全て初出!SWRの放送音源より名匠アラウのお気に入りのピアノ協奏曲集(3枚組)
クラウディオ・アラウ
ピアノ協奏曲を弾く
20世紀を代表するピアニストの一人、クラウディオ・アラウ(1903-1991)。この3枚組には、全て初出録音となるアラウのお気に入りのピアノ協奏曲が収録されています。中でもブラームスの2曲は、彼が生涯大切にしていた作品であり、しばしば演奏し聴衆を感動に導いていました。このアルバムに収録されている第1番はアラウ69歳の演奏。パワフルなオープニングで聴かれる鋭いトリルからは鋼のような精神性を感じさせ、夢のようなアダージョを経て最終楽章のロンドでも強靭なタッチで、若き日のインバルともに激しい音楽を描き出しています。
第2番は、アラウ66歳の演奏。柔らかい音の中にも緊張感を孕んだ冒頭から、彼は丹念に音を積み上げブールと共に巨大な建造物を創り上げていきます。同じくブールの伴奏によるシューマンも、冒頭から最終楽章へと連なる熱気が伝わります。ベルティーニとの共演で聴くベートーヴェンは、まさにアラウの真骨頂。スコアのすみずみまで読み込んだ精緻な演奏が繰り広げられています。
(ナクソスジャパン)
【CD1】
ブラームス(1833-1897):
ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 Op.15
1.第1楽章:Maestoso
2.第2楽章:Adagio
3.第3楽章:Rondo. Allegro non troppo
エリアフ・インバル(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団
録音 1972年3月23日 ライヴ シュトゥットガルト、リーダーハレ
ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83
4.第1楽章:Allegro non troppo
【CD2】
ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83(続き)
1.第2楽章:Allegro appassionato
2.第3楽章:Andante
3.第4楽章:Allegretto grazioso – Un poco più presto
エルネスト・ブール(指揮)
バーデン=バーデン南西ドイツ放送管弦楽団
録音 1969年4月2日
バーデン=バーデン ハンス=ロスバウト・スタジオ
シューマン(1810-1856):ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
4.第1楽章:Allegro affettuoso
5.第2楽章:Intermezzo. Andantino grazioso
6.第3楽章:Allegro vivace
エルネスト・ブール(指揮)
バーデン=バーデン南西ドイツ放送管弦楽団
録音 1972年3月28日
バーデン=バーデン ハンス=ロスバウト・スタジオ
【CD3】
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37
1.第1楽章:Allegro con brio
2.第2楽章:Largo
3.第3楽章:Rondo. Allegro
ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58
4.第1楽章:Allegro moderato
5.第2楽章:Andante con moto
6.第3楽章:Rondo. Vivace
ガリー・ベルティーニ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団
録音 1980年7月9日 ライヴ
シュトゥットガルト、リーダーハレ
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2019年09月06日 17:00