13. アダン・ド・ラ・アル(1245-1288):私は死ぬ、私は死ぬ(M.レヴォン編)

アンサンブル・レオネス
マルク・レヴォン(指揮・歌・リュート・バロックギター・ヴィエル)
エルス・ヤンセンス=ファンミュンスター(ヴォーカル)
バティスト・ロマン(ヴィエル・バグパイプ・ヴォーカル)

録音:2010年4月6-9日 Heilig Kreuz Kirche, Binningen, Switzerland

中世後期に活躍した「ミンネゼンガー」とはドイツの宮廷歌人で、徳の高い貴婦人をあがめ、その人のために愛の歌を歌うという役を担っていました。この時代、ナイトハルトは最も人気のある宮廷歌人のひとりとして知られています。憂鬱さを歌うかと思えば、必要に応じて舞曲を演奏、また季節の風物詩を取り入れた歌の数々は、当時の生活を彷彿させる興味深いものです。

【CD5】8.554837
「カルミナ・ブラーナ 中世の詩と歌」
1. ようこそ、バッカス
2. 黄金の戦車に乗ったポイポス
3. クロノスは閉じ込められた
4. カタリナを称えよう
5. 正義と邪悪
6. 凍てつく時は去り
7. かつては無垢な少女だった
8. 見よ、誠実さは眠り
9. 夜明けに田舎の少女が
10. 堕落した生活の
11. 憎悪を生み出す
12. 空は変えても心は変えず
13. 今は喜びの季節

オニ・ウィタルス・アンサンブル、アンサンブル・ユニコーン
録音:1997年5月18-21日 Karthause Mauerbach, Vienna, Austria

20世紀末に改めてブーム到来となった感のある、オルフ作曲の管弦楽付き合唱曲「カルミナ・ブラーナ」。このアルバムに収録されているのは、そのオリジナルであり、13世紀頃に南ドイツのボイエルン修道院で編纂された300編ほどの歌集からの抜粋です。19世紀の始めにこの写本が発見されてから、様々な研究者たちが復元を試みたというもので、内容は、恋愛の歌、酒や性のひめごと、怒り、パロディなど様々です。

【CD6】8.553833
「ギヨーム・ド・マショー:ノートルダム・ミサ曲/田園詩『真実の物語』からの歌曲」
1-6. ノートルダム・ミサ曲
7-12. 田園詩「真実の物語」からの歌曲

ジェレミー・サマリー指揮、オックスフォード・カメラータ
録音:
1996年2月20-21日 Reims Cathedral…1-6
1996年2月9-10日 Maida Vale Studio 1…7-12

史上初の通作ミサとされるマショーの「ノートルダム・ミサ」。音楽史的価値で有名ですが、その古雅ないでたちから浮かび上がる叙情には驚きます。「真実の物語」は、老いた作曲者と若き乙女ペロンヌの文通という不思議な恋愛の記録。トラック10では一人の歌手が無伴奏で20分近く歌い続けるという圧巻の展開を見せます。

【CD7】8.573346
「銀と金 - 初期ハプスブルク・ルネサンスの音楽集」
1. イザーク(1455-1517):銀と金
2. ロイエンタール(1190-1236):すみれ-冬は去った
3. マンゴルト(1380-1430):私は監視に尋ねた
4. ザルツブルク僧:牛の笛-昼寝
5. ヴォルケンシュタイン(?-1445):さあ、陽気に騒ぎましょう
6. 作者不詳:早い、遅い、どちらだろう
7. 作者不詳:起きなさい、あなたは眠りすぎ
8. ヴォルケンシュタイン:ベルベル人の国とアラビアを通る旅
9. ロイエンタール:輝く太陽
10. ロイエンタール:腰振り踊りを歌った頃
11. ヴォルケンシュタイン:喜べ、世界の生き物たち
12. ヴォルケンシュタイン:私の心の悲しみは溶けている
13. 作者不詳:聖処女マリアを讃えて
14. エドレラヴェル(1395-1460):Hermann Edlerawer
15. 作者不詳:オーストリアから - 勝利、幸せ、そして健康
16. 作者不詳:私は地上に立つ
17. 作者不詳:ハレルヤ、神の息子
18. 作者不詳:わが女性、わが喜び
19. デュファイ(1397-1474):封建領主レオン様
20. 作者不詳:最愛の、わが最愛の人
21. 作者不詳:部屋に座って空気をうかがう
22. 作者不詳:もう一度私を見て
23. ヴォルケンシュタイン:ヘイ、ヘイ、彼らは怒っている
24. マルティーニ(1430-1497):ラ・マルティネッラ
25. 作者不詳:パヴァン
26. 作者不詳:マントゥアンの踊り
27. ホフハイマー(1459-1537):神の名のもとにわれらは旅をする
28. プファビンシュヴァンツ:親愛なるマリア様

マルク・レヴォン指揮、アンサンブル・レオネス
録音:2013年4月9-12日 Schlosskirche Beuggen, Germany
1.13.14.15.1821.22.23.28…世界初録音

