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Sony Classicalのアナログ時代の名盤が復活!『クラシック名盤シリーズ』(全10タイトル)

クラシック名盤シリーズ

ソニークラシカルとRCAの原盤から、作家の村上春樹氏が著書で取り上げたクラシック・レコードをCDで再発売するシリーズです。2021年6月24日に発売された新刊『古くて素敵なクラシック・レコードたち』の表紙で取り上げられたバースタイン指揮の『プーランク/グローリア』、ジュリアード弦楽四重奏団の『ドビュッシー&ラヴェル』、ラフマニノフが弾く『シューマン/謝肉祭』が同じジャケットで復活!スゼーが歌う『プーランク歌曲集』は世界初CD化となります。
(タワーレコード)




プーランク:グローリア/ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
レナード・バーンスタイン

バーンスタインが心を込めて真摯に取り組む、20世紀の宗教作品。

 バーンスタインによる、フランス6人組の一人プーランクの宗教曲「グローリア」とストラヴィンスキーの合唱つきの名作「詩篇交響曲」。1959年に作曲された「グローリア」は、敬虔な神への信仰に溢れた、非常にドラマティックな作品で、バーンスタインはプーランクの洒脱な明るさを持ちつつ天上に導くかのような演奏を繰り広げます。また、ストラヴィンスキーが亡くなった翌年の追悼コンサートで、バーンスタインは新古典主義時代の1930年に作曲された3つの楽章からなる「詩篇交響曲」を取り上げ、その際にアビーロード・スタジオで同曲を録音しました。20世紀に書かれたこの2曲の宗教曲を、バーンスタインは深刻になりすぎず自由闊達に演奏しています。(ソニーミュージック)

収録内容
(1) プーランク:グローリア
(2) ストラヴィンスキー:詩篇交響曲

[演奏]
レナード・バーンスタイン(指揮)
ジュディス・ブレゲン(ソプラノ)(1)
ニューヨーク・フィルハーモニック(1)
ウェストミンスター合唱団(1)
ロンドン交響楽団(2)
イギリス・バッハ祝祭合唱団(2)

録音:1976年12月20日&21日、マンハッタン・センター、ニューヨーク(1)/
1972年4月8日 アビーロード・スタジオ 第1スタジオ、ロンドン(2)

ドビュッシー&ラヴェル:弦楽四重奏曲
ジュリアード弦楽四重奏団

超絶のアンサンブル!ジュリアードSQのRCA時代の代表的名盤

1946年に作曲家ウィリアム・シューマンの発案で、ロバート・マンをはじめとするジュリアード音楽院の若い教授たちによって結成されたジュリアード弦楽四重奏団は、第2次世界大戦後の弦楽四重奏の方向性を決定付けたアンサンブル。「ベルク:抒情組曲」と並ぶ、ジュリアード弦楽四重奏団のRCA時代最高の名盤の復活です。ドビュッシーの音楽に潜むロマン的な要素と、ラヴェルの音楽に聴かれる印象主義的な側面をはっきりと打ち出した斬新な演奏として当時大きな話題となった演奏で、1970年の再録音よりも充実度は高いとも言われる名盤です。(ソニーミュージック)

収録内容
(1) ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調 作品10
(2) ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調

[演奏]
ジュリアード弦楽四重奏団
[ロバート・マン(第1ヴァイオリン)、イシドーア・コーエン(第2ヴァイオリン)、
ラファエル・ヒリアー(ヴィオラ)、クラウス・アダム(チェロ)]

録音:1959年5月7日&8日((1))、1959年5月18日&21日((2))、
ニューヨーク、24丁目スタジオB

シューマン:謝肉祭/ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 他
セルゲイ・ラフマニノフ

ラフマニノフが愛奏したシューマンとショパンの作品集。

 20世紀最大のロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフは、超絶技巧をものともしないピアノのヴィルトゥオーゾでした。革命の難を逃れるためロシアを離れて1919年にアメリカに渡った年からRCAに録音を開始、亡くなる前年の1942年まで途切れることなくその演奏を盤面に刻み込み続けました。このアルバムはピアノ・リサイタルも多く行ったラフマニノフが愛奏したシューマンの謝肉祭とショパンのピアノ・ソナタ第2番を中心に収録、19世紀的な巨大なヴィルトゥオジティと粋な味わいを兼ね備えた名演奏を聴かせてくれます。20世紀前半に、ラフマニノフがどのようにシューマンとショパンを弾いていたか、大変興味深いアルバムといえましょう。(ソニーミュージック)

