ハーゼルベック&ウィーン・アカデミー管がウィーン楽友協会大ホールで録音!ヘンデル:オルガン協奏曲Op.4&Op.7(2枚組)
ニューイヤー・コンサートが行われる黄金のホール、そのオルガンでヘンデルの真髄を
ベートーヴェンの九つの交響曲と管弦楽作品を、当時の楽器と奏法はもちろん、初演場所に可能な限り近い環境の歴史的建造物で録音して好評を博した古楽器オーケストラ、ウィーン・アカデミー管弦楽団。
今回、ハイドンやモーツァルトをはじめ古典派以降のウィーン音楽に少なからぬ影響を与えた作曲家ヘンデルのオルガン協奏曲を録音するにあたって、彼らが選んだ会場と楽器はウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートでもおなじみの楽友協会大ホールと、そのオルガン。
1872年フリードリヒ・ラーデガストにより建造された初代のオルガンでは、同年12月にこれらのオルガン協奏曲も演奏されたそうです。4代目となる現在の楽器は2011年に設置されたリーガー社製で、ロマン派向けのシンフォニックな響きだけでなく、ヘンデルが想定した劇場用小型オルガンのような音も再現可能。ハーゼルベックらはチェンバロの通奏低音も交えながら、この楽器の魅力を最大限に引き出しています。
オルガンとチェンバロはハーゼルベック自身のほか、南アフリカ出身でドイツ語圏を中心に注目を集めている俊才ジェレミー・ジョゼフが担当し、ソロと通奏低音をCDごとに弾き分け、ソロをとった曲の解説執筆もそれぞれが受け持つというアルバム作り。
古楽器奏者たちから高く評価されてきた敏腕技師ニコラ・バルトロメーのもと、勇壮さと細やかさを兼ね備えたメリハリのある演奏が、由緒あるホールの響きとともに克明に録音されています。ウィーン音楽史・古楽復興史・ヘンデル自身の音楽作り、さまざまな角度から「本物」を味わえる、頼もしい新たな録音の登場です。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
[CD1]
オルガン協奏曲集 Op. 4(1739)
1-4. オルガン協奏曲第1番 ト短調 Op. 4-1/HWV 289
5-8. オルガン協奏曲第2番 変ロ長調 Op. 4-2/HWV 290
9-12. オルガン協奏曲第3番 ト短調 Op. 4-3/HWV 291
13-16. オルガン協奏曲第4番 ヘ長調 Op. 4-4/HWV 292
17-20. オルガン協奏曲第5番 ヘ長調 Op. 4-5/HWV 293
21-23. オルガン協奏曲第6番 変ロ長調 Op. 4-6/HWV 294
24-27. オルガン協奏曲第13番 ヘ長調 HWV 295「カッコウとナイチンゲール」
[CD2]
オルガン協奏曲集 Op. 7(1750)
1-4. オルガン協奏曲第7番 変ロ長調 Op. 7-1/HWV 306
5-8. オルガン協奏曲第8番 イ長調 Op. 7-2/HWV 307
9-12. オルガン協奏曲第9番 変ロ長調 Op. 7-3/HWV 308
13-16. オルガン協奏曲第10番 ニ短調 Op. 7-4/HWV 309
17-20. オルガン協奏曲第11番 ト短調 Op. 7-5/HWV 310
21-23. オルガン協奏曲第12番 変ロ長調 Op. 7-6/HWV 311
【演奏】
マルティン・ハーゼルベック(DISC 1:オルガン/DISC 2:チェンバロ〔通奏低音〕)
ジェレミー・ジョゼフ(DISC 1:チェンバロ〔通奏低音〕/DISC 2:オルガン)
ウィーン・アカデミー管弦楽団(古楽器使用)
【録音】
2021年1月、ウィーン楽友協会大ホール「黄金のホール」
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年06月01日 00:00