坂入健司郎/マーラー: 交響曲第4番 (エルヴィン・シュタインによる室内楽版)
坂入×ユヴェントス、コロナ禍での無観客ライヴ
この時にしか出来ない特別な演奏をCD化
14奏者と指揮者による室内楽版マーラー4番
東京ユヴェントス・フィルハーモニーは2008年に慶應義塾の高校生・大学生を中心として結成されたオーケストラ。指揮者・坂入健司郎のもと、マーラーやブルックナーなど大編成の作品の演奏・録音が高く評価されてきました。今では慶応出身者以外の社会人などもメンバーに名を連ね、年齢層も幅広く、演奏会のたびに充実した音楽を聴かせる名団体として広く知られています。
コロナ禍で演奏会の開催がままならず、音楽家にとっていかに音楽を届ければ良いのかを突きつけられた2020年。特別演奏会という形で演奏されたこのマーラーは、無観客で室内楽編成の演奏を録音し、ライヴ盤CDで発売するという試みであり、一斉自粛を抜けて安全に行える演奏会のあり方を少しずつ模索しだした時のもの。同年ミュンヘン・フィルのコンマスに選ばれたヴァイオリニスト青木尚佳と、マーラー「千人」(ALTL-012/3)にも参加したソプラノ中山美紀を迎えた、この時にしか出来ない特別な演奏会。新鮮な音楽の喜びを伝えてくれる1枚です。
《演奏する曲目は、マーラーの交響曲第4番――コロナ禍の100年前、スペイン風邪が猛威をふるっていた頃にアルノルト・シェーンベルクが主宰する「私的演奏協会」が演奏者の規模を縮小しプロ・アマ問わず集まった好楽家が"密"な音楽を提供できるようエルヴィン・シュタインが編曲したもので、まさにコロナ禍の今だからこそ我々が取り上げるべき作品でした》(坂入健司郎)
《音楽を心から愛し、信頼するマエストロのもとユヴェントスにしか出せないエネルギーが解き放たれる本番は、いつ聴いても心を動かされます》(青木尚佳)
《自宅から飛び出して約半年ぶりに聴いた楽器の音は、身震いするほどの美しさでした。相手の目を見、耳を澄ませ、音の香りや色彩を感じ、そんな風に息遣いまで分かち合えるアンサンブルができて、ようやく私の中の音楽が息を吹き返したような体験をしました》(中山美紀)
~解説書より抜粋
(キングインターナショナル)
【曲目】
マーラー:交響曲第4番 ト長調
(エルヴィン・シュタインによる室内楽版)
【演奏】
中山美紀 (ソプラノ)
青木尚佳 (コンサートマスター)
坂入健司郎 (指揮)
東京ユヴェントス・フィルハーモニー
第1ヴァイオリン:青木尚佳
第2ヴァイオリン:山本弦
ヴィオラ:石倉匠人
チェロ:川村弥
コントラバス:猪股佑介
フルート:占部智美
オーボエ:後藤研太
クラリネット:神農智子
第1打楽器:伊藤貴章
第2打楽器:甘田一成
ハーモニウム:樋口三貴
第1ピアノ:小田島常芳
第2ピアノ:谷本喜基
ソプラノ:中山美紀
指揮:坂入健司郎
【録音】
2020年8月23日
宮地楽器ホール(小金井市文化センター)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : GUSTAV MAHLER
掲載: 2021年12月28日 00:00