Sufjan Stevens & Lowell Brams(スフィアン・スティーヴンス&ローウェル・ブラムス)|現代最高峰のSSWが継父とのコラボで描くアンビエント・エレクトロニック傑作
オスカーやグラミーにもノミネートされた作曲家、ヴォーカリスト、マルチインストゥルメンタリストにして、現代最高峰のシンガーソングライターの呼び声も高い天才=スフィアン・スティーヴンスと、スフィアンの継父で長年のコラボレーター、そして〈Asthmatic Kitty〉の共同設立者でもあるローウェル・ブラムスはコラボレーション・アルバム『Aporia』をリリース。ここではスフィアンとブラムスの関係性における重要な瞬間が示されている。
二人の関係は1980年代の初め、ブラムスが亡くなったスフィアンの母親、Carrieと結婚した時に始まり、スフィアンの青年期から成人期までその強い関係を維持。最終的に1999年、レーベル〈Asthmatic Kitty〉の設立に至った。2008年、二人はブラムスのアルバム『Music For Insomnia』でコラボレート。スフィアンの2015年のアルバム『Carrie & Lowell』は、ブラムスとの結婚というレンズを通して亡くなった母親を追悼するアルバムであった。
本作『Aporia』はスフィアンの住むニューヨークにブラムスが訪れるたびに過去数年間にわたりレコーディングされた。不協的でニッチなアプローチがとられた『Music For Insomnia』とは違い、『Aporia』はニュー・エイジに影響を受けた味わい深い作品となった。何時間にも及ぶレコーディングの後、その中からベストな瞬間を二人は抜き出し、曲とした完成させていったのだ。こうした作業の間、ブラムスは〈Asthmatic Kitty〉からの引退を発表。これがアルバムを完成させる推進力となった。
アルバムにはThomas Bartlett(Doveman)、D.M. Stith、Nick Berry(Dots Will Echo)、John Ringhofer(Half-handed Cloud)、James McAlister、Steve Moore(Sunn O))))、Yuuki Matthews(The Shins)、Cat Martino等が参加。
二人の関係性における重要な瞬間を記録したアンビエント・エレクトロニック・トラック全21曲を収録。
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掲載: 2020年03月16日 12:26