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フィンランドの注目若手作曲家オウティ・タルキアイネンによる管弦楽を用いた初の作品集“大地、春の娘”&“サイヴォ(聖なる土地)”


[Outi Tarkiainen 公式チャンネルより]

フィンランドで最も注目される新世代の女流作曲家タルキアイネンによる、管弦楽を用いた初の作品集

1985年フィンランドのロヴァニエミに生まれ、シベリウス・アカデミーのほかマイアミ大学でも作曲を学び、ビックバンドの作曲などジャズでも活躍するオウティ・タルキアイネン。スカンジナヴィアで最も北、ラップランド地方の風景やサーミ民族の文化を下地とした作品を発表し続けています。これまで器楽曲や室内楽のCDはリリースされていましたが、管弦楽を用いた作品集は今回が初めて。

サーミ語の詩に基づく『大地、春の娘』は、ラップランドの自然、歴史、その中で培われた思想などが、美しさと厳しさが交錯し高い緊張を保つ音楽に乗せて歌われます。
ジャズ・サクソフォン奏者として活躍するユッカ・ペルコのために書かれた協奏曲は、サーミ語で"聖なる土地"を表す『サイヴォ』をタイトルとし、ソリストが足元で操作する各種エフェクターを通して音を加工するという、現代ならではの作品。ジャズのグルーヴも随所に感じられる、スリル溢れる作品です。
指揮は故国フィンランドの作品はもちろん、ショスタコーヴィチなどの解釈でも近年注目される、ストルゴーズ。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
オウティ・タルキアイネン(1985-):
メゾ・ソプラノと室内管弦楽のための歌曲集『大地、春の娘』
Eanan, giđa nieida(2014-15)
1. 「プロローグ」 Prologa
2. I. 「大地、春の娘」 Eanan, giđa nieida
3. II.「この凍える大地を住みかとしよう」 Dáid galbma guovlluid mii johtit
4. III. 「父祖の地は、今は切り裂かれ」 Áhččamet opmodat lea odne juhkkojuvvon
5. IV. 「この長い夜の間に」 Dát guhkes idjadiimmu
6. V. 「柳は真っ直ぐでもなく、高くもなく」 In nu njuolgat
7. VI. 「おいで、その道のりをそっと教えよう」 Boađe ja čájehan suoli dáid bálgáid
8. VII. 「私は見たものを刻もう」 Mun sárggun dáid govaid
9. 「エピローグ」 Epiloga

ソプラノ・サクソフォンとエフェクター、管弦楽のための協奏曲『サイヴォ(聖なる土地)』 Saivo(2016)
10. I. 「君の面影」 Kuvajaisesi
11. II. 「水の中で」 Vedessä
12. III. 「灰の中で」 Tuhkassa
13. IV. 「反響」 Heijastus
14. V. 「亀裂」 Halkeama

【演奏】
ヴィルピ・ライサネン(メゾ・ソプラノ)…1-9
ユッカ・ペルコ(ソプラノ・サクソフォン、エフェクター)…10-14
ヨーン・ストルゴーズ(指揮)
ラップランド室内管弦楽団

【録音】
2018年11月11-13日 …1-9
2019年10月29、30日 …10-14
コルンディ・ハウス・オブ・カルチャー、ロヴァニエミ、フィンランド

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年07月01日 00:00