ヴィオール合奏団「ファンタズム」~ヴィオール合奏によるJ.S.バッハ作品集『The Well-Tempered Consort I』
ヴィオール合奏の雄ファンタズムによるバッハ!
大バッハが残した鍵盤楽器のための作品を、ローレンス・ドレフュスが3声から6声までのヴィオール合奏へと編曲し、ドレフュスとマルック・ルオラヤン=ミッコラを中心としたファンタズムによる演奏で収めたアルバム。
各メンバーの表情豊かな積極性の高い表現で、バッハが書いた各声部の繊細な綾が生き生きと描かれています。トレブルからヴィオローネまで広い音域の楽器を用いることで、表現の幅が大きくなり聴き応えが増したことも特筆できるでしょう。
ファンタズムは1994年に結成されたヴィオールの合奏団で、これまでに発表したアルバムがグラモフォン年間アワードを3回、ディアパソン・ドールを2回受賞するなど、世界的に高い評価を得ています。
今回のアルバムのタイトルは一般に「平均律クラヴィーア曲集」と訳されている"DasWohltemperierte Klavier"(本来は「良く整えて調律された鍵盤楽器」の意)のパロディで、同作品集からの前奏曲とフーガを中心に、コラールなども盛り込んだ多彩な内容となっています。なお「第2巻」は2021年に発売予定とのこと。
(ナクソス・ジャパン)
『The Well-Tempered Consort I ~ よく整えられたヴィオール合奏曲集 第1巻』
ヴィオール合奏によるJ.S.バッハ作品集…平均律クラヴィーア曲集、音楽の捧げもの、ほかより
【曲目】
J.S.バッハ(1685-1750):
1.3声のリチェルカーレ(『音楽の捧げもの』BWV1079 より)
2.シンフォニア第9番 BWV795(『インヴェンションとシンフォニア』 より)
3.「バビロン川のほとりで」 BWV653b
4.前奏曲 第19番 BWV864(『平均律クラヴィーア 第1巻』 より)
5.フーガ 第19番 BWV864(『平均律クラヴィーア 第1巻』 より)
6.フーガ (『前奏曲とフーガ』 ハ長調 BWV547 より)
7.フーガ 第17番 BWV886(『平均律クラヴィーア 第2巻』 より)
8.前奏曲 第22番 BWV867(『平均律クラヴィーア 第1巻』 より)
9.フーガ 第22番 BWV867(『平均律クラヴィーア 第1巻』 より)
10.フーガ 第14番 BWV859(『平均律クラヴィーア 第1巻』 より)
11.前奏曲 第24番 BWV869(『平均律クラヴィーア 第1巻』 より)
12.フーガ 第24番 BWV869(『平均律クラヴィーア 第1巻』 より)
13.フーガ 第9番 BWV854(『平均律クラヴィーア 第1巻』 より)
14.「深き淵より」 BWV686(『クラヴィーア練習曲集 第3巻』 より)
15.前奏曲 第22番 BWV891(『平均律クラヴィーア 第2巻』 より)
16.フーガ 第22番 BWV891(『平均律クラヴィーア 第2巻』 より)
17.「天にまします我らが父よ」 BWV737
18.フーガ BWV552(『クラヴィーア練習曲集 第3巻』 より)
19.「精霊なる神よ」 BWV671(『クラヴィーア練習曲集 第3巻』 より)
20.6声のリチェルカーレ(『音楽の捧げもの』BWV1079 より)
【演奏】
ファンタズム
[メンバー]
ローレンス・ドレフュス(トレブル・ヴィオール、指揮)
エミリア・ベンジャミン(トレブル・ヴィオール)
ジョナサン・マンソン(テノール・ヴィオール)
ハイディ・グレーガー(バス・ヴィオール、ヴィオローネ)
マルック・ルオラヤン=ミッコラ(バス・ヴィオール)
リアム・バーン(バス・ヴィオール)
【録音】
2019年2月4-7日、イエス・キリスト教会、ベルリン
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年12月18日 00:00