スティーヴン・ハフ60歳記念!旧EMI & Virgin録音を初集成『エラート・イヤーズ 1987-1998』(9枚組)
知的なピアニスト、スティーヴン・ハフの60歳記念として、
旧EMI & Virgin Classics へのソロ全録音
スティーヴン・ハフは、コンサート・ピアニストとしての顕著な活動に加え、作曲家、著述家としても活躍するなど、同世代のアーティストの中でも特色あるキャリアを築いている。英『エコノミスト』紙の「20人の現代の博学者」に選ばれ、クラシックの演奏家として初めて“天才賞"ことマッカーサー・フェロー賞を受賞し、2014年の新年の受勲では大英帝国勲章CBEを受章しています。
イングランド北西部に生まれ、1983年のナウムブルク・コンクールで第1位を受賞し、ピアニストとして活動を開始。これまでに数多くの世界的オーケストラと共演し、名高いコンサートホールでリサイタルを行ない、世界的な音楽祭に出演。2010年にはロイヤル・フィルハーモニック協会器楽演奏家賞を受賞。2013-14シーズンには、BBCフィルとブラームス、リスト、シューマンの協奏曲を演奏するほか、ロイヤル・フィル、フィラデルフィア管、ピッツバーグ響、ロイヤル・ストックホルム・フィル、N響へ出演し、またチューリヒ・トーンハレ管の定期演奏会とドルトムント、バーゼル公演にも出演。2012-13シーズンにはBBC響のアーティスト・イン・フォーカスを務め、2013年のBBCプロムスではファースト・ナイトのソリストを務めました。
これまで50枚を超える録音は、ディアパソン・ドール賞やグラモフォン賞など、多数の国際的な賞を獲得や、作曲家としてはウィグモア・ホール、ルーヴル美術館などから委嘱を受け、その楽譜はヨーゼフ・ワインベルガー社により出版。著述家としても名高く、文化記事を『ガーディアン』、『タイムズ』、『テレグラフ』の各紙に寄稿し、人気を博している。2012年には、ブロードベント・ギャラリー(ノッティング・ヒル、ロンドン)で初の絵画による個展を開催。同年、ロイヤル・バレエ・カンパニーの理事に就任。現在はロンドンに在住し、王立音楽院や母校である王立ノーザン音楽大学で教鞭を執っています。
スティーヴン・ハフの最も絶品な録音のいくつかは、この初期のEMIおよびVirgin Classicsから生まれ、ピアニストとしての非の打ちどころのないタッチ、音楽的および知的な厳密さ、19世紀後半のサロンを埋め尽くした小品への愛情を味わうことができます。2つのリストのリサイタル・アルバムでは、真珠の流れのように流れる音で、作品の劇的な深さを形作り、さらに拡大し、雰囲気のある独特な色彩を作り出しています。モーツァルトからシューマン、ブラームスからブリテンまで、偉大な巨匠の伝統を振り返りながら、彼自身の解釈を組み込みこんだこれらの録音を通じて、その華麗で芸術的な知性と創造性といった魅力的な名演をまとめられています。
(ワーナーミュージック)
【収録予定曲】
《CD1》
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271「ジュノム」
[演奏]スティーヴン・ハフ(ピアノ)
ブライデン・トムソン(指揮) ハレ管弦楽団
[録音]1987年5月、マンチェスター、フリー・トレード・ホール
《CD2:ピアノ・アルバム 1》
マクダウェル:2つの幻想的小曲~第2番『魔女の舞踏』Op.17-2
ショパン/リスト編:6つのポーランドの歌~第1番『乙女の願い』
クィルター/ハフ編:深紅の花びらは眠り
クィルター/ハフ編:フクシアの木Op.25-2
ドホナーニ:奇想曲Op.28-6
パデレフスキ:メヌエット ト短調Op.14-1
パデレフスキ:ノクターンOp.16-4
シュレーザー:練習曲Op.1-2
ガブリロヴィチ:ホ調のメロディ
ガブリロヴィチ:おどけた奇想曲
ロジャース:『サウンド・オブ・ミュージック』~私のお気に入り
フィンデン:カシミールの歌
フリードマン:オルゴール
サン=サーンス/ゴドフスキ編:白鳥
ローゼンタール:蝶々
ゴドフスキ:ジャワ組曲第3巻~ポイテンゾルグの庭園
レヴィツキ:ワルツOp.42
パルムグレン:旅路でOp.9
