大作曲家がヴィオラで参加した名団体!アマール=ヒンデミット四重奏団録音全集(3枚組)
アマール・カルテットは1921年ドイツのドナウエッシンゲン音楽祭におけるヒンデミットの弦楽四重奏曲演奏会を機に結成された弦楽四重奏団。リーダーはハンガリーのヴァイオリニストでベルリン・フィルのコンサートマスターを務めたリッコ・アマール(1891-1959)。同時代音楽を積極的に演奏するカルテットとして大いに人気を博しました。1929年にパウル・ヒンデミットが脱退するまではアマール=ヒンデミット・カルテットとも称され、当アルバムはその時期の全録音にパウル・ヒンデミットを含むデュオやトリオの録音を加えた集成となっています。アマール・カルテットは1933年まで活動を続けました。チェロ奏者のルドルフ・ヒンデミット(1900-1974、在籍 : 1921, 1927-1933)はパウルの弟です。
(サラバンド)
「これらのディスクの演奏には共通していることがある。それは、ほとんど衝撃的なほど直接的で、一音一音の背後に作曲家ヒンデミットの心が働いているのが聴こえてくるということだ。モーツァルトのK428やベートーヴェンの作品96をブッシュ四重奏団やスメタナ四重奏団で聴き慣れている人は、ここでは色やニュアンスが不足していると感じるかも知れない。同様に、アマデウス四重奏団がK590にもたらしたフレージングの幅の広さを知っているリスナーは、アマールの演奏を最初に聴いたときには失望するかも知れない。しかし、このような堅苦しくないアプローチに注意深く耳を傾けることで、聴き手は多くのことを得ることができるだろう。」
(タリー・ポッターによるライナーノーツより/訳:タワーレコード)
【曲目】
[CD 1]
モーツァルト (1756-1791) : 弦楽四重奏曲 第16番 変ホ長調 K.428
録音 : 1927年 原盤 : Matrix nos.: 138/43 bi 初出 : Polydor 66568/70
モーツァルト : 弦楽四重奏曲 第16番 変ホ長調 K.428 から 第4楽章
録音 : 1926年 原盤 : Matrix no.: 414 bg 初出 : Polydor 66418
モーツァルト : 弦楽四重奏曲 第23番 ヘ長調 K.590
録音 : 1926年 原盤 : Matrix nos.: 409/13 bg 初出 : Polydor 66416/8
ベートーヴェン (1770-1827) :
ヴィオラとチェロのための二重奏曲 変ホ長調「二つのオブリガート眼鏡付き」WoO 32 (+)
録音 : 1925年 原盤 : Matrix no.: 1256 av 初出 : Polydor 66193
ベートーヴェン : 弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調「セリオーソ」Op.95
録音 : 1927年 原盤 : Matrix nos.: 144/8 bi 初出 : Polydor 66571/3
ドヴォルジャーク (1841-1904) : 弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調「アメリカ」Op.96 から 第4楽章
録音 : 1926年 原盤 : Matrix no.: 428 bg 初出 : Polydor 66421
[CD 2]
ヴェルディ (1813-1901) : 弦楽四重奏曲 ホ短調
録音 : 1926年 原盤 : Matrix nos.: 423/7 bg 初出 : Polydor 66419/21
レーガー (1873-1916) : 弦楽三重奏曲 第1番 イ短調 Op.77b (*)
録音 : 1927年 原盤 : Matrix nos.: 71/6 bo 初出 : Polydor 66575/7
ヒンデミット (1895-1963) : 弦楽三重奏曲 第1番 Op.34 (1924) (*)
録音 : 1927年 原盤 : Matrix nos.: 77/9 bo 初出 : Polydor 66573/4
ヒンデミット : 弦楽四重奏曲 第4番 Op.22 (1921) (エレクトリック・ヴァージョン)
録音 : 1926年 原盤 : Matrix nos.: 429/34 bg 初出 : Polydor 66422/4
[CD 3]
ヒンデミット : 弦楽四重奏曲 第4番 Op.22 (1921) (アコースティック・ヴァージョン)
録音 : 1925年 原盤 : Matrix nos.: 905/10 az 初出 : Polydor 66198/200
ヒンデミット : セレナード Op.35 (1924) から 第5楽章 ヴィオラとチェロのためのデュエット (+)
録音 : 1925年 原盤 : Matrix no.: 1257 av 初出 : Polydor 66193
バルトーク (1881-1945) : 弦楽四重奏曲 第2番 Sz.67 (1915-1917)
録音 : 1926年 原盤 : Matrix nos.: 415/22 bg 初出 : Polydor 66425/8
クシェネク (1900-1991) : 弦楽四重奏曲 第3番 Op.20 (1923) から 第4楽章 ワルツのテンポで
録音 : 1925年 原盤 : Matrix nos.: 912 az 初出 : Polydor 66201
ストラヴィンスキー (1882-1971) : 弦楽四重奏のための協奏曲 (1920)
録音 : 1925年 原盤 : Matrix no.: 911 az 初出 : Polydor 66201
アマール=ヒンデミット・カルテット (無印)
リッコ・アマール (第1ヴァイオリン)
ヴァルター・カスパール (第2ヴァイオリン)
パウル・ヒンデミット (1895-1963) (ヴィオラ)
ルドルフ・ヒンデミット (チェロ)
アマール・トリオ (*)
リッコ・アマール (ヴァイオリン)
パウル・ヒンデミット (ヴィオラ)
ルドルフ・ヒンデミット (チェロ)
ヒンデミット・デュオ (+)
パウル・ヒンデミット (ヴィオラ)
ルドルフ・ヒンデミット (チェロ)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2020年06月26日 00:00