Ricky Peterson & The Peterson Brothers(リッキー・ピーターソン・アンド・ザ・ピーターソン・ブラザーズ)|アルバム『アンダー・ザ・ラダー』登場!ベン・シドランが共同プロデューサー
デイヴィッド・サンボーンやロベン・フォード、ジョージ・ベンソンらのフュージョン界の逸材たち、一方ではチャカ・カーンやジョン・メイヤーら人気シンガーのアルバムを得難い指さばきで支えてきた敏腕キーボード奏者が、リッキー・ピータソン。
リッキー・ピータソンは、1958年ミネアポリス生まれ、同地を拠点に置いていたプリンスとは同い年で、長い付き合い。リッキーは1990年代の様々なプリンスのプロダクツにも関与し、ときにプロデュースのクレジットも得ている。その際は、リッキー・Pと記載されることが多かった。
過去、ワーナー・ブラザースやベン・シドランのゴー・ジャズなどからリーダー作を発表してきたリッキーの前作『Drop Shot』はドイツ名門のWDR オーケストラと組んでのものだったが、同じく独レオパルドからの通算6 作目となる新作は、なんとザ・ピーターソン・ブラザースを名義に加えてのもの。
実は、ジャズ・ミュージシャンを両親に持つリッキーたち5 人の兄弟姉妹は全員音楽の道に進み、<ミネソタに、奇跡のピーサーソン・ファミリーあり>と知られる有名一家。
今回はリッキーに加え、スティーヴ・ミラーやボブ・ディランやリー・コニッツ他の作品に参加しているアコースティック・ベースのビリー、かつてはプリンス・ファミリーからザ・ファミリーというバンドでデビューし現在はセッション・マンとして活躍するギターとドラムのポール(aka. セイント・ポール)、さらには甥のアルト・サックスのジェイソンとのユニットで、阿吽の呼吸に満ちた密なファミリー・グルーヴを聞かせてくれる。そのジェイソンはサンボーン・マナーを見事に会得している奏者で、訴求力抜群!R&B-グルーヴ・ミュージック全開で、サンボーン・バンド・ファンにはたまらないものもある。
楽曲は録音参加者たちの曲に加え、名R&B歌手のドン・コヴェイの曲もカヴァー。また、リッキーの朗々とした歌が披露されるブルージー曲「Blue Cadillac」はポールの1996年曲を情豊かに取り上げた。
録音はもちろん、兄弟が住むミネアポリスにて。そして、プロデューサーにはリッキーとともに、長年にわたり3兄弟を起用してきたべン・シドランがつく。
寛ぎつつも、濃密に、エモーショナルに。ここに、ミネソタ州驚異の音楽兄弟の全貌を知らせる、今時ファンキー・ジャズの名盤が仕上がった!!
輸入盤:国内流通仕様CD
輸入盤CD
輸入LP
曲目:
01. One For Horace
02. Under The Radar
03. Hey Brother
04. Sit This One Out
05. Peter
06. Blue Cadillac
07. After The Fun
08. I Think I’Ll Be Ok
10. Maypo
11. Fredlip
メンバー:
Ricky Peterson (Keyboards/Vocals)、 Willard Peterson (Acoustic Bass)、Paul Peterson (Drums, Guitar, Vocals)、Jason Peterson DeLaire (Alto Saxophone)
Horn Section: Tom Peterson (Saxes)、Lee Thornberg (Trumpet)、Ira Nepus (Trombone)
掲載: 2021年03月22日 14:56