収録内容
(1) シューマン:謝肉祭 作品9
(2) ショパン:ピアノ・ソナタ第2番「葬送」
(3) ショパン:夜想曲第2番 変ホ長調 作品9-2
(4) ショパン:ワルツ第7番嬰ハ短調 作品64-2
(5) ショパン:ワルツ第8番変イ長調 作品64-3
(6) ショパン:バラード第3番変イ長調 作品47
(7) ショパン:マズルカ第47番 イ短調作品68-2
(8) ショパン:ワルツ第14番ホ短調 遺作
(9) シューマン(タウジヒ編): 密輸入者(スペイン歌曲集 作品74-10より)

[演奏]
セルゲイ・ラフマニノフ(ピアノ)

録音:1929年4月9、10、12日(1)、1930年2月18日(2)、
1927年4月5日(3)-(5)、1925年4月13日(6)、
1935年12月23日(7)、1930年2月18日(8)、
1942年2月27日(9) モノラル録音(SP復刻)

バルトーク:オーケストラのための協奏曲/ヤナーチェク:シンフォニエッタ
ジョージ・セル

セルがオーケストラの全性能を存分に引き出した名演。

 豊かな音楽性を実現するためのアンサンブル能力の徹底的な向上──。セルとクリーヴランド管弦楽団が目指した高邁な哲学が最高度に発揮されるバルトークの「管弦楽のための協奏曲」。今なお色あせない独特の色彩感が魅力的な録音です。また、2009年に社会的大ベストセラーとなった小説でもこの演奏が取り上げられ、人気が急上昇したヤナーチェクの「シンフォニエッタ」も、きわめて説得力の高い迫真の演奏が展開されています。セルが祖国ハンガリーはじめ東欧の作曲家の作品にも深い共感をもって取り組んでいたことが分かります。(ソニーミュージック)

収録内容
(1) バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz116
(2) ヤナーチェク:シンフォニエッタ

[演奏]
ジョージ・セル(指揮)
クリーヴランド管弦楽団

録音:1965年1月15日、16日(1)、10月15日(2)
   セヴェランスホール、クリーヴランド

ベートーヴェン:大公トリオ 他
ヤッシャ・ハイフェッツ、エマニュエル・フォイアマン、アルトゥール・ルービンシュタイン

百万ドル・トリオと呼ばれた巨匠3人による歴史的な名盤。

 このトリオが残したわずかな録音のうち、代表的な2曲を収めたアルバム。昔から知られた名盤ですが、個性の強いスター3人の共演ゆえ、普通の名盤ではありません。室内楽と言えば連想される親密な対話はここにはなく、あるのは、ハイフェッツとルービンシュタインというまったく芸風の違う二人による火花散る真剣勝負に、フォイアマンが絡む図式。これが面白くないはずがありません。本気になった名手たちの真剣勝負は実にスリリング、録音の古さなど忘れてしまうでしょう。(ソニーミュージック)

収録内容
(1) ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 作品97「大公」
(2) シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 作品99(D.898)

[演奏]
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
エマニュエル・フォイアマン(チェロ)
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)

録音:1941年9月12,13日(1)、9月13日(2) ハリウッド、RCAスタジオ(モノラル)

シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番
ユージン・イストミン

2022年6月12日(日)日経日曜版「名作コンシェルジュ」掲載
「パリッと乾いた響き 異世界への扉開ける」鈴木淳史氏評

 アメリカのピアニスト、ユージン・イストミン(1925~2003)によるシューベルトのピアノ・ソナタ第17番。イストミンは、室内楽のピアニストとして名高く、カザルスらとのアンサンブルやスターンとローズと組んだスターン・トリオ、スターンとのペアなどで多くの録音を残しました。イストミンの柔和であたたかみのあるタッチが繰り出す、シューベルトへの深い共感や愛情があふれ出た名演、待望の復活です。(ソニーミュージック)

収録内容
シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 作品53 D 850

[演奏]
ユージン・イストミン(ピアノ)