このアルバムは、ウィーン大学の音楽史家の教授ビルギット・ロデスの「中世後期に隆盛を誇っていたハプスブルク家を中心に聴かれていた音楽を再現する」というプロジェクトから生まれたもの。当時の人々が馴染んでいた音を通して描き出す15世紀の世界は、聖なるものから市井の出来事まで、色々なことを想起させます。アンサンブル・レオネスは演奏する楽器の種類やチューニングに細心の注意を払い、これらの「未知」の作品に説得力あるアプローチを試みています。

【CD8】8.553458
「デュファイ:シャンソン集」
1. 私は心をこめて
2. 私が嘆き苦しむのは当然のこと
3. あの気高い額のお方が - 心とろかすお姿
4. あなたは戦士なのだから
5. 美しい人よ、どんな過ちを犯したのか
6. 太陽で飾られたうるわしのおとめ
7. もしも顔が青いなら
8. 彼女の要塞を攻め落とそう
9. あなたの美しいまなざしゆえに
10. 私たち、めざめよう
11. 新年の日
12. 私の愛しい人
13. 私の愛しい人の愛のために
14. ああ、我が悲しみ
15. よい日、よい月、よい年、そして何かよいこと
16. 目をさまして、喜んで/17. さらばラノワのよき酒

ベルンハルト・ランダウアー(カウンターテナー)
ミヒャエル・ポッシュ指揮、アンサンブル・ユニコーン
録音:1995年4月15-18日 Evangelische Kirche A.B., Vienna

ルネサンスを代表する作曲家の一人デュファイは、ミサ曲やモテトゥスなどの宗教音楽と共に、数多くのフランス語の世俗歌曲を残しています。ブルゴーニュ宮廷の洗練された貴族趣味を反映したそれらの歌曲は、現代人にも強くアピールする叙情的な旋律に加え、多彩なリズムと微妙なハーモニーに溢れています。

【CD9】8.554260
「オケヘム:レクィエム/ミサ・プロラツィオーヌム、他」
1. けがれなき神の御母
2-6.レクィエム
2. 入祭唱
3. キリエ
4. 昇階唱
5. トラクトゥス
6. オッフェルトリウム

7-12.ミサ・プロラツィオーヌム
7. キリエ
8. グローリア
9. クレド
10. サンクトゥス
11. ベネディクトゥス
12. アニュス・デイ

ボー・ホルテン指揮、ムジカ・フィクタ
録音:1997年2月17-19日 Kastelskirken, Copenhagen, Denmark

きわめて技巧的な対位法を駆使したオケヘム(オケゲム)の音楽。とりわけミサ・プロラツィオーヌム(種々の比率のミサ曲)は譜面の難解さで知られています。しかし実際に聴いてみると、様々な声が織りなす不思議な響きが聴く者の心を落ち着かせます。北欧の声楽アンサンブル、ムジカ・フィクタの透明なハーモニーでお楽しみください。

【CD10】8.572840
「イートン・クワイア・ブックからの音楽」
1. ワルター・ランビ(1450-1499):処女なる御母は男を知らず 5声
2. ウィリアム・ストラットフォード修道士:マニフィカト 4声
3. 作者不詳:処女なる御母は男を知らず
4. デイヴィ(1465-1538):主の受難 4声
5. ブラウン(1480-1505):スターバト・マーテル 6声
6. ケリーク:マニフィカト 5声
7. ウィルキンソン(1475-1515):クレド・イン・デウム 13声

アンソニー・ピッツ指揮、トーヌス・ペレグリヌス
録音:2011年7月11-14日 St Alban the Martyr, Holborn, London, UK

15世紀末頃に編纂された、英語による神聖な音楽を集めた豪華な彩色写本コレクションの一つ「イートン・クワイア・ブック」。24人の異なる作曲家による音楽が含まれていますが、完全な形で残っているのはごく僅かです。イギリスの初期ルネッサンス・ポリフォニーの発展の段階を示す重要な作品が含まれており、単声聖歌などの小さい編成で歌われる初期の作品から、J.ブラウンやR.デイヴィ、W.ラムの定旋律技法に基づいた曲への発展などが見てとれます。

【CD11】8.573260
「ミサ・コンチェプティオ・トゥーア - 待降節のための中世とルネサンスの音楽」
1-7.アンティフォン集
1. 作者不詳:おお、叡智よ(マニフィカト)
2. 作者不詳:おお、アドナイ
3. 作者不詳:おお、エサイの根よ
4. 作者不詳:おお、ダビデの鍵よ
5. 作者不詳:おお、明けの星よ
6. 作者不詳:おお、全ての民の王よ
7. 作者不詳:おお、エマニュエル]

8-13.ピエール・ド・ラリュー[c.1452-1518]:ミサ・コンチェプティオ・トゥーア…世界初録音
8. キリエ
9. グローリア
10. クレド
11. サンクトゥス
12. アニュス・デイ
13. 作者不詳:救い主のうるわしき母(ポルトガル写本、14世紀)

14-16.中世後期のイギリスキャロル集より
14. 作者不詳:かくも麗しいバラはない(イギリス、17世紀)
15. 作者不詳:恵みあふれる聖マリア(イギリス、15世紀)
16. 作者不詳:ノヴァ!ノヴァ!(イギリス、15世紀)

マイケル・アラン・アンダーソン指揮、シカゴ・スコラ・アンテクァ
録音:2012年12月8日 St. Josaphat Parish, Chicago, Illinois, USA

