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Di Melo(ヂ・メロ)|1975年に残した大傑作が久々となるLPリイシュー

Di Melo(ヂ・メロ)

待望! ブラジルのソウル系シンガー・ソングライター、ヂ・メロが1975年に残した大傑作が久々となるLPリイシュー! ファンク、サイケ、ブラジルのフォークロアなどが混然一体となった大名盤。世界中のDJにプレイされる冒頭の "Kilario" ほか、ブルーノート系コンピ『Blue Brazil Vol.2』にも収録された "A Vida Em Seus Metodos Diz Calma" などなど、あまりにキラーすぎる楽曲を収録した永遠のクラシックです!

1949年にブラジル北東部ペルナンブーコ州の州都レシーフェに生まれたヂ・メロことホベルト・ヂ・メロ。欧米の音楽や当時の首都であったリオで生まれたサンバやボサノヴァ、そしてバイアォンやフレーヴォなど地元レシーフェで育まれた豊かな音楽に囲まれその音楽的キャリアを形成。ジョルジ・ベンの紹介でブラジルの音楽シーンに知られるようになると、その強烈な個性もあって、すぐに名門 ODEON からアルバム・デビューすることになる。それが本作『DI MELO』(1975)だ。

アルバムの冒頭を飾る "Kilario" は全国的なヒットを記録。"A Vida Em Seus Metodos Diz Calma" や "Pernalonga" などもラジオやクラブで大ヒット。またペルナンブーコ生まれという自身のルーツをベースに当時英米を席巻していたサイケロック、さらにはファンクやソウルといった要素を見事に融合したことで、批評家からも大絶賛されることとなった。しかしその成功とは裏腹に、他のアーティストによる彼の楽曲使用に対するフィーなどは払われず、そのうち音楽業界とは距離を置くようになったことで、ヂ・メロは長い間「行方不明」とされ、本作も謎多き名盤として認知されるようになっていった。

時は流れ2016年にブラジルで久々となるセカンド・アルバム『O Imorrivel』をリリース。2019年にはフランスのバンドと新譜を録音するなど、またその活動を再開しつつあるヂ・メロ。今回のリイシューはソランジェ・ボルジェスの復刻など丁寧な仕事っぷりで評価の高いブラジルの FATIADO DISCOS が担当。ヂ・メロ本人やその家族が所有していた稀少な写真や歌詞カード、さらにはエルメート・パスコアルをはじめとする本作に参加しているミュージシャン・クレジットがすべて記載されているとのことで、本作リイシューの決定盤となりそうだ。

輸入盤LP


【収録曲】
A1. Kilario (Written by Di Melo)
A2. A Vida Em Seus Metodos Diz Calma (Written by Di Melo)
A3. Aceito Tudo (Written by Vidal Franca, Vithal)
A4. Conformopolis (Written by Waldir Wanderlei Da Fonseca)
A5. Ma-Lida (Written by Di Melo)
A6. Sementes (Written by Di Melo)
B1. Pernalonga (Written by Di Melo)
B2. Minha Estrela (Written by Di Melo)
B3. Se O Mundo Acabasse Em Mel (Written by Di Melo)
B4. Alma Gemea (Written by Di Melo)
B5. Joao (Written by Maria Cristina Barrionuevo)
B6. Indecisao (Written by Terrinha)