録音:1969年6月23日、9月3日、コロンビア30丁目スタジオ、ニューヨーク

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
ルドルフ・ゼルキン

ゼルキンがその最盛期にオーマンディ+フィラデルフィア管と残した名盤

 ルドルフ・ゼルキンによるブラームスのピアノ協奏曲の録音といえば、1960年代後半にセル/クリーヴランド管と収録されたステレオ盤が知られていますが、その6年前のステレオ初期に録音されたこのオーマンディ/フィラデルフィア管との共演盤は、心技体ともに完璧で脂の乗り切った境地にあったゼルキンの凄さをはっきりと刻印しています。オーマンディの芳醇なフィラデルフィア・サウンドをバックに、ゼルキンの味わい深いピアノも朴訥ながらも力感あふれ、しかも作品の核に肉薄しようとする気迫が、聴き手に圧倒的な印象を与えます。(ソニーミュージック)

収録内容
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品83

[演奏]
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
フィラデルフィア管弦楽団
ユージン・オーマンディ(指揮)

録音:1960年4月4日、ブロードウッド・ホテル、フィラデルフィア

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 他
アルトゥール・ルービンシュタイン

ルービンシュタインならではの深く熱いロマンティシズムを堪能

 ブラームスの第2番は、ルービンシュタイン十八番のレパートリーの一つで、生涯に4度レコード録音を残しています。当盤は1958年にウィーンの名匠ヨーゼフ・クリップスとの共演で収録されたもので、コーツ=ロンドン響のSP録音、ミュンシュ=ボストン響のモノラル録音に続く3度目の、そして最初のステレオ録音にあたります。併録のグリーグはルービンシュタイン3度目の録音で、同一の共演者による有名な1961年盤の陰に隠れた名盤です。RCAビクター響は、ニューヨーク・フィルやメトロポリタン歌劇場などのオーケストラやニューヨーク在住の腕利きのフリーランス・プレーヤーで組織された録音用のオーケストラで、充実した響きが耳に心地よく、リビング・ステレオきっての名録音でもあります。(ソニーミュージック)

収録内容
(1) ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品83
(2) グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 作品16

[演奏]
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
RCAビクター交響楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)(1)
アルフレッド・ウォーレンステイン(指揮)(2)

録音:1958年4月4日(1)、マンハッタン・センター/
   1956年2月11日(2)、カーネギー・ホール ニューヨーク

プーランク・プレイズ・プーランク&サティ
フランシス・プーランク

フランス6人組のひとりプーランクの自作自演集とサティ作品集。

 ミヨー、オネゲルらフランス6人組のひとり、プーランクの自作自演集。プーランクは、サティやラヴェルの影響を受けながらも、簡潔で明快な古典的スタイルと軽妙にして都会的なエスプリを融合させた作曲家で、洗練されたメランコリー、対照的な機知に富んだ躍動感、また和声のゆらいだ瞬間の味わいなどプーランク独特の魅力が楽しめます。プーランクの自作自演はいくつか残されていますが、このアルバムはプーランクによるサティの解釈も聴ける貴重盤になります。モノラル録音。(ソニーミュージック)

収録内容
プーランク:
3つの常動曲(*)
ノクチュルヌ ニ短調
フランス組曲
サティ:
機械的な描写
ジムノペディ 第1番
サラバンド 第2番
グノシェンヌ 第3番
最後から2番目の思想
太った木の人形とスケッチとからかい

[演奏]
フランシス・プーランク(ピアノ)

録音:1950年2月10日(*)、2月11日、アメリカ[モノラル]

プーランク歌曲集
ジェラール・スゼー

ビロードの声を持つジェラール・スゼーによるプーランクの歌曲集

 フランス歌曲の第一人者ジェラール・スゼーによる、フランス6人組のひとり、プーランクの歌曲集。プーランクはその生涯に150曲もの歌曲を残しましたが、そのほとんどが同時代の詩人のものに曲をつけたものです。「プーランクの歌曲は詩的であり、なんと情緒と音楽的な着想に富んでいることだろう。彼は愛情なくして歌曲を書いたことはない」と語るスゼーは、その1926年から56年の30年の中で作曲された作品の中から13曲を厳選し、ビロードの声と称されたその美しい歌声で語り掛けるように見事に歌います。世界初CD化。(ソニーミュージック)

収録内容
プーランク:歌曲集[映画をみる前、讃美の歌、手は心に負け、ねずみ、雲、肖像、陽気な歌、最後の詩、ロマンティックな歌、ローズモンド、ポールとヴィルジニー、…それにしても死ぬとは、ある日ある夜]
[演奏]
ジェラール・スゼー(バリトン)
ダルトン・ボールドウィン(ピアノ)
世界初CD化

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年07月28日 15:00

更新: 2022年06月13日 11:00