ルネサンス時代の美しい「クリスマスの音楽」を集めた1枚。ここに収録されているのは、12月25日のためだけではなく、その前にある4週間の期待溢れる時期である「アドベント」のための音楽です。1200年以上前に歌われたであろう、単旋律のアンティフォナ(2つの合唱隊が交互に歌う形式)で始まり、ルネサンス期の作曲家ピエール・ド・ラ=リューの5声部のモテットが歌われ、様々な写本から取られた聖母を賛美する歌で締めくくられます。

【CD12】8.554744
「ア-ラ-ミ-レの写本 - フランドル和声の財産」
1. マチュー・ガスコーニュ(1502-1552):Missa Myn hert-キリエ
2. ジャン・ムートン(1459-1522):天の恵みが/われらの助けは主の御名に
3. ジョスカン・デ・プレ(1455-1521):ああ、悲しみよ/慈悲深いイエスよ
4. ピエール・ムリュ(1484-1550):母が咲き誇りますように
5. アドリアン・ヴィラールト(1490-1562):ミサ曲「祝されたり、天の女王」-アニュス・デイ
6. 作者不詳:サルヴェ・レジーナ(Myn hertより)
7. ハインリヒ・イザーク(1455-1517):嫉妬を見つけた者は(器楽)
8. ピエール・ド・ラリュー(1452-1518):それは無駄なこと(器楽)
9. ド・ラリュー:私の心はいつも望んでいる I
10. コルネリウス・リーゴ(生没年不詳):Celle que j'ay(器楽)
11. ハンス・ノイジトラー(1508頃-1563):私の心はいつも望んでいる II (器楽)
12. 作者不詳:どんなにもっと行く気でも
13. デ・プレ:悲しみと憂いにあふれ
14. ド・ラリュー:この墓の中に
15. マルブリアヌス・デ・オルト(1460頃-1529):「心惹くこの形見の衣よ」
16. ド・ラリュー:Jam sauche(器楽)
17. ピエール・アラミレ(1470-1536):タンデルナーケン(器楽)

パトリック・デネッカー指揮、カピーリャ・フラメンカ
録音:1999年6月28日-7月1日 Chapel of the Irish College,Leuven,Belgium

「アラミレ」とは偽名で、写譜や楽譜の装丁などを生業にし、各国の王家との接点も持ち、英国のスパイまでやったホフ(インホフとも)という人物です。彼が編纂した「ア-ラ-ミ-レの写本」はジョスカン・デ・プレを中心に、音楽芸術が一つの頂点を示した15~16世紀のフランドル地方の音楽を集めた曲集で、この時代の音楽を研究するための資料としても大切にされています。

【CD13】8.555772
「ファン・デ・アンチエタ:ミサ・シネ・ノミネ」
1. 作者不詳:武装した人
2. デ・アンチエタ:入祭唱「めでたし、聖なる産みの母」
3. デ・アンチエタ:ミサ・シネ・ノミネ-主よ憐れみたまえ(キリエ・エレイソン)
4. ジョスカン・デ・プレ(1455-1521):キリエ Ⅰ(オルガン独奏)
5. デ・アンチエタ:ミサ・シネ・ノミネ-いと高きにある神に栄光あれ
6. 作者不詳:昇階曲 「祝福され、尊ばれし聖母マリア」(グレゴリオ聖歌)
7. 作者不詳:最も輝かしい女王
8. デ・アンチエタ:ミサ・シネ・ノミネ-クレド
9. フランシスコ・デ・ペニャローサ(1470-1528):聖なる御母よ(器楽のみ)
10. 作者不詳:オッフェルトリウム - 恵みに満ちたマリアよ(グレゴリオ聖歌)
11. デ・アンチエタ:めでたし、いと聖なるマリア
12. デ・アンチエタ:ミサ・シネ・ノミネ-サンクトゥス-ベネディクトゥス
13. ファン・デ・ウレーデ(生没年不詳):讃歌 - 舌もて語らしめよ(パンジェ・リングァ)(オルガン独奏)
14. デ・アンチエタ:乙女と御母
15. デ・アンチエタ:ミサ・シネ・ノミネ-アニュス・デイ
16. 作者不詳:聖体拝領唱 - 祝せられた胎よ(グレゴリオ聖歌)
17. デ・アンチエタ:サルヴェ・レジーナ(アンティフォナ)

ジュゼップ・カブレ指揮、カピーリャ・ペニャフロリダ
ロレート・フェルナンデス・イマーツ(オルガン)
ミニストリレス・デ・マルシアス(アンサンブル)
録音:2000年10月26-29日 Villabuena, Alva / Uriona, Araba

音楽史の本に時折登場するデ・アンチエタですが、実際に作品を音で聴くことはあまりありません。このアルバムでは、彼の「ミサ・シネ・ノミネ(別名:第四旋法のミサ曲)」全曲に、当時の他の音楽を織り交ぜて演奏。実際の典礼で用いられる仕様にしています。冒頭の「武装した人」は当時流行の歌であり、多くのミサ曲で使用されています。

