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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.128

チャーリー・パーカー『ジャズ・アット・マッセイ・ホール』(1953)

JMH

チャーリー・パーカー(as)
ディジー・ガレスピー(tp)
バド・パウエル(p)
チャールズ・ミンガス(b)
マックス・ローチ(ds)

1953年5月15日、トロント、マッセイ・ホールにてライヴ録音

曲目(LP盤発売時):
01.パーディド
02.ソルト・ピーナッツ
03.オール・ザ・シングス・ユー・アー~52丁目のテーマ
04.ウィー
05.ホット・ハウス
06.チュニジアの夜

【アルバム紹介】
1.当時のジャズ・ジャイアンツたちが共演した一期一会のライヴ盤
2.ビバップの時代が終焉、ハードバップの時代へと変わっていく頃の貴重な記録
3.当初レコーディング予定なし、ベースのチャールズ・ミンガスが録音

前回ご紹介しましたベーシスト、チャールズ・ミンガスが1950年代初頭にカナダのマッセイ・ホールで信じられないほどすごい、当時のジャズ・ジャイアンツたちと共演した一期一会のライヴ盤が今回の名盤です。

アルト・サックスはチャーリー・パーカー、トランペットはディジー・ガレスピー、ピアノはバド・パウエル、そしてベースはチャールズ・ミンガス、ドラムスにはマックス・ローチという、ジャズ史の中でもひときわ目立つ、オールスター・クインテットによるパフォーマンスのドキュメントです。
また40年代に隆盛を極めたビバップの時代が終焉を迎えつつあり、ハードバップの時代へと変わっていく頃の貴重な記録になっています。

楽曲は、すべてスタンダード曲といえるもので、ディジー・ガレスピーの代表曲“ソルト・ピーナッツ”と“チュニジアの夜”が収録されています。
このライヴは観客の入りは芳しくなかったと言われてはいますが、その演奏の力強さは半端ないほどの勢いがあり、各曲で素晴らしいソロが聴けます。

レコーディングとしては当初は予定がなかったものの、ベースのチャールズ・ミンガスが録音を試み、自身のデビュー・レーベルから2枚の10インチ盤としてリリースされましたが、その後、2枚が1枚のLP盤として再発売されました。
またミンガスは自身のベースラインを目立たせるため、この録音の後、ニューヨークでオーヴァー・ダビングをしたと言われています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
名演、名スタンダード曲“チュニジアの夜”。

この曲はディジー・ガレスピーが作曲した有名スタンダード曲でマイルス・デイヴィス、アート・ブレイキー他、数々のミュージシャンが取り上げているナンバーです。
先述の通り、ここでの演奏はビバップ・ジャイアンツが一同に会した同曲の熱気あふれる快演となっています。
テーマのあと、お決まりのブレイクでソロに移りますが、まずはパーカーが見事なスタート・ダッシュを見せます。アルト・サックスで饒舌なフレージングを繰り広げ、続いてガレスピー、そしてパウエルのソロを経て、テーマに回帰しますが、イントロを再現しただけで即エンディング、といった経緯が7分半にわたって展開されてゆきます。
なお、このテイクは公式音源としてはパーカーにとって生涯最後の“チュニジアの夜”の演奏であり、長年にわたり共演が続いたディジー・ガレスピーとの生涯最後のレコーディングとなっています。
ちなみに、明日2021年5月15日はこのライヴが行われてから「68年目」を迎えます。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2021年05月14日 10:00