スイス出身のソプラノ歌手レグラ・ミューレマンの最新作は故郷と自然をテーマにした歌曲集。『ソングズ・フロム・ホーム』
ドイツのエコー賞をはじめ、高い評価を獲得した可憐な歌唱と豊かな表現力――ミューレマンによる最新作は、故郷と自然をテーマにした歌曲集。
スイス・アドリゲンシュヴィルで生まれ、ルツェルン音楽アカデミーを卒業。モーツァルトやバロック・オペラを中心に目覚ましい活躍を続ける若手ソプラノ、レグラ・ミューレマン。前作の『クレオパトラ~バロック・アリア集』では、17世紀から18世紀の80以上のオペラに登場する女王「クレオパトラ」の魅力を探りましたが、新作では、彼女の故郷であるスイスをテーマとし、美しい自然を散策する喜びや、自然の中で繰り広げられる恋人たちのストーリーを切々と歌い上げます。
アルバムの中心に置かれているのは、スイス出身の19世紀のピアニスト、作曲家ヴィルヘルム・バウムガルトナーのワーグナーの影響を受けたという美しい歌曲。ここにシューベルトの自然を賛美した歌曲や、シェックやレスゲン=シャンピオンなどスイス出身の作曲家の作品を併せ、民謡やスイスを題材にした歌を散りばめるという魅力的な1枚です。「岩の上の羊飼い」では注目のクラリネット奏者ダニエル・オッテンザマーが共演しています。
(ソニー・ミュージック)
『ソングズ・フロム・ホーム』
【曲目】
1. シューベルト:『岩の上の羊飼い』D.965
2. シューベルト:『春に』D.882
3. シューベルト:『少年』D.692
4. ヴィルヘルム・バウムガルトナー:『Noch sind die Tage der Rosen』Op.24-1
5. ヴィルヘルム・バウムガルトナー:『きみは花のように』 Op.10-1
6. ヴィルヘルム・バウムガルトナー:『夜明け前の楽しいひととき』Op.10-8
7. ヴィルヘルム・バウムガルトナー:『Wenn die Sonne lieblich schiene』Op.4-5
8. ヴィルヘルム・バウムガルトナー:『夕べの星』Op.19-2
9. オトマール・シェック:『異郷にて』Op.15-2
10. シューベルト:『流れを下る船上で』D.946 Op.119
11. リヒャルト・フルーリー:『Wandern mit Dir』
12. エミル・フレイ:『Junges Madchen in den Bergen』Op.49-1
13. リヒャルト・ランガー:『エーデルワイス』Op.31
14. トラディショナル:『古いグッギス山の悲恋の歌』
15. フリードリヒ・ニグリ:『Plange』Op.10-1
16. フランツ・リスト:巡礼の年第1年『スイス』より「ワレンシュタットの湖で」
17. マルゲリーテ・レスゲン=シャンピオン:『Cette etoite perdue』
18. マルゲリーテ・レスゲン=シャンピオン:『Une jeune fille parle』
19-20. ヴァルター・ガイザー:『2つのロマンスの歌』Op.19
21. シューベルト:アリエッタ『羊飼いは牧場で』D.528
22. ロッシーニ:『アルプスの羊飼いの娘』
【演奏】
レグラ・ミューレマン(ソプラノ)
タチアナ・コルサンスカヤ(ピアノ)
ダニエル・オッテンザマー(クラリネット:1)
【録音】
2019年7月22日、8月9日~11日、チューリヒ、スイス放送協会、ラジオスタジオ
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年10月21日 00:00