【CD14】8.573320
「フロットーレ - イタリア・ルネサンスの世俗歌曲集」
1. 作者不祥:クリンの生活
2. ヤコボ・ダ・フォリアーノ(1468-1548):愛しい人よ、私はあなたのために愛を感じる
3. アドリアン・ウィラエルト(1490-1562):不機嫌な老婆
4. ミケーレ・ペゼンティ(1600頃-1648頃):彼女は何という?何をする?
5. 作者不詳:泣くために生まれた私の目
6. ジョアン・アントニオ・ダルツァ(?-1508以降):わが星よ(器楽のみ)
7. セバスティアーノ・フェスタ(1490-1524):5月の最後の日
8. バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470-1535):ゼフィーロを吹くと天気が良くなる
9. 作者不詳:ふるいにかけておくれ、わが女よ
10. トロンボンチーノ:来て来て、まぶたを開けて
11. 作者不詳:ああ、私のため息
12. マルケット・カーラ(1470-1525):わが悲しみでわが顔を浸す
13. ヴィンツェンツォ・キャピローラ(1474-1548以降):8声のリチェルカーレ(器楽のみ)
14. フランチェスコ・パタヴィーノ(1478-1556):スペインの騎士
15. トロンボンチーノ:美しき処女
16. カーラ:待つべき時はない
17. ジョヴァン・バッティスタ・ゼッソ(15世紀-16世紀):ある良き愛の朝
18. ロッシーノ・マントヴァーノ(1505頃活躍-1511):リルム・ビリリルム

リング・アラウンド四重唱団
リング・アラウンド・コンソート
録音:2013年10月17-19日 Chiesa di San Lorenzo di Premanico, Genoa, Italy

アルバムタイトルの「フロットーレ」は「些細なこと=あまり重要ではないもの」を意味する言葉で、単純な歌詞を伴う即興と弦による小さな歌曲の総称でもあります。見かけはとてもシンプルですが、即興的なパッセージと新しい歌の形が盛り込まれた15~16世紀の楽しい曲集です。

【CD15】8.553428
「ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲『武装した人』、他」
1. アヴェ・マリア
2-8.ミサ曲「武装した人」(ミサ・ロム・アルメ)
2. 武装した人
3. キリエ
4. グローリア
5. クレド
6. ラエタ・ディエス
7. サンクトゥス
8. アニュス・デイ
9. アブサロム、わが息子
10. ヴィンデルス:ジョスカンの死に寄せる哀歌

ジェレミー・サマリー指揮、オックスフォード・カメラータ
録音:1995年4月20,21日 Chaperl of Hertford College, Oxford

ミサ曲「武装した人」は、この時代、人気のあった旋律ロム・アルメ(武装した人)を用いて何人もの作曲家が残したミサ曲。ここではジョスカン・デ・プレの作品を聴くことができます。ジョスカンの生涯は詳しくはわかっていませんが、15世紀から16世紀にかけて、最も優れた作曲家の一人とみなされています。力強く調和のとれたハーモニーが聴きもの、アルバムの最後にはジョスカンの死を悼む音楽も収録されています。

【CD16】8.553523
「ミラン/ナルバエス:ビウエラのための作品集」
1-10.ルイス・ミラン[1500-1560]:エル=マエストロ(巨匠)と題されたビウエラ曲集より
1. ファンタジア 第10番
2. ファンタジア 第3番
3. ファンタジア 第5番
4. ファンタジア 第18番
5. ファンタジア 第7番
6. ファンタジア 第26番
7. ファンタジア 第35番
8. ファンタジア 第21番
9. パヴァーナ 第5番
10. ティエント 第1番

11-20.ルイス・デ・ナルバエス[1500-1555]:ビウエラのための音楽
11. 第5旋法によるファンタジア
12. 第3旋法によるファンタジア
13. 第2旋法によるファンタジア
14. 第5旋法によるファンタジア
15. クム・サンクト・スピリトゥ
16. Ya se asienta el Ramiro
17. Paseavase el rey Moro
18. 第1旋法によるファンタジア
19. O gloriosa domina
20. Conde Claros

クリストファー・ウィルソン(ビウエラ)
録音:1995年8月7-9日 St. Andrew's Church, Toddington, Gloucestershire

16世紀のスペインで演奏されていたビウエラ。これは他の欧州諸国におけるリュートと同じような楽器ですが、形は異なり現代のギターに似ています。このアルバムにはビウエラのための優れた独奏曲を収録。アマチュア奏者ミランの即興的な曲調、プロとして活躍したナルバエスの理論的な作品、その音楽は対照的な雰囲気を持っています。

【CD17】8.557770
「トマス・タリス:汝のほかにわれ望みなし/めでたし清らかなおとめ、他」
1. 汝のほかにわれ望みなし
2. めでたし清らかなおとめ

3-6.ミサ曲「めでたし清らかなおとめ」
3. グローリア
4. クレド
5. サンクトゥス
6. アニュス・デイ

7. 全ての心と口にて
8. おお主よ、彼らを苦しめよ
9. おお主よ、私は汝によびかけ

ジェレミー・サマリー指揮、オックスフォード・カメラータ
録音:2005年1月21-23日 All Hallows, Gospel Oak, London, UK

英国、教会音楽の大家タリスの生誕五百年を記念して録音されたアルバム。彼の芸術の最高峰と言える作品が、40パートを要するモテット「汝のほかにわれ望みなし」です。オックスフォード・カメラータの演奏は声部の多さを聴き手に気づかせず、ただただ純粋な音楽美を提供しています。