モシュコフスキ:シチリアーナOp.42-2
モシュコフスキ:スペイン奇想曲Op.37
[演奏]スティーヴン・ハフ(ピアノ)
[録音]1986年11月、ニューヨーク、テレサ・L・カウフマン・コンサート・ホール
1987年10月、ロンドン、アビイロード・スタジオ
《CD3》
リスト:
メフィスト・ワルツ第1番 S.514
巡礼の年第2年補遺『ヴェネツィアとナポリ』S.162~第3番:タランテラ
スペイン狂詩曲 S.254
詩的で宗教的な調べ S.173~第4番:亡き人たちの思い
2つの伝説 S.175~第1曲:小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
詩的で宗教的な調べ S.173~第3番:孤独の中の神の祝福
[演奏]スティーヴン・ハフ(ピアノ)
[録音]1987年8月、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
《CD4》
シューマン:
ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
子供のためのアルバム Op.68 ~ 第21, 26, 30番
幻想曲 ハ長調 Op.17
[演奏]スティーヴン・ハフ(ピアノ)
[録音]1988年6月、ロンドン、オール・セインツ教会
《CD5》
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
[演奏]スティーヴン・ハフ(ピアノ)
アンドリュー・ディヴィス(指揮) BBC交響楽団
[録音]1989年9月、ロンドン、グリニッジ王室特別区ホール
《CD6》
ブリテン:
『休日の日記』Op.5
『3つの性格的な小品』
『ノットゥルノ』
『ロマンティックなソナチネ』より「モデラート」と「ノクターン」
『12の変奏曲』
『5つのワルツ』
『2つの子守歌(2台のピアノの為の)』*
『悲歌的マズルカ』*
『序奏とブルレスク風ロンド』*
[演奏]スティーヴン・ハフ(ピアノ)
ロナン・オーラ(ピアノ*)
[録音]1989年9月、マンチェスター、BBCスタジオ
《CD7》
リスト:
アヴェ・マリア S.545
巡礼の年第3年 S.163 ~エステ荘の糸杉に寄せて-葬送歌(第1&2)、エステ荘の噴水
瞑想 S.204
悲しみのゴンドラS.200(1882年版 & 1885年版)
ダンテを読んで(ソナタ風幻想曲)S.161-7
アヴェ・マリア(ローマの鐘)S.182
[演奏]スティーヴン・ハフ(ピアノ)
[録音]1990年6月、マンチェスター、BBCスタジオ
《CD8:ピアノ・アルバム2》
チェルニー:華麗な変奏曲Op.14
レヴィツキ:魅せられた妖精(レヴィツキ)
シューマン/タウジヒ編:スペイン歌曲集Op.74-10~密輸入者
ルビンシュテイン:ヘ長のメロディOp.3-1
リーバーマン:ガーゴイルOp.29
レビコフ:音の玉手箱
リャードフ:音の玉手箱
ラヴィーナ:形式的練習曲Op.40-1~アジリテ
フィンデン/ハフ編:私が目覚めるまで
クィルター/ハフ編:もう泣かないで
ロジャース/ハフ編:『王様と私』~シャムの子供たちのマーチ
モシュコフスキ:可愛いワルツ
モシュコフスキ:セレナータOp.15-1
バッハ/サン=サーンス編:ブーレ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番第4楽章)
ゴドフスキ:トリアコンタメロン第25番『思い出』
ビゼー/ゴドフスキ編:アダージェット
タウジヒ:ハンガリー風ジプシーの歌
[演奏]スティーヴン・ハフ(ピアノ)
[録音]1991年3月、マンチェスター、BBCスタジオ
《CD9》
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15
[演奏]スティーヴン・ハフ(ピアノ)
アンドリュー・ディヴィス(指揮) BBC交響楽団
[録音]1990年、ロンドン、ワトフォード・タウン・ホール
※収録順は変更される場合がございます
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2021年09月17日 12:00