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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.122

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2021年04月02日 10:00

セロニアス・モンク『モンクス・ミュージック』(1957)

MM

セロニアス・モンク(p)
レイ・コープランド(tp)
ジジ・グライス(as)
ジョン・コルトレーン、コールマン・ホーキンス(ts)
ウィルバー・ウェア(b)
アート・ブレイキー(ds)

1957年6月26日、ニューヨークにて録音

曲目(オリジナル発売時):
01.アバイド・ウィズ・ミー
02.ウェル、ユー・ニードント
03.ルビー、マイ・ディア
04.オフ・マイナー
05.エピストロフィー
06.クレプスキュール・ウィズ・ネリー

【アルバム紹介】
1.モンクのオリジナル・ナンバーが光る快作
2.代表曲“ウェル、ユー・ニードント”の“間違い”セッションで有名
3.編成が最大でセプテット(7重奏)と大きく、ジョン・コルトレーンら名手が勢ぞろい

前回のジェリー・マリガンとセロニアス・モンクの共演作に続いて、モンク自身の1957年のリーダー作を取り上げます。
1曲目のホーンだけで演奏される、1分に満たない讃美歌以外は、タイトルの通り、すべてモンクのオリジナル・ナンバーとなっています。

本作を有名にしているのは2曲目“ウェル、ユー・ニードント”の演奏。11分を超える大セッション大会になっていますが、モンクがソロの長さを間違えて、次にソロに入るジョン・コルトレーンに「コルトレーン、コルトレーン!」と促す様子が記録されている個性的なトラックになっています。

モンクのアルバムとしては編成が最大でセプテット(7重奏)と大きく、テナー・サックスはコルトレーンとコールマン・ホーキンスが配置され、トランペットにレイ・コープランド、アルト・サックスにジジ・グライス、ベースにウィルバー・ウェア、そしてドラムスにはアート・ブレイキーという名手ぞろいの顔ぶれとなります。3曲目“ルビー、マイ・ディア”はコールマン・ホーキンスのワン・ホーンによるカルテットで聴かせます。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
怪演?“ウェル、ユー・ニードント”。

先述の通り、この曲の演奏が本作のハイライトであり、なんとも不思議なセッションの光景を目の当たりにしているようなそんなドキュメント感覚の1曲です。
曲は始まると、セプテットにより、有名なテーマ・メロディが提示され、最初はモンクのソロになります。スウィング・ビートに乗って独特の音使いで次々ソロ・フレーズを繰り出しますが、終盤、道に迷ったようなソロに転じていくと、ピアノを弾くのをやめ「コルトレーン、コルトレーン!」と、次の番であるコルトレーンにソロを回します。
いきなり呼ばれてコルトレーンはソロを始めるも、吹いていいものか、半信半疑な感じが伝わってきますが、やがてペースに乗ってゆきます。その後、他の全員にソロが巡ったあと、再びモンクがソロを展開、やがてテーマ回帰となり、エンディング。
録り直しという提案は出なかったのでしょうか、と思えますが、あえて収録してしまう、そんな大らかさも天才モンクのアルバムらしい特徴になっています。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)