【CD18】8.550573
「パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ/ミサ曲「永遠のキリストの恵み」」
1-5.教皇マルチェルスのミサ曲
1. キリエ
2. グローリア
3. クレド
4. サンクトゥス
5. アニュス・デイ

6-10.ミサ曲「永遠のキリストの恵み」
6. キリエ
7. グローリア
8. クレド
9. サンクトゥス
10. アニュス・デイ

ジェレミー・サマリー指揮、オックスフォード・カメラータ
録音:1991年9月24-25日 Dorchester Abbey, Oxon

16世紀、あまりにも複雑な対位法(ポリフォニー)を駆使したミサ曲が流行したため、「トレント公会議」(カトリックの公会議)で「歌詞が聞き取りにくいためポリフォニー音楽を規制する」という意見が出た際、パレストリーナがこの「教皇マルチェルスのミサ曲」を提出し、「どんなに声部が多くても歌詞は存分に伝わる」と示したというエピソードが伝えられる名曲。

【CD19】8.553311
「オルランド・ディ・ラッソ:宗教的マドリガーレ集「聖ペテロの涙」」
1. ペテロが誓ったとき
2. 陰口を浴びせ
3. 三度の誓い
4. 清らかな瞳に出会い
5. 自らの美しい顔を見た若い夫人はいない
6. その時こうして
7. 主の瞳は
8. 誠実な人は見当たらず
9. 自らに解き話し
10. 舞う雪のように
11. 嘆きの涙は
12. 徐々にその顔が
13. 以前の彼とはこんなにの偉い
14. そして重荷が苦しめ
15. 去れ、私を残して
16. なんと邪魔な偽りの日々か
17. 素晴らしく幸せな日々
18. 我が信仰を妨げるものはなく
19. 諸々の勤めを
20. 我が主を拒絶し
21. この人を見よ

ボー・ホルテン指揮、アルス・ノーヴァ
録音:1994年6月20-22日 Grundtvigskirken, Copenhagen

オルランド・ディ・ラッソ(ラッススとも)は、16世紀末ヨーロッパで最も影響力をふるった作曲家とされています。数多く残された彼の作品はどれも高い水準を誇りますが、そのほとんど全てが声楽曲で、器楽曲は存在するかどうかも分かっていません。この「聖ペテロの涙」は彼の晩年の作品で、教皇クレメンス8世に献呈された力作です。

【CD20】8.572433
「ウィリアム・バード:チェンバロのためのファンタジー全集」
1. 作者不詳:前奏曲 ト長調(フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック 第117番)
2. バード:ファンタジア ト長調 第2番(ムジカ・ブリタニカ第28集 第62番)
3. バード:ファンシーへの前奏曲 イ短調(ムジカ・ブリタニカ第27集 第12番)
4. バード:ファンタジア イ短調(ムジカ・ブリタニカ第27集 第13番)
5. バード:前奏曲 ハ長調(ムジカ・ブリタニカ第27集 第24番)
6. バード:ファンタジア ハ長調 第2番(ムジカ・ブリタニカ第27集 第25番)
7. バード:ファンタジア ト短調 (ムジカ・ブリタニカ第55集 第55番)
8. バード:ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ ト長調(ムジカ・ブリタニカ第28集 第64番)
9. バード:.ド・レ・ミ(ムジカ・ブリタニカ第28集 第65番)
10. ジョン・ブル(1563-1628):前奏曲(ムジカ・ブリタニカ第14集 第59番)
11. バード:ファンタジア ニ短調(ムジカ・ブリタニカ第28巻 第46番)
12. 作者不詳:前奏曲(ムジカ・ブリタニカ第55集 第3番)
13. バード:ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ ヘ長調(ムジカ・ブリタニカ第28集 第58番)
14. 前奏曲 ト短調(ムジカ・ブリタニカ第27巻 第1番)
15. ファンタジア ト長調 第3番(ムジカ・ブリタニカ第28集 第63番)
16. ファンタジア ハ長調 第1番(ムジカ・ブリタニカ第27集 第26番)

グレン・ウィルソン(チェンバロ)
録音:2010年5月13-16日 Kloster Bronnbach, Wertheim, Germany

16世紀末から17世紀初め、イングランドで活躍したウィリアム・バードは、トマス・タリスに師事し、王室礼拝堂のオルガニスト兼聖歌隊長として活躍した作曲家。当時はイギリス国教会とカトリックが混在していたため、宗教的弾圧を受け、1585年にはブラックリスト(国教忌避者の名簿)に名が記載されてしまうほどでした。しかし彼はどちらの宗教にも造詣が深く、両方の典礼音楽を手掛け、最終的にはカトリックの擁護者から手厚い保護を受けエセックスで晩年を過ごすことができました。宗教音楽で知られますが、ここでは多彩な鍵盤音楽を楽しめます。

