Becca Stevens & The Secret Trio(ベッカ・スティーヴンス&ザ・シークレット・トリオ)|日本先行発売!NY在住の中近東アーティストたちと作った新たな官能的な世界
オリジナル・アルバム『ワンダーブルーム』、イーラン・メーラー(p)とのデュオによるスタンダード集『パレット・オン・ユア・フロアー』と広い振り幅で進化し続けるベッカの最新作は、中東の音楽にインスパイアーされた内容。2019年の「GroundUp Music Fes」出演時に観たNew York Gypsy All Starsの演奏に大きな衝撃を受け、その後スナーキー・パピーのリーダー、マイケル・リーグのプロデュースの元でアルバム制作をスタートさせた。
ザ・シークレット・トリオのメンバーは、ターキッシュ・ポップスの女王セゼン・アクスのアルバムに参加&楽曲提供もしているアルメニア人のアラ・ディンクジアン(ウード)、New York Gypsy All Starsのリーダーであるマケドニア人のイスマイル・ルマノフスキ(クラリネット)、そして同グループメンバーのトルコ人タマル・ピナルバシ(カーヌーン)。全員が伝統音楽をベースにクラシック、ジャズ、ポップス他を取り入れて世界中で演奏活動をしているトップ・ミュージシャンたち。
ベッカ本来の持ち味であるジャズのテクスチュアをベースにしたフォーキーなサウンドが、アラブ~トルコ音楽と絶妙に融合したコンテンポラリー・サウンド。クラリネットをナーイに置き換えるとアラブ古典音楽の伝統的な編成になるが、クラリネットのバルカン・ジャズ的音色でアップデイトしている。ベッカはヴォーカル/ギター/ウクレレ/チャランゴ、マイケル・リーグはムーグ・ベース、バック・ヴォーカルを担当。大半がこの二人の共作だが、フォーク系のSSWポール・クレリのカヴァー(M4)、リルケの詩(M7)なども含まれる。アコースティック・サウンドに回帰しながらアーティストとしてのスケールを進化させており、またヴォーカル表現力は繊細にコントロールされ、スロウな曲での歌唱はトルコ歌謡の歌手のように艶めかしい。しかし文化のメルティング・ポットであるNYらしい音でもある。
収録曲: 01. Flow In My Tears(Nahapet Kuchak / Becca Stevens, Michael League) 02. Bring It Back(Nahapet Kuchak / Becca Stevens, Michael League) 03. We Were Wrong(Becca Stevens, Michael League) 04. California (Paul Curreri) 05. Eleven Roses (Ismail Lumanovski) 06. Lucian (Tamer Pina Pinarbasi, Becca Stevens, Michael League) 07. Pathways (Becca Stevens, Rainer Maria Rilke) 08. Maria (Becca Stevens, Michael League) 09. Lullaby For The Sun (Ara Dinkjian) 10. The Eye (Nikola Madzirov / Becca Stevens, Michael League) 11. For You The Night Is Still(Jane Tyson Clement / Becca Stevens)
タグ : 世界の音楽
掲載: 2021年07月19日 12:55