戦前の名盤!ワインガルトナーのメンデルスゾーン“スコットランド”交響曲が最新復刻でUHQCD化!!
これが本当に92年前の録音!? 2021年再生、新マスタリング
重厚さと迫力を蘇らせたワインガルトナーのメンデルスゾーン「スコットランド」
過去音質で復活 高音質UHQCDにて登場!(完全限定盤)
戦前、史上初めて一人の指揮者によるベートーヴェン交響曲全集を完成させたことで有名なワインガルトナー(1863~1942)。しかし、彼の音楽性がベートーヴェン以上にぴたりと合致していたのはメンデルスゾーンでした。この「スコットランド」は指揮者の山田一雄氏をして「永遠の理想」と言わしめた素晴らしい名演です。もとのSPレコードは年代離れした素晴らしい音質をもっていますが、最新復刻プラスUHQCD化による音質改善が期待されます。
(タワーレコード)
再生・復刻エンジニアのAkira A Fukushimaより。
ワインガルトナーの続編は、今なお至高の名演の呼び声高いメンデルスゾーンの「スコットランド」です。ワインガルトナーは大量な録音を遺したものの、何故かロマン派の交響曲はこれが唯一と言って良く、それも流れを重視したいつもの演奏スタイルで透徹した名演です。この演奏の素晴らしさにはどなたも異論のないところでしょうが、いかにせん1929年の録音ということで音質の限界があるため、推薦するに躊躇があるのが本音といったところでしょうか。LP時代には日本ではARTISCO復刻盤が知られておりますが、今聴くとやはり不自然なエコー付加には首を傾げたくなるものです。CD時代になってIRON NEEDLE盤がありますが雑な復刻で仕方なしに購入したというファンも多かろうと存じます。新星堂さんの全集も飾り気のない復刻ですが、音の力に弱さを感じます。今回はアメリカ盤を再生しました(新星堂さんの復刻はイギリス盤)。何せ90年以上前のSP故に良好な状態のSP盤は存在しないと言ってしまってよく、再生と疵の修正には骨が折れましたが、ワインガルトナーにこんなせつない歌と劇的なうねりが両立したのかと思わせる程の生命力を掘り起こしました。カプリングはドイツ・ロマンの豊饒な香りを漂わせるウェーバーの名演とシューベルトを組み合わせました。ワインガルトナー自身の名著「ベートーヴェンの以降の交響楽作品について」よりメンデルスゾーンに触れた箇所の抜粋と新翻訳がライナーノートとなっております。
(ミューズ貿易)
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」*
[12:22][4:13][8:18][8:41]
1929年3月27日、28日スタジオ録音(U.S.盤)
ウェーバー(ワインガルトナー編曲):舞踏への勧誘[7:12]※
1928年5月3日スタジオ録音(フランス盤)
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲[8:22]※
1928年5月3日スタジオ録音(イギリス盤)
シューベルト:「ロザムンデ」間奏曲第3番[3:44]※
1928年5月3日スタジオ録音(イギリス盤)
【演奏】
フェリックス・ワインガルトナー指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(*)
バーゼル交響楽団(※)
*このCDのロイヤル・フィルは現在の1946年創立の団体とは別の、1919年にロイヤル・フィルハーモニック協会が設立し、1931年に活動を停止した団体です。
(タワーレコード)
【参考画像】1978年発売のアルティスコによる復刻LPのジャケット写真
「このメンデルスゾーンは永遠の理想」との山田一雄氏によるコピーと
裏面の格調高いライナーノーツ、聴きやすい復刻音により有名でした。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年02月08日 12:00