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GRAND PIANO レーベル~2021年4月発売新譜情報~パルムグレン、ブリヨン・ド・ジュイ(2タイトル)

GRAND PIANO レーベル~2021年4月発売新譜情報

2012年、知られざるピアノ曲のレパートリーを開拓するために設立された「GRAND PIANO」レーベル。コンスタントに新譜をリリースし続け、今では100以上のタイトルが揃っています。古典派、ロマン派から近現代にいたるまで、ほぼ400年に渡るピアノ音楽の歴史を辿るとともに、その多彩なピアノ作品を存分にお楽しみいただけます。

今回は北欧のピアニストで作曲家セリム・パルムグレン。彼が残した独自の美しさを放つ300曲以上のピアノ曲を全曲録音するシリーズが始動。第1作となるこのアルバムは、世界初録音となる“フィンランド抒情曲集”を含む多彩な作品を収録。“秋へのプロローグ”など、パルムグレンのあらゆる側面を紹介しています。
もう1タイトルは、女性鍵盤奏者としても活躍したフランスのアン=ルイーズ・ブリヨン・ド・ジュイ(1744-1824)の世界初録音となるピアノ・ソナタ集。このアルバムには10代から20代の若き彼女の作品を収録。

 

一部世界初録音
セリム・パルムグレン(1878-1951):ピアノ作品全集 第1集
ヨウニ・ソメロ(ピアノ)

グリーグ以来の北欧を代表するピアニスト、作曲家として知られるセリム・パルムグレン、独自の美しさを放つピアノ曲全集録音始動!
パルムグレンは裕福な環境で育ち、少年時代から作曲をはじめ、14歳の時には「ショパンの思い出」(トラック1)を作曲するなど音楽的才能を開花させます。たびたびフィンランドを訪れていたフェルッチョ・ブゾーニの演奏を聴き、大きな感銘を受けた彼は、1895年にヘルシンキ音楽院へ入学、研鑽を積みました。その後はベルリンに留学するとともに、ワイマールで憧れのブゾーニのレッスンを受け、演奏家と作曲家への足掛かりをつかみ、やがてピアニスト、作曲家として活躍します。彼のピアノ曲の多くは自身で演奏するために書かれており、抒情的な旋律にはスカンジナビアの民謡的要素が多く用いられています。
GRAND PIANOレーベルでは、全300曲以上のピアノ曲を8巻のCDに分けて収録を予定しており、その第1作となるこのアルバムには世界初録音となる「フィンランド抒情曲集」を含む多彩な作品を収録。「秋へのプロローグ」など、パルムグレンのあらゆる側面を紹介しています。ヨウニ・ソメロは現代フィンランドで最も活躍するピアニストの一人。幅広いレパートリーを持ち、世界中の多くの国で3100回以上のコンサートを行っています。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音
アン=ルイーズ・ブリヨン・ド・ジュイ(1744-1824):見出されたピアノ・ソナタ集(2枚組)
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)

1744年、パリ生まれのブリヨン・ド・ジュイ。彼女は高い知名度を誇った女性鍵盤奏者で、当時新しい楽器であったフォルテピアノを弾きこなし、あのボッケリーニが「彼女は最高の演奏者であり、最も難しい曲を正確に、表現豊かに演奏する」と大絶賛。作品番号5の「6つのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」を彼女に献呈したほどでした。アメリカ独立に多大な貢献をしたベンジャミン・フランクリンとも親しく、独立戦争でアメリカが勝利した際には行進曲を作曲したというエピソードも残っています。
このアルバムには10代から20代の若き彼女の作品を収録、この時代の最先端の技術と様式を踏まえて書かれたこれらのソナタのほとんどは、プライヴェートなサロンで演奏されるにとどまり、出版されることはありませんでしたが、後にカール・ツェルニーやフランツ・リストの演奏にも影響を与えたとされています。
(ナクソス・ジャパン)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年03月09日 00:00