【CD21】8.553873
「ジョヴァンニ・ガブリエリ:管楽のための作品集 第2集」
1. 12声のカンツォン

2-3.カンツォンとソナタ集より
2. カンツォン 第5番
3. ソナタ 第18番

4. 4声のカンツォン II
5. サクラ・シンフォニア-第1旋法による8声のカンツォン

6-7.カンツォンとソナタ集より
6. ソナタ 第19番
7. カンツォン 第2番

8. サクラ・シンフォニア - 第8旋法による12声のソナタ
9. 4声のカンツォン III

10-12.カンツォンとソナタ集より
10. カンツォン 第12番
11. カンツォン 第3番
12. カンツォン 第6番

13. 4声のカンツォン 第1番「陽気な女」 III
14. カンツォンとソナタ集より 12声のカンツォン 第16番

エリック・クリース指揮、ロンドン・シンフォニー・ブラス
録音:All Hallows Church,Gospel Oak,London
1995年10月19日…14/1996年3月12日…3.6.8/1996年3月13日…2.12
1997年11月28日…1.5.7.10.11/1996年3月13日…4.9.13
全てE.クリースによる金管アンサンブル編

交易都市として栄華を誇ったヴェネチアを代表する作曲家ジョヴァンニ・ガブリエリの代表作、金管アンサンブルのための音楽集です。彼の作品は聖マルコ大寺院などの教会で演奏されることを前提として書かれており、楽器の配置や響きなどが綿密に計算されているため、現在でもブラス・アンサンブルで高い人気を誇っています。

【CD22】8.554284
「エリザベス朝の歌とコンソート」
1. ウィリアム・ムンディ(1529-1591):ファンタジア
2. リチャード・ファラント(1525-1580):ああ、汝ら潮の海の神々よ
3. ロバート・パーソンズ(1535-1572):バート・パーソンズ氏の歌
4. パーソンズ:歌はラッパを招く
5. 作者不詳:ああ、死よ、われをゆすって眠らせよ
6. ジョン・タヴァナー(1490-1545):イン・ノミネ
7. 作者不詳:イン・ノミネ
8. パーソンズ:みじめで愚かなこの私
9. パーソンズ:ド・レ・ミ
10. バード(1540-1623):私がすぐ死ぬのを禁じるのは誰
11. クリストファー・タイ(1505-1573):イン・ノミネ 第14番「レポルテ」
12. ウィリアム・バード(1540-1623):ペネーロプは待ちこがれ
13. タイ:イン・ノミネ 第20番 「クレイ」
14. ナサニエル・パトリック(1569-1595):汝の嘆息を発せよ
15. パトリック:落ちないように登れ
16. パーソンズ:ド・ラ・クール
17. ジョン・ベネット(1575-1614):エリザ、その名は誉れをあたえる
18. イノセンティオ・アルベルティ(1535-1615):アルベルティのパヴァーヌ
19. 作者不詳:ガイヤルド
20. ファラント:ジュピターよ、荘厳な御座より
21. トマス・タリス(1505-1585):ソルフィング・ソング
22. 作者不詳:愚かでかわいそうな
23. タリス:イン・ノミネ
24. バード:聖なるミューズたちよ

キャサリン・キング(メゾ・ソプラノ)
ローズ・コンソート・オブ・ヴァイオルズ
録音:1977年9月8-10日 St Andrew's Church, Toddingtom, Gloucestershire

16世紀後半の英国に君臨したエリザベス女王の統治下で活躍したバードとタリス、その周辺の作曲家の作品を集めた1枚。当時流行した「イン・ノミネ(単旋聖歌「なんじ聖三位一体に栄光あれ」(Gloria Tibi Trinitas)の一部分を定旋律とするポリフォニックな器楽曲)や歌曲などを楽しめます。ヴィオールの美しい響きも聴きものです。

【CD23】8.550904
「スヴェーリンク:オルガン作品集」
1. トッカータ ハ調
2. 大公の舞踏会
3. リチェルカーレ
4. おかしなシモン
5. わが青春の日は既に過ぎたり
6. エコー・ファンタジア イ短調
7. 緑の菩提樹の下で
8. トッカータ イ短調
9. われを憐れみたまえ、おお主たる神よ
10. ポーランド舞曲

ジェイムズ・デイヴィッド・クリスティ(オルガン…C.B.フィスク製)
録音:1993年6月23日 Houghton Chapel, Wellesley College, Massachusetts

16世紀後半のアムステルダムで活躍したオルガニスト、作曲家スヴェーリンク。バロック音楽の最初期に、北ドイツ・オルガン楽派の育成に寄与しただけでなく、多くの声楽曲も残しています。このアルバムには代表作であるオルガンのための様々な曲を収録。いくつかの作品は変奏形式で書かれており、英国の流行歌から、聖歌まで様々な主題が用いられています。圧巻はトラック9の「われを憐れみたまえ、おお主なる神よ」。変奏の技巧の限りを尽くした大曲です。

【CD24】8.570449
「ダウランド:リュート作品集 第3集」
1. 男と女
2. 憂鬱なガイヤルド
3. サー・ジョン・スミスのアルマンド
4. ラッセル夫人のパヴァーヌ
5. リッチ夫人のガイヤルド
6. レイトン夫人のアルマンド
7. ブリジッド・フリートウッド夫人のパヴァーヌ
8. ナイト氏のガイヤルド
9. クリフトン夫人のアルマンド
10. ケイス博士のパヴァーヌ
11. リール子爵のガイヤルド
12. ヘンリー・ギルフォード氏のアルマンド
13. デュランのパヴァーヌ
14. ダービー伯フェルディナンドのガイヤルド
15. アルマンド
16. 私のバルバラ
17. ラウンド・バトル・ガイヤルド
18. アルマンド ト長調
19. パヴァーヌ ハ短調
20. ダニエル・バチェラーのガイヤルド
21. アルマンド ハ短調

