APRよりイギリスの名ピアニストの音源復刻『シリル・スミス(1909-1974)/ソロ録音全集』(3枚組)
20世紀イギリスの名匠シリル・スミス!
脳卒中に倒れる前、ソリストとしての全録音!
1956年に演奏旅行先である旧ソ連のハリコフで脳卒中に倒れ、左手の麻痺が残るというピアニストにとって絶望的な状況に追い込まれたものの、以前よりピアノ・デュオを組んでいた妻であるフィリス・セリックとの「3手」ピアノ・デュオとして復活を果たした20世紀のイギリスを代表する不屈の名匠シリル・スミス(1909-1974)。
フィリス・セリックと4手、3手のピアノ・デュオを組む前は、ラフマニノフを自らの芸術の中心に据え、一連の名曲の優れた演奏を次々と録音するなど、当時のイギリスにおいて突出したヴィルトゥオーゾとしてその名を馳せていました。
今回APRから復刻となるシリル・スミスの録音は、妻のフィリス・セリックとの有名なデュオの録音を除く「ソリスト」としての録音の全てを収録した3CDのセット!
初出時にベストセラーとなったラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」&「第3番」、「パガニーニの主題による変奏曲」、ドホナーニの「童謡の主題による変奏曲」などの協奏曲、協奏的録音の復活も大いに歓迎されることでしょう!
また、1929年に録音されたドホナーニの「奇想曲」はシリル・スミスにとって初めてのレコ―ディング。デイリー・エクスプレス・ピアノ・コンクールで優勝した際の副賞として録音機会が提供されて実現したもので、同年にリリースされたホロヴィッツの演奏に匹敵するクォリティと絶賛された録音です。
脳卒中に倒れる前のシリル・スミスが「ソリスト」として遺した録音を初めて全てまとめるという快挙をAPRが達成してくれました!
(東京エムプラス)
【曲目】
[CD1]
◆HMV録音(アビー・ロード・スタジオ、ロンドン)
・バラキレフ:東洋的幻想曲《イスラメイ》(録音:1935年1月29日)
・ゲルトナー/フリードマン:ウィーン舞曲第2番(録音:1935年1月27日)
・ルビンシテイン:練習曲第2番ハ長調《スタッカート・エチュード》Op.23-2 (録音:1935年1月27日)
◆デッカ録音(シェニル・ギャラリー、ロンドン)
・ブリス:ポロネーズ第2番(録音:1935年9月12日)
◆コロンビア録音(アビー・ロード・スタジオ、ロンドン)
・シューベルト:即興曲変ト長調 D.899-3(録音:1950年5月22日)
・シューベルト:即興曲変ロ長調 D.935-3(録音:1950年9月24日-25日)
・ショパン:舟歌嬰へ長調 Op.60(録音:1950年5月22日)
・ショパン:夜想曲嬰へ長調 Op.15-2(録音:1951年11月19日)
・ショパン:ワルツ変ニ長調 Op.64-1(録音:1951年11月19日)
・ショパン:ワルツ変ト長調 Op.70-1(録音:1951年11月19日)
・ショパン:スケルツォ第1番ロ短調 Op.20(録音:1946年8月22日)
・シューマン:ロマンス嬰へ長調 Op.28-2(録音:1950年5月25日)
・アルベニス:セギディーリャ Op.232-5(録音:1952年6月4日)
・アルベニス/ゴドフスキー:タンゴ Op.165-2(録音:1951年11月19日)
・アルベニス:トゥリアーナ(録音:1944年7月13日)
[CD2]
◆コロンビア録音(アビー・ロード・スタジオ、ロンドン)
・ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43(録音:1948年10月1日)
マルコム・サージェント(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
・パガニーニ/リスト:ラ・カンパネラ S.141/3(録音:1944年7月13日)
・J.S.バッハ/サン=サーンス:ブーレ(録音:1950年5月22日)
・J.S.バッハ/ルンメル:慈しみもてわれらを死なせ給へ(録音:1950年5月22日)
・ラフマニノフ:前奏曲ト短調 Op.23-5(録音:1946年8月16日)
・ラフマニノフ:前奏曲ト長調 Op.32-5(録音:1946年8月16日)
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18(録音:1947年6月12日-14日&16日)マルコム・サージェント(指揮)
リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
[CD3]
◆コロンビア録音(アビー・ロード・スタジオ、ロンドン)
・ドホナーニ:童謡の主題による変奏曲 Op.25(録音:1944年2月8日)
マルコム・サージェント(指揮)
リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
・ドホナーニ:奇想曲ヘ短調 Op.28-6(録音:1929年1月)
・ドリーヴ/ドホナーニ:ナイラ・ワルツ(録音:1944年5月19日)
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30(録音:1946年1月22日-23日、ダドリー・タウン・ホール)
ジョージ・ウェルドン(指揮)
バーミンガム市交響楽団
【演奏】
シリル・スミス(ピアノ)
マルコム・サージェント(指揮)
リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
ジョージ・ウェルドン(指揮)
バーミンガム市交響楽団
リマスタリング:アンドルー・ハリファックス
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2021年08月11日 18:00