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スイトナー/ドヴォルザーク:交響曲全集がオリジナルアナログマスターから最新リマスタリングで復活!

スウィトナー

1977年から1980年にかけて、旧東独エテルナがアナログ録音したスイトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリンによるドヴォルザーク/交響曲全集がエテルナのオリジナル・アナログ・マスターテープから最新リマスタリングで復活します!これらの録音は、日本でもLP時代に1曲ずつバラで発売され、発売されるごとに専門誌上で演奏、録音とも高い評価を受けました。

発売順に下記4曲の初出時の「レコード芸術」誌の批評を抜き出しました(評者は故大木正興氏)。
第8番(1978年7月号)
「この演奏は表情を自由存分に解放し、のびやかに生命感を描き出していて、流動感をもって柔らかな盛り上げを作り上げている。(略)楽器のバランスにみる微妙な美しさも、伴奏部の推進性に重点がおかれていて、その場でのきわどい効果というのとは無縁である。オーケストラもあきれるほどうまい。」
第9番(1979年2月号)
「確信に満ち、どっしりと腰の坐った大きな表現である。スウィトナー固有の柔らかい音楽のこなし方の上に、剛毅さと激しさを加えて、しかも一貫した流動感も豊かである。(略)この交響曲の偉容を再認識させる演奏だ。」
第3番(1980年8月号)
「演奏は極めて熟成感の強いもので、この指揮者固有の美点が出つくしている。こまかい部分にまでしっかりと目がとおり、完璧な彫琢の美をつくっていると同時に、表現の柄は柔和で温かく、ダイナミックな力感の美も充分に兼ねそなえている。」
第6番(1981年3月号)
「シュターツカペレの音の洗練度と合奏能力の精密さは全曲にわたって現代の成果をすべて消化しつくした美観を呈し、スウィトナーの指揮では先ごろのベートーヴェンの「エロイカ」がそうであったように種々の脆弱なものの徹底排除のうえに成立した表現である。」

新しいマスタリングにより、オールド・ファンの方にはLP初出時や実際に演奏会で接したときの感激が蘇ることと思いますし、若いファンの方には往年の名指揮者スウィトナーが描き出す包容力に満ちた美しい抒情の世界に新鮮な喜びを感じていただけるのではないかと思います。
(タワーレコード)

スタジオ

*マスタリングについて
ETERNAテープをリマスタリングする際の前提は、オリジナル・サウンドを変えることなく可能な限り最高の状態でオリジナル・サウンドを再現することでした。
全ての作業はオリジナルのアナログ・マスターテープに基づいています。
マスタリングはそれぞれのテープに対して細心の注意を払って行われました。
アナログ領域のみでサウンド処理されたアナログ信号を96kHz / 24bitの高品位デジタル化後に44.1kHz / 16bit化されました。
また、デジタル領域においてもノイズの除去や、オリジナル・サウンドに影響を与えるその他の修復は行わず、必要最小限のテープ・エラーとテクニカル・クリックのみの修復が行われました。
クリストフ・スティッケル(マスタリング・エンジニア)

*ブックレットにオリジナルLPジャケットならびに今回使用したBerlin Classics(旧ETERNA)所蔵のオリジナル・アナログ・マスターテープの写真を掲載
(日本出版貿易)

ドヴォルザーク:交響曲全集(5CD)
シュターツカペレ・ベルリン
オトマール・スイトナー(指揮)

Disc 1
交響曲第1番ハ短調 op.3『ズロニツェの鐘』
録音時期:1979年8月

Disc 2
交響曲第2番変ロ長調 op.4
録音時期:1979年10月

交響曲第3番変ホ長調 op.10
録音時期:1978年7月

Disc 3
交響曲第4番ニ短調 op.13
録音時期:1980年12月

交響曲第5番ヘ長調 op.76
録音時期:1977年11月

Disc 4
交響曲第6番ニ長調 op.60
録音時期:1979年7月&1980年2月

交響曲第7番ニ短調 op.70
録音時期:1981年2月

Disc 5
交響曲第8番ト長調 op.88
録音時期:1977年7月

交響曲第9番ホ短調 op.95『新世界より』
録音時期:1978年3月&4月

録音場所:ベルリン、キリスト教会
録音方式:ステレオ(セッション)

プロデューサ:マルカス・ハイニッケ
マスタリング・エンジニア:クリストフ・スティッケル

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2021年05月21日 18:00