ナイジェル・ノース(リュート)
録音:2006年6月29日-7月1日 St. John Chrysostom Church, Newmarket, Ontario, Canada

シェイクスピアと同時代を生きたダウランドのリュート作品集。この第3集にはアルマンド、ガイヤルド、パヴァーヌの3つの舞曲が中心に収録されています。彼の80曲あまりのリュート独奏曲は生前にはほとんど出版されることはありませんでしたが、自身の歌曲との関連性も高く、聴けば聴くほどに味わいが深まるものばかりです。

【CD25】8.570548
「ジェズアルド:マドリガーレ集 第1巻」
1. 優しく愛しい口付けよ
2. 優しく愛しい口付けよ
3. マドンナ、私はそうなってほしい
4. どのように生きることができようか
5. 麗しの人は胸に氷を
6. マドンナは横たわっている
7. ああ、あまりにも賢明な誤り
8. そのように高貴な手の時は
9. 愛は平和を求めない
10. 何と喜ばしい。私の悲しみをつくることは
11. おお、甘き私の苦しみ
12. ティルシは死を望む
13. ティルシは自らの欲望を感じた
14. わが星をあなたは見ていますか
15. 見ないで、見ないで
16. 美しく芳香に満たされた花よ
17. 幸せな春よ
18. 正直なニンフたちが踊る
19. 自然があなたに与えたばら
20. 美しく小さな天使

マルコ・ロンギーニ指揮、デリティエ・ムジケ
録音:2007年7月23-27日 Chiesa di San Pietro in Vincoli, Azzago, Verona, Italy

不貞を働いた妻とその愛人を残忍な方法で殺害したものの、貴族であったため(ヴェノーサ公国君主、コンザ伯爵)罪には問われなかったジェズアルド。複雑な生涯を送った彼の音楽はあまりにも大胆な半音階進行、予測不能な旋律、当時としては濃密過ぎるエロティックな表現を持ち、時に演奏不能だといわれるほどに難解かつ、美しさを秘めています。

【CD26】8.553380
「トマス・キャンピオン:リュート歌曲集」
1. さあ、歌声合わせて
2. 汝の音楽を心に合わせ
3. 戻っておいで、かわいい偽った眼の浮気者
4. 誰もいない、あなた以外には
5. 恋人よ、私から離れないで
6. こういうご婦人はきらい
7. 君は若く私は老いているが
8. 火事だ、火事だ!
9. 愛が悲しいものでしかないのに(ロセター作)
10. まいりましょうか、いとしい恋人よ
11. 美しい人よ、あなたがそんなに望むから
12. 男たちが待っているのは
13. 夜の暗いとばりが下りて
14. ジャックとジョンは仲よしだ
15. ある夏の日に
16. リュートで歌うコリンナ
17. 私の可愛いレスビアは(ロセター作)
18. 彼女のばら色の頬、笑みをたたえた目よ
19. 美しい方、ほめてもらいたいなら
20. それは彼女の頭の中の園
21. 光の創造主よ
22. 荒天に船出するな
23. 気持ち良く喜ばしいのは汝のやり方
24. 我が隠遁の心は音楽に
25. あなたは喜ぶ
26. あなたの気持ち全てを目に変えて
27. 恋人よ、わが目を隠して
28. わが創造主を哀れみたまえ(作者不詳)

スティーヴン・リッカーズ(カウンター・テナー)
ドロシー・リネル(リュート)
録音:1996年2月6-9日 The Lodge, Indianapolis, Indiana, USA

ダウランドと同時期に活躍したキャンピオン。彼もジェズアルドと同じく殺人者として知られ(トマス・オーヴァーベリー卿の暗殺に加担した)、波乱万丈の生涯を送りました。100曲以上のリュート歌曲が残されており、その中のいくつかは劇場支配人、フィリップ・ロセターとの共作です。詩人でもあり、いくつかの曲は自作の詩を用いたもの。優美な旋律が聴きどころです。

【CD27】8.555311
「モンテヴェルディ:マドリガーレ集 第5巻」
1. つれないアマリッリ
2. おお、わが心のミルティッロ
3. 私の魂はすでに最後の時に近づいていた

4-8.さあ、シルヴィオ
4. 第1部:さあ、シルヴィオ
5. 第2部:でも、もし憐みによって
6. 第3部:ドリンダ、あなたが私のものでなくても、私のものと呼ぼう
7. 第4部:そこでひざまずいて泣きながら
8. 第5部:その胸を痛める必要はない、シルヴィオよ]

9-11.私があなたを命より愛していることを
9. 第1部:私があなたを命より愛していることを
10. 第2部:ああ、美しく可愛らしく、かくも甘かった女よ
11. 第3部:あなたはかつてのように慈悲深くない]

