結成60周年!ストラスブール・パーカッション・グループ~クセナキス:プレイアデス、ペルセファサ(CD+BOOK)
結成60周年!
ストラスブール・パーカッション・グループゆかりのクセナキスの名作2題を新録音
1962年の結成からメンバー・チェンジを繰り返しながら第一線で活躍し、2022年に60周年を迎えるストラスブール・パーカッション・グループの記念アルバムは、クセナキスが6人の打楽器奏者のために書き、同グループが初演した名作2曲を集めたもの。いずれも彼らによるアルバムとパフォーマンスがこれまでも高い評価を得ている作品の、最新録音となります。
1979年、ミュルーズのフランス国立ラン歌劇場にて、同劇場のバレエ団と共に初演された「プレイアデス」は、6人の奏者がマリンバやヴィブラフォンなどの鍵盤楽器、太鼓類、金属によるSIXXEN(ジクセン)という名の創作楽器という3つの楽器群を操り、楽器群ごとの3つのパートと全ての楽器類が登場する「総合」の計4つのパートで構成され、その演奏順は奏者たちに委ねられています。奏者を取り囲むように聴衆を配することを一つの理想としており、濃密かつ高速なアンサンブルと渦巻くようなサウンドが大きな魅力です。1969年にイランのシラーズ-ペルセポリス芸術祭で初演された「ペルセファサ」は、「プレイアデス」とは逆に6人の奏者が聴衆を取り囲むような配置を求めており、様々な素材を用いた楽器の音が立体的に響く様や、めまぐるしいフレーズの中で方々へ移動するアクセントなどが、聴く者を虜にします。
このアルバムでは、これら作品の特性を体験するためヘッドフォンでの鑑賞を推奨とのこと。約70ページに及ぶブックレット(仏語・英語/白黒)には解説のほか、初演時や再演時の歴代メンバーや作曲者の貴重な写真が満載です。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ヤニス・クセナキス(1922-2001):
1-4. プレイアデス(1979)
1. Melanges 総合
2. Claviers 鍵盤
3. Metaux 金属
4. Peaux 太鼓
5. ペルセファサ(1969)
【演奏】
ストラスブール・パーカッション・グループ
【録音】
2021年7月17、20日
オトピエール劇場、ストラスブール、フランス
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年12月21日 00:00