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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.38

ウェス・モンゴメリー『インクレディブル・ジャズ・ギター』(1960)

WM

ウェス・モンゴメリー(g)
トミー・フラナガン(p)
パーシー・ヒース(b)
アルバート・ヒース(ds)

1960年1月26、28日ニューヨークにて録音

曲目:
01.エアジン
02.Dナチュラル・ブルース
03.ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス
04.フォア・オン・シックス
05.ウエスト・コースト・ブルース
06.イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ
07.ミスター・ウォーカー
08.風と共に去りぬ

【アルバム紹介】
1.60年代、ジャズ・ギターといえばウェス・モンゴメリー
2.親指で弦を弾き、オクターヴ奏法によるダイナミックなプレイ
3.オリジナルの代表曲やスタンダード名演満載

先週ご紹介のハービー・マンのアルバム『メンフィス・アンダーグラウンド』はロックのテイストとしてエレクトリック・ギターがフィーチャーされておりました。その同時代に“ジャズ・ギターの天才”として名を馳せていたのがウェス・モンゴメリーです。そのプレイはまさにこのアルバムのタイトルのごとく、“インクレディブル”なのです。

一般的なギタリスト(クラシックを除く)はピックを使い、弦をはじいて音を出しますが、ウェスはピックを使わず親指でピッキングしていました。そしてオクターヴ離れた音を同時に弾くオクターヴ奏法を駆使し、ダイナミックで素晴らしいフレージングを得意とし、そのことがいまだにリスペクトがやまない所以になっています。

本作はウェスの“インクレディブル”なプレイの魅力を存分に発揮したカルテット編成による傑作です。楽曲はウェス自身のオリジナル“フォア・オン・シックス”、“ミスター・ウォーカー”といった代表曲と、ソニー・ロリンズの“エアジン”、デイヴ・ブルーベックの“イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ”などのスタンダード・ナンバーで構成されています。

バックのメンバーは名手トミー・フラナガン(p)、兄弟のリズム・コンビネーションであるパーシー・ヒース(b)、アルバート・ヒース(ds)が参加し、ウェスのギター・ワークを引き立てつつ、サポートしています。

ウェス・モンゴメリーはリヴァーサイド、ヴァーヴでのストレート・アヘッドなジャズ・アルバムから、A&Mでのクロスオーヴァー的なアルバムまで、その非凡なギター・ワークによる数々の傑作を残しましたが、1968年6月に心臓発作のため、45歳という若さでその生涯を閉じました。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
名曲“フォア・オン・シックス”。

ジャズ・ギターのオリジナル名曲として、ウェスは個性かつユニークな、数々の名曲を世に送り出しており、その中のひとつがこの曲です。
タイトルはギターの弦6本の上を動きまわる4本の指、といった意味のようで、4分音符が連続する独特のテーマで始まります。そしてテーマ後に始まるウェスのソロをぜひお聴きください。
最初はシングル・トーンによるスインギーなプレイで引っ張りますが、2分を過ぎたあたりで、トレード・マークのオクターヴ奏法が登場し、ソロをどんどん発展させてゆきます。
これぞジャズ・ギターの醍醐味というものです。やはりウェス・モンゴメリーは偉大ですね。

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2019年08月09日 10:30