12. これ以上の何をあなたに差し上げられるでしょう
13. アマリッリのためなら苦痛も甘美
14. ああ、優しく美しい太陽に向かうように
15. 美しすぎる愛の暴君
16. 愛の神よ、あなたがもし公平ならば
17. あなたを愛する、わが命である女よ
18. 蝶々が少しずつ飛び回るように
19. こんなに素晴らしい響き

マルコ・ロンギーニ指揮、デリティエ・ムジケ
録音:2003年4月5-10日 Chiesa di San Pietro in Vincoli, Azzago, Verona, Italy

生涯、9巻のマドリガーレ集を出版したモンテヴェルディ。この第5巻は音楽を「第一作法」(伝統的な様式)「第二作法」(革新的な様式)に分けることを提案、第4巻までは5声のパートの絡み合いで書かれてたマドリガルに、第5巻からは通奏低音を加えるなど、新しい様式へと向かう大胆な一歩を踏み出した曲集として知られています。

【CD28】8.550602
「トムキンズ:ヴィオールと声楽のためのコンソート音楽」
1. パヴァーヌ ヘ長調
2. アルマンド ヘ長調
3. イン・ノミネ
4. ヴァース・アンセム「天上の星たち」
5. ファンタジア 第14番
6. ファンタジア 第1番
7. 二人の奏者のためのファンシー
8. 六音音階のファンタジー「ド・レ・ミ」
9. ヴァース・アンセム「神よ、私の最期を教えたまえ」
10. ファンタジア 第12番
11. イン・ノミネ 第2番
12. パヴァーヌとガイヤルド「ストラッフォード伯爵」
13. ファンタジア
14. ミゼレーレ
15. ヴォランタリー
16. パヴァーヌ イ短調
17. ガイヤルド(シンプソン作)
18. ヴァース・アンセム「おお神よ、汝はわれらが王」

ティモシー・ロバーツ(チェンバロ&オルガン)
ジョン・ブライアン(チェンバロ)
レッド・バード
ローズ・コンソート・オブ・ヴァイオルズ
録音:1992年4月,5月,6月,11月 Forde Abbey, Dorset

トマス・トムキンズはウェールズ出身のイングランドの作曲家。ルネサンス音楽の末期から初期バロック音楽への過渡期に、イングランド・マドリガル楽派の一員として活躍しました。同世代のギボンズのように新しい作風を開拓するのではなく、ルネサンスの様式を守り、精緻な対位法を用いて書かれた音楽は、静謐な美しさに満たされています。

【CD29】8.570135
「グエッラの写本 第1集」
1. 作者不詳:序奏
2. 作者不詳:聞いて、聴く
3. ファン・イダルゴ(1614-1685):愛しているのは誰?
4. 作者不詳:痛みが増して
5. 作者不詳:高く飛びあがれ
6. ホセ・マリン(1619-1699):影への執着
7. 作者不詳:厳しさから目をそむける
8. 作者不詳:疲弊した創造力
9. 作者不詳:気をつけて、不注意だから
10. ファン・イダルゴ:魚、獣、鳥
11. 作者不詳:礼拝の栄光
12. ファン・イダルゴ:これは誰ですか?
13. ファン・イダルゴ:愛の壊れる先
14. ファン・イダルゴ:信用は私への礼儀
15. ホセ・マリン:私を殺せば私は死ぬ

イザベル・モナール(ソプラノ)
マヌエル・ビラス(スパニッシュ・バロック・ハープ)
録音:2007年7月11,12,14日 Auditorio da Valga, Valga, Pontevedra, Spain

17世紀の後半にマドリードで編纂されたグエッラの写本からの音楽集。ミゲル・デ・グエッラ(1646-1722)は1677年から王宮の礼拝堂の書記を務めた人で、この写本は当時流行していた歌を丹念に集めたもの。2人の音楽学者トレントとアルバレスによって発見され1998年に公表されました。ほとんどは作曲家不詳ですが、中にはサルスエラの大家フアン・イダルゴや、ホセ・マリンなど作曲家名を特定できるものも含まれています。

【CD30】8.550601
「ウィリアム・ロウズ:ヴィオール、リュート、テオルボのためのコンソート音楽」
1-3. 4声の曲集 ト短調(2つのテオルボ編)
4-6. 5声のコンソート曲集 ハ長調
7-13. ロイヤル・コンソート ニ短調(2つのテオルボ編)
14-16. 2つのリュートのための小品
17. パヴァーヌによるディヴィジョン ト短調
18-20. 5声のコンソート曲集 イ短調
21-26. ロイヤル・コンソート ニ長調(2つのテオルボ編)

ジェーコブ・ヘリングマン(テオルボ)…1-3.7-13.14-16.21-26
デイヴィッド・ミラー(テオルボ)…1-3.7-13.14-16.21-16
ティモシー・ロバーツ(オルガン)…4-6.17.18-20
ローズ・コンソート・オブ・ヴァイオルズ
録音:1992年7月12-13日 Forde Abbey, Dorset

ソールズベリー大聖堂の聖歌助手トマス・ローズを父に持ち。ハートフォード伯エドワード・セイマーの庇護を得て、作曲家ジョン・コプラリオに師事。チャールズ1世のお抱え楽師として名を馳せ、礼拝堂のために数多くのアンセムやモテットを作曲したウィリアム・ローズの室内楽作品集。ヴィオールの美しい響きを堪能できます。

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2019年